「恋愛で成功したければ、胃袋を掴め!」などとよく言われますが、あながち間違ってはいません。
だって、食は人間の三大欲求のひとつですし、おいしいものを一度食べられたら、また食べたいと思ってしまうのは人間のサガ。
そんな胃袋を掴まれてしまった女子大生が主人公のTL漫画『太一くんに餌付けされてます ~ごはんからエッチまで~』(にわの池)をご紹介します。
あらすじ
主人公は大学3年生の木下遥(きのした はるか)。
キラキラのキャンパスライフに憧れていましたが、肌に合わず1年で挫折。
ハタチになって「酒」と出会ってからは、ろくにご飯も食べず、お酒とばかりつるむ毎日。
誰かと飲みに行くというわけでもなく、ひとりで酔えてしまうほどの、立派な呑兵衛に成長していました。
ある日、酔っ払って、住んでいる学生マンションの部屋の前で眠り込んでしまった遥。
そんな彼女を自室に運び介抱したのは、隣に住む大学4年生の、川島太一(かわしま たいち)でした。
目覚めた遥は寝ぼけて「エッチなことしちゃいましたか…?」と聞きます。
すると太一は「…エッチなことしたい…?」と聞き返し、キス。
遥の身体に触れて――!?
物語のポイント
以下に、物語のポイントをご紹介していきます。
流されすぎて心配! ピュアな遥
太一に突然キスされて、身体を触られてしまう遥。
結局それ以上のことは起こらなかったわけですが、合意を得ず迫った太一本人は、そのことを少し気にしています。
しかし当の遥は、怒るどころか寝ぼけていた自分が悪いと言う始末。
さらには、介抱してもらったお詫びをさせてほしいとまで!
なんていい子なのでしょう……。
危機感がない点はかなり心配にはなりますが、笑顔からもピュアさが伝わってきて、ほっこり♡
憎めないタイプのヒロインです。
さて、お詫びをしてほしいなんて思っていなかった太一ですが、遥の気持ちを汲んで「本屋でバイトしているなら、ウイルス研究のいい本を見繕ってほしい」と頼みます。
そのほか、敬語をやめてほしい、下の名前を教えてほしい、という他愛もない頼みごとも。
この時点ですでに太一は、遥のことが気になっていることがうかがえます。
その3日後、律儀な遥は、太一が頼んだ本を購入して、家に届けます。
作りすぎた手料理を食べていかないかと誘われ、一緒に夕飯を食べることに。
太一の手料理を楽しむ遥の姿を見て、ムラッとしてしまった彼は、またまた遥にキス。
そのまま押し倒して……。
押し倒した太一も心配するほど、ガードがゆるゆるの遥。(しかも遥は処女なんですよ!)
そんな危機感のない彼女を見て、太一の過保護本能が開花したのかもしれません。
本能に忠実! 悪い噂が多い太一だけど……⁉
度々遥に手を出してしまいそうになる太一。実に本能に忠実です。
遥がそこまで嫌がるそぶりを見せないと、すぐにキスするし押し倒すし。
無理やり! なんてことは絶対にしませんが、遥が流されやすいだけに少し心配です。
隣人である、ひとつ年上、料理がうまい、ということ以外、太一のことを知らない遥。
少しずつ周りからどういう人物なのかということが明らかにされます。
「有名配信者」ということのほか、「いろんな女をとっかえひっかえ」「性格が冷たくてデリカシーがない」というあまりよくない噂も。
友だちがそんな噂の男と仲良くしていると知ったら、思わず「やめときな!」と言ってしまいそうです。
しかし、遥と接しているときの太一は、噂のイメージとはあまり一致しません。
性欲もありつつ、遥に対してはやたらと過保護。ごはんを作って食べさせたり(これは巨乳に育てたい願望もある)、お弁当を作って持って行かせたり、家の片付けや掃除まで!
さらにイケメンで頭も良くて、エッチも上手。口下手な部分を除けば、まさにスパダリ!
いままで異性に対してそこまでの執着がなかった太一ですが、遥に対しては「いてくれるだけで幸せな気持ちになれる」「幸せにしたいから大事にしたい」という想いを抱いており、それが行動ににじみ出てしまっているのでした。
はじめてのすれ違い
特に大きなすれ違いもなく、わりとすんなりカップルになるふたり。
口下手で、何を考えているか分からない部分はあるけれど、ごはんを作ってくれて、家事も完璧、そして彼女に対しては過保護な彼氏の太一。
「そんな彼氏、理想では……!?」と思ってしまいますが「付き合う」となると話は別。
特に、付き合うこと自体が初めての遥には、不安があります。
そう、自分は酒ばかり飲んで、家事もまともにできない。
挙句の果てには初めてできた彼氏に全部やってもらった結果、3キロ太ってしまったという事実!
遥は徐々に思い詰めていきます。
太一としては、好きな彼女の健康(とバストアップ)を願ってやっていることなので、太って何よりなのですが、女子としては、確かに辛い。
「私じゃ頼りにならなくて、頼みたいこともない?」と遥が聞くと、太一からは「今まで何かペットとか飼ったことある…?」と、謎の質問が。
ペットに宿題手伝ってほしいとか、片付けしてほしいとか、思ったことがあるか……?
もちろん、思うはずありませんよね。かわいらしい姿を見るだけで、十分だからです。
遥はそういった存在と一緒で「そこにいるだけで幸せにしてくれる存在」と伝えたかったのでしょうが……例えが悪い!
遥は「私はペットってこと…?」と落ち込んでしまい、不穏な雰囲気に。
せっかく恋人同士になったふたりの、はじめてのすれ違い。
ふたりはどのように解決していくのでしょうか?
まとめ
彼氏に大事にされ過ぎているが故の悩み。
人によっては「なんだその幸せな悩みは!」と怒ってしまいそうなすれ違いの理由ですが、危なっかしすぎるほどピュアな遥と、口下手な太一というふたりの恋愛だからこそ、逆に何だかほっこりしてきます。
遥にとって、恋人がいる生活というのは未知の世界。
一方の太一は、女性経験は豊富ですが、こんなに本気になった相手ははじめて。
今後ふたりはどのような関係の進展を見せてくれるのでしょうか?
ほのぼのとした空気感のふたりのストーリーが気になった方はぜひ、読んでみてくださいね♪
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