強い女の子が好きですか? か弱い女の子が好きですか?
今回ご紹介するのは小椋あん先生×COMIC ROOMによる異世界ファンタジー!
世界の価値観に疑問を抱きながら自分の存在意義や居場所を見いだせずにいるヒロインが、自らの足で見知らぬ世界への一歩を踏み出す姿を描いた物語。
現状を変えたい人や、巷に溢れる「無意識の偏見」を打ち砕きたいあなたにオススメしたい一作です!
さあ、さっそくストーリーをご紹介していきましょう!
あらすじ
アンナ(16)は、帝国の辺境領・ハルミッヒの伯爵令嬢。
4人兄妹の二女として、「辺境伯」と呼ばれる父と「帝都一の淑女」と称される母の元に生まれました。
3人の兄妹は母親ゆずりの“いかにも”な貴族に育ちましたが、アンナだけは歴戦の勇者である父の血を継いで戦場に焦がれたまま育ち、「変人」扱いされては母親に怒られる始末……。
唯一、アンナの理解者である秘書のレイヴンは、周囲には内緒で時折アンナの剣の相手をして鍛えてくれていました。
ある日、隣国のアルビオン軍が攻め入ったために父と兄は戦場へと発ちます。
そして父が敵の矢に倒れたという訃報が届き、突然窮地に立たされたハルミッヒ家。
捕らえられた長男だけでも救おうと、ハルミッヒ家の令嬢をひとり差し出すという策を思いつき、母はアンナに敵国へ行くよう促します。
大好きな父の仇を討とうと密かに目論むアンナは母の提案を受け入れ、敵地へと赴いたのでした。
敵城に到着したアンナは将軍に色仕掛けで近づき、いざ討ち取ろうとナイフを振りかざします。
ところが寸前でアルビオン軍のケネス王子にその手を制されます。
押さえつけられながらも勇敢に宣戦布告をするアンナを気に入ったケネス王子は、アンナをアルビオン王太子妃として迎え入れることに!?
戸惑うアンナでしたが、兄の解放と一時休戦、祖国に手を出さないことを条件に妻になることを受け入れます。
果たしてアンナを待ち構えているのはどんな運命なのでしょうか──!?
見どころポイント
それでは本作の見どころポイントを見て行きましょう!
ポイント1. 惚れ必至! 女性に好かれるタイプのヒロイン・アンナ
まず真っ先に挙げたいおすすめポイントは、やはりヒロインのアンナです!
ハルミッヒは辺境の地ですが、アンナの母・イザベラは「帝都一の淑女」と呼び声も高く、その子供たちであるアンナたち姉妹の美しさ目当てに名家の子息たちがわざわざ訪れるほど。
にもかかわらずアンナは「なんで女は殿方に媚びを売らなければならないのかしら」と、自身の境遇にうんざり。
彼女は夜会なんかで殿方と甘い会話を交わすよりも剣を交えた方が心が躍る令嬢なのです。
母親の美貌を譲り受けただけでなく、父親からは度胸と勇ましさを譲り受け、本来ならば「いいトコ取り」と誰もが羨ましがりそうですが、彼女が生まれ育った世界では、着飾ることや素敵な殿方たちと出会えるきらびやかな宴に興味を持たず戦場に憧れる女子は「変人」扱い……。
しかし、憂うこと勿れ。
いつだって世の中に革命を起こすのは、周囲から「変人」と呼ばれている人たちですから!!
だって誰が想像するでしょう? 美人令嬢の剣の腕が立つだなんて。
16歳の少女の胸に、復讐の覚悟と闘志が燃えているだなんて!
持ち前の美貌を武器に敵の懐に滑り込み仇を討とうとするアンナに、読者は惚れ惚れするハズ!
慈愛に満ちた優しくてか弱い女性や、正義感溢れる清廉潔白な真っ向勝負の女性などもそれぞれ魅力的ではありますが、決して綺麗ごとばかりではなく目的完遂のためにしたたかさとずる賢さも駆使する姿はむしろ清々しく、応援せずにはいられません。
現実にいたら絶対に女性の圧倒的支持を得るタイプ。いわゆる「同性に好かれる女子」です♡
母イザベラに「あなたは女なの!それをわきまえなさい!!」と頬を叩かれたアンナですが、それこそが彼女の魅力。
ずっと「わきまえない女」でいてください!!
ポイント2. アンナを想う人々
2つめのポイントはアンナを想う人々です。
侍女たちからの人望も厚い様子のアンナですが、一番にアンナを想っているのは従者レイヴン!
アンナの父イザークから託されたということもありますが、彼はいつどんなときでも彼女の味方です。
イザークが亡くなりイザベラがアンナを敵国へ差し出すと決めたときも、雇用主であるイザベラに反論し、アンナを守ろうとしました。
敵地へ乗り込むアンナに付き添い、アンナが敵国アルビオンの王太子妃になると決めた後も従者としてアンナの側にいられるよう願い出ます。
そんな誠実で心強い味方であるレイヴンですが、アンナの唯一の理解者というだけでなく、彼女の剣の師匠(?)でもあります。
ふたりが剣を交えるシーンでは鋭い視線とかなりの腕前を見せてくれていますから、相当のキレ者と推察します!!
彼の本領発揮をぜひ拝んでみたいところです♡
さらにアンナを想う人として押さえておきたい人物が3人。
それはアンナの兄妹であるアロイス、ローズ、マリーです!
物語の冒頭では、兄アロイスがアンナのことを小馬鹿にし、ローズやマリーはアンナに勝ち誇ったような態度を見せるので、家族全員から蔑まれているのでは……と、アンナのことが心配でしたが……。
いざアンナが敵国に行くことが決まると、ローズもマリーもアンナに申し訳ない気持ちを伝え、人質にされていた兄アロイスも、解放された際には涙ながらにアンナに謝り、自分の気持ちを伝えます。
兄妹たちもきちんとアンナのことを想っているのだと安心した良いシーンです……!
兄妹たちの想いもきっとアンナの生きる力になるはず!
アンナを想う人々はこれからどんどん増えていくと思うので、彼女にはみんなから愛され必要とされる喜びを早く知って欲しいところです!
ポイント3. スパダリ確定! ミステリアスな敵国のケネス王子
最後のポイントはやはり本作のヒーロー、ケネス王子です!
父を殺したアルビオン軍の将軍をハニートラップで油断させ、仇が討てると思ったその瞬間、寸前でアンナの腕を止めた男、それがケネス王子でした。
彼はアンナの父を殺したアルビオン王国の王太子。
「こいつを討ち取ればアルビオンは大混乱に陥るはず」と読んだアンナはすかさず第二の矢として別の短剣をケネス王子に振りかざしますが、またしてもそれは失敗に終わります。
「絶対にお前を殺し、アルビオンを滅ぼしてやる!」と叫ぶアンナをまるで獣のようだと気に入り、王太子妃として迎え入れる提案をするケネス王子。
自分を殺そうとする女を妻としてそばに置く危険な提案を自らするとは、この王子、タダモノではありません!
そのうえ、アンナも「いかにも王子様って感じ」と感じるほどめちゃくちゃイケメン♡
馬車を降りるときに手を差し出してくれる紳士さ、アンナの心細さや疲れを気遣う思いやり……初対面でアンナを制した強さに加え、地位も富もあるでしょうし、もうこれは登場数ページでスパダリ認定です!
アンナも思わずキュンとした……かと思えば意地悪な態度で突き放したり、早くも翻弄されまくっている様子!
翻弄されはじめたらもうそうれは恋の始まりですよ♡
彼は「アルビオンを滅ぼしてやる」とアンナが叫んだときにこう言いました。
「俺もこの国を滅ぼしたいと思っていたところでな」
この言葉の真意はいったい何なのか今後明らかになっていくと思いますが、ミステリアスなケネス王子の魅力に沼りそうです!!
ケネス王子は通常スンとしていることが多く感情が読み取りづらいですが、言葉少ないながらもアンナに笑顔を見せる場面も。
今後のふたりの駆け引きや掛け合いが、ますます楽しみです♡
ボイスコミック動画もチェック
実はこちらの作品、双葉社公式のYouTubeチャンネルにて、ボイスコミック動画が配信されています♪
島﨑信長さん、鈴代紗弓さんといった豪華声優陣の素敵な演技で物語の世界がグッとリアルに感じられ、没入感が高まります!! 絶対続きが知りたくなるハズ!
こちらの動画を観てから漫画を読むとさらに臨場感が増すので、ぜひ一度ご覧ください♡
まとめ
いかがでしたか?
『売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される』は現在6巻までが発売中!
7巻は2024年5月10日に、8巻は6月10日に発売予定です♪
敵国の王太子妃となったアンナを待ち受けるさらなる波乱。
運命の渦に巻き込まれながらもそれを乗り越えていくアンナ、そしてケネス王子の雄姿は、漫画でしかとお確かめください!!