Topics

『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』初恋相手の忍びの頭領へ嫁入り!? じれったい両片想いの物語!

TL漫画レビュー
あやめと正真の画像
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版

たまには一風変わった世界観のTL漫画を読みたい……!

そんな方におすすめな作品がこちら『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』。

なんと忍びの里を舞台にした時代物の、和風TL漫画です。

主人公が、初恋の忍びの頭領に嫁入りするというストーリーの本作。お互い好き同士なのに、肝心な想いが伝わらずに、すれ違い続けます。

両片想いのじれったさが楽しめる、本作の魅力をご紹介いたします!

あらすじ

諸藩が武力を競う時代。

忍びの里・粟森(あわもり)に住むあやめは、頭領の息子・正真(しょうま)に子どもの頃に助けられてから、ずっと恋をしていました。

あやめに忍びの才はなく、よく食べることと怪力だけがとりえ。正真を遠くから見ることが生きがいでした。

ある日、正真が頭領の座を継ぎ、同時に嫁取りをすることを聞かされたあやめは、失恋を知り傷心。

正真への気持ちを断ち切るべく、一流の諜報員となるために枕指南を受けることを申し出ます。

枕指南の場に行くと、そこに相手としてやってきたのはなんと正真! あやめは正真に抱かれます。

枕指南を受けた後、正真の嫁になる相手が自分だということを聞き、驚くあやめ。

混乱したあやめでしたが「正真には好きな女がいて、兄に女を譲る代わりに頭領の座を得た」という里の者の噂を聞き、納得。

正真に好きな人がいてもいい。それでも隣にいたいあやめは、正真の求婚を受け入れて……。

登場人物

あやめの画像
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版

あやめ:大食いで怪力。おっとりしていて忍びの才はない。小さいころから正真に恋をしている。

正真の画像
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版

正真(しょうま):先代頭領の息子。次男だが優れた忍びの才を持っているため、頭領となるように望まれていた。本人は頭領になるつもりはなかったが、あやめを娶るために頭領になった。

物語のポイント

本作の一番の見どころは、他の作品ではなかなか見られない、世界観でしょう!

まさかの忍者がテーマなのですが、これがかなりいい味を出しています。

そして、忍びものなのに、結婚もしているのに、両片想いまで楽しめてしまうんです!

それでは物語のポイントを、詳しく紹介していきます♡

忍びの里を舞台にした異色TL漫画!

本作は、忍びの里が舞台のTL作品です。

衣装、言葉遣い、文化、命の危機のある任務など、現代物にはない魅力がたくさんあります。

荒れている正真の画像
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版

中でも正真の忍び装束は大変エッチなので、ぜひ注目していただきたいですね!

あやめと正真の再会のきっかけになった「枕指南」も、他の作品ではなかなか見られないものではないでしょうか。

色仕掛けの指南を受ける決意をしたあやめが、枕指南に来たのが正真だと知ったシーン……ドキドキ感がこちらまで伝わってくるようでした。

その後もあやめが頭領の妻としての役目を求められたり、任務に出かけたりと、独特の世界観を存分に楽しめる展開がふんだんに散りばめられています。

クールでかっこいい夫・正真と、明るく健気な妻・あやめ

正真は暗殺専門の忍びの頭領で、父親から心を殺すよう教育を受けてきたせいもあり、無口で無表情な人物。

一方のあやめは、放っておけないようなどんくささもありますが、明るくて気立てのよいヒロインです。

タイプの異なるふたりですが、お互いがぴったりとはまるパズルのピースのように、お似合いなところがたまらなく良い!

とくに、危ういところのある正真があやめのおかげで人間らしくいられて、正真が正真でいるためには妻はあやめじゃないといけない、という関係性が最高です。

その3日も待てなかった
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版

ヒーローである正真の一番の魅力は「脇目もふらずにあやめを愛しているところ」と言って良いでしょう。

あやめも素敵なヒロインで、その存在が周りを明るくし、みんなから愛されるような性格です。

鈍くさくて落ちこぼれと言われてはいますが、自分の立場を理解して賢く立ち回る場面も随所にあり、決して愚鈍ではありません。

正真に愛されるのも納得です。

お互い好きなのに、すれ違う想い

あやめは正真のことが子どものころから好きだった。

正真はあやめを嫁にしたいと望んでいた。

それは物語の最初からずっと描かれているのに、あやめは「正真には他に好きな女性がいる」という噂を鵜呑みにしていて、一方の正真も「自分が無理を言ってあやめを妻にした」と思っているせいで、お互いが好きだという気持ちが伝わりません。

あやめの寝顔を眺めている正真の画像
引用元:『忍ぶ恋ほど -好きすぎる旦那さまに溺愛されてます?-』
© 鶴来いちろ / ブライト出版
  • 正真があやめに「かわいい」と何度も言うも、あやめはそれを、言葉通りに受け取らない
  • 喜ぶと思って正真が贈った稲穂柄の着物を、あやめは他の女性を想って手に入れた贈り物だと勘違いする

など、すれ違う場面の多いこと……。

正真があやめの体を求める場面でも、読者にはどう見ても「好き」と伝わるのですが、あやめ本人には伝わっていません。

もどかしいですが、両片想いのじれじれ感が好きな人にはぴったりの作品です!

独特のテンポで進むストーリー

本作は、コマ割りや間の取り方が上手で非常に読みやすく、感情移入しやすい作品になっています。

特に2話のふたりが恋問答をするシーン

このシーンのコマ割りや構成が本当に見事です!!

また、ヒーローの正真は極端に無口なため、モノローグで言葉を補う場面が多々あるのですが、テンポ感が良く、正真の本音がより伝わるようになっていると感じます。

話数は多めですが、ストレスなく読み進められること間違いありません!

今後の展開

1巻以降で注目していただきたいのは、すれ違い続けるあやめと正真の「好き」という気持ちがどのように伝わるかというところです。

なんと、この後およそ20話にわたってすれ違い続けます!

両片想いが好きな方にとっては、これ以上ないほどの良いじれっぷりが楽しめますよ!

好きな気持ちがだんだん大きくなって、伝えずにはいられない、伝えなければならない……という盛り上がりに、キュンキュンせずにはいられません!

あやめが子どものころから抱いていた正真への気持ちは、本物の恋というよりは憧れに近いもの。

それが「本物の恋」になる瞬間もしっかり描かれています。ラブストーリーの醍醐味のシーンですね!

また、伏線回収にも注目してください!

序盤のシーン(印象深いシーンなのでしっかり覚えていると思います)の伏線が、20話ほど後になって回収されます。

神回なので、ぜひ読んでいただきたいです!!

まとめ

両片想いが好きな方、和風な世界観が好きな方にとくにおすすめな本作。

ストーリーに緊張感が出る場面もありますが、主人公のあやめが明るくて穏やかな性格のため、深刻すぎる展開にはならないので、ストレスなく読み進められます!

ぜひ読んでみてくださいね☆彡

▼関連リンク

TL漫画レビュー
Writer
ゆや

ラブストーリーが大好き!TL漫画を中心に、異世界令嬢漫画、少女漫画、女性漫画などなどひたすら恋愛漫画を読んでいます。ブログでもたくさんの作品をレビュー中!

ゆやをフォローする
Share
Qunn(キュン)