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『ギャップ日和』小林千晃&土岐隼一&今井文也インタビュー(後編)収録裏話と共に思い出深いシーンをピックアップ♪

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花山院薫役・土岐隼一さん、一路仁役・小林千晃さん、眞田りつき役・今井文也さん
左から順に花山院薫役・土岐隼一さん、一路仁役・小林千晃さん、眞田りつき役・今井文也さん

『ギャップ日和』シチュエーションドラマの続編が、ついに配信開始!

続編の配信を記念して実施したキャストのお三方による座談会の後編では、すでに多くの方に聴いていただいたボイスドラマを振り返っていきつつ、シチュエーションドラマの続編の聴きどころもご紹介します。

さらにはお三方のギャップも深掘り……!?!?

ぜひ前編をご覧いただいたあと、本記事もチェックしてみてください★

『ギャップ日和』
◆原作・監修
卯月ココ(スピカワークス)

◆キャスト
一路仁  :小林千晃
花山院薫 :土岐隼一
眞田りつき:今井文也

◆シナリオ
prologue、case1 一路仁、case2 花山院薫、case3 眞田りつき:七福さゆり
ep.君と添い寝:株式会社viviON

◆制作
株式会社viviON

© 卯月ココ/スピカワークス

インタビュー

「兄弟」というのは本当に言い得て妙だなと

『ギャップ日和』三者三様の男の子たちにキュン♡ あなたは誰が気になる?
© 卯月ココ/スピカワークス

眞田りつき役・今井文也(以下、今井) 彼らは一緒に住んでいるということで、たまに会う友人とはちょっと異なるテンション感を出したいなと思いながら演じていました。

一路仁役・小林千晃(以下、小林) 3人は従兄弟でもあるからこそ、“兄弟感”が強いですよね。

今井 そうですね! だから年末年始とはいえ、グワっとテンションが上がってギャーギャー騒ぐのはまた違うといいますか。年齢はバラバラだけど「男が揃ったらこんな感じだよな〜」という生っぽさや空気感は大事にしていました。あと僕は「千晃さんはこういう役だと、どういうふうに演じるのかな? でも多分こんなテンション感だろうな……」とか、「土岐さんだったらこのシーンではこう仕掛けてくるだろう」とか想像しながらやっていて。だからこそ、りつきも割と表情が出ていたのかなと思います。言うところは言うし、ちょっと呆れたりもしていて、ちゃんと彼の素を見ることができましたよね。

小林 仁の場合ですと、彼女といるときは甘々になって、関わりが少ない人といるときは荒々しくなるんですけど、やはり薫くんとりつきくんだとそれらと異なる“3つ目のギャップ”が感じられて。彼らといるときの仁はイジられキャラが発揮されているように見受けられますよね(笑)。そして同じように薫くんとりつきくんも、それぞれ彼女といるときとは違った姿を見られるのですごく聴き応えがあると思いました。仁がふたりにデートの場所やプレゼントの相談をしているところも、お兄ちゃんに相談している感じがあって印象深いです。

一路仁役・小林千晃さん
一路仁役・小林千晃さん

花山院薫役・土岐隼一(以下、土岐) 今、千晃くんが口にした「兄弟」というのは本当に言い得て妙だなと思いますよ。あとはルームシェアをしているときって、“かき回しキャラ”みたいな人物が誰かしらひとりいるじゃないですか(笑)。でも『ギャップ日和』にはそのタイプのキャラクターがいなくて。3人のトークが良い意味でおとなしいといいますか、精神年齢が高いような気がします。その辺りもリアルを感じますよね。

今井 3人のトークといえば、割とトントン進んでいきますよね。

土岐 そうそう! 『ギャップ日和』は別録りだったから、収録のときは千晃くんと今井くんの声を聞いていない状態だったんです。でもそんななかで「3人が同じタイミングで録ったとしたら、すごくテンポ良く、ナチュラルに進んでいったんじゃないかな?」と思っていました。だからこそ全体を通して、自然なお芝居を心がけていました。誰かにツッコむときも、ギャグのようにオーバーリアクションにするのではなく、普段の日常会話で自然と出るツッコミを意識していたんです。なのでリアルな日常を切り取っている感じが出せていたら良いなと。

花山院薫役・土岐隼一さん
花山院薫役・土岐隼一さん

土岐 もし今後ボイスドラマも続編を作ることになったら、ふたりと一緒に収録したいです。

小林 確かに!

今井 一緒にやりたい!

土岐 そしたらもっとリアルな魅力的なシーンができあがるんじゃないかなと思いました。

今井 僕は、りつきが御神酒を飲むところで「それだと酒に弱すぎます」とお話をいただいたのを覚えています。最初、一口しか飲んでいないのに「はぁ……はぁ……」と完全に酔っ払いになってしまったんです(笑)。なのでそこは少し抑えました。

眞田りつき役・今井文也さん
眞田りつき役・今井文也さん

小林 りつきくんって、酒に強いのか弱いのか分からないですよね。

今井 そうなんです! 僕のイメージでは結構酔いやすいタイプだったんですけど、そうではなく、ある程度飲めるみたいで。「すみません、今のはやりすぎました……」と反省したことがありましたね。

土岐 僕は、仁に「(洗濯物を)裏返してね」と、まるでお母さんのような台詞を言うときに、一度テストでやったあと「もっと強く当たってください」とディレクションをいただきました。どうやら優しかったみたいです。だから強めにやってみたんですけど、正直「こんなに激詰めされたら嫌だろうな〜」と思っちゃいましたよ(笑)。とはいえ、作家さんたちの解像度の高さが垣間見えたのかなと。

小林 僕の場合は、仁って乙女ゲームが好きという設定があるんですけど、耳で「オトゲー」と聴くと「音ゲー(※音楽ゲーム)」だと勘違いしてしまいそうじゃないですか。だから「乙ゲー」と略さないほうが良いのでは?と提案したんです。そしたら「乙女ゲームが好きな人たちの間では『乙ゲー』と略すことが多いので」と教えていただきまして。「そうなんだ!」とここで初めて知りました。

一路仁役・小林千晃さん

今井 なるほど! じゃあ「僕、音ゲー好きなんです」って言ったら、乙女ゲームが好きだと思われちゃうかもしれないんだ!?

小林 「えっ! 乙ゲーやっているんですか!?」ってなるかも(笑)。

今井 すれ違いが生まれちゃいますね。

小林 かもしれませんね。でも確かに仁はまだ高校生だから「乙ゲー」と言うんだろうなと学ばせてもらいました。

続編もドキドキが目白押し!?

ギャップ日和 ep.君と添い寝
© 卯月ココ/スピカワークス

小林 寝息を録るときは「2パターンほしいです」とお話をいただきました。なので普通に「スースー」というのと、あとは仁って寝言を言いそうだから「そんなに食えねぇよ〜……」みたいな感じで2パターンやってみたんです。そしたら30秒くらいやった後に「すみません、寝言はいらなかったです」と。つまりは僕の寝言をただただずっと聞いてもらっただけの時間がありました(笑)。

土岐・今井 (笑)。 

土岐 でもスタッフさん側も「どこで(収録を)止めたら良いんだろう?」と難しかったんじゃないかな?

小林 おそらくそうだと思います……! だから寝息を入れないもう1パターンは、ちょっと強めに息を吸い込みながら「スースー」言いました。

今井 実は僕も寝言を言いました(笑)。そろそろ30秒くらい経つだろうなというところで「もう食べられないよ……」と言ったんです。まだ完成版を聴けていないんですけど(※本インタビューは2024年7月上旬に実施しました)、今の千晃さんのお話を聞く限り、多分使われていないんだろうな〜(笑)。僕の場合は最後のほうでサラッと言っただけだったから「寝言はなしで」と、とくに言われなかったんです。

眞田りつき役・今井文也さん

小林 ひと言だけなら簡単にカットできますからね。

土岐 以前、とある先輩から習ったことがありまして……。アドリブでちょっと声を入れることになったとき、必要なくなったらカットできるよう、言葉の前後で一瞬息を止めて無音の状態を作るという。そしたらカットしても繋げられるんです。

今井 編集点を芝居で作ると?

土岐 そう! まあ、でも僕は寝言を言わなかったので、そうしなかったんですけどね。

今井 まあ、薫は言わなさそうですからね。「えっ、生きてる?」と心配するくらい静かなイメージがあります。

土岐 だから薫の場合、寝息はそこまで難しくありませんでした。あと彼女と一緒に寝ているシーンといえば、僕は「髪の毛どうしているの?」と思いましたね(笑)。ちなみに髪が長い女性はいつもどうしているんですか?

土岐 なるほど! じゃあもしかしたら薫くんがナイトキャップをしているサービスカットが見られるかもしれません。

今井 ときどき朝起きて、おでこのところにナイトキャップのゴムの跡がついてたりもして(笑)。

小林 薫くんの見たいイラストは他にもっといっぱいあるでしょ(笑)。

土岐 やっぱり薫くんと彼女がより良い関係性になっているところですかね。まだふたりの距離感が絶妙な中でそう感じられるシーンは温かいし甘いから。あとは意外とそういうときの薫くんは困り顔を見せるんです。なので収録現場でもしっかりと擦り合わせをしながら演じていきました。

花山院薫役・土岐隼一さん

小林 仁は最初、オタクだと隠して付き合っていたので、気付かれたくないけど彼女には普通に接しなければいけないというドギマギ感があったと思うんです。でも前回のシチュエーションドラマでオタクであることがバレて、開放されて。彼女にも素で喋れるようになったというのがすごくステキだし、演じていてかわいいなと思いました。

今井 りつきは台本をめくる度に「おいおい、大丈夫か?」と思っちゃいましたよ!

土岐 他のふたりと比べたら、りつきはディープだったよね。

今井 そうなんです! 覗いちゃいけない部分を覗いている気がして、久しぶりに台本を読みながら「どこまでいくんだ!?」とちょっと焦りました(笑)。それから実際に収録したときは「生々しすぎないか?」と思うくらいのお芝居をしたらOKをいただきまして。帰り道に空を見上げながら「あれ、大丈夫だったのかな〜」という感じでしたね。

キャスト陣の“ギャップ”は……?

今井 土岐さんは意外と褒めてくれます。

土岐 意外と……?(笑)

今井 しかも飲みの場でね。もちろん表でもちゃんと言うときは言ってくださいますよ。ただ普段の土岐さんは、後輩をイジるのが好きなんだろうなと思っていたんです。だから表ではあんなにイジってくるのに裏では優しいんだ……Sだな……って(笑)。そこがちょっとズルいです! 

土岐 今井くんは、すごく良い人なんですよ〜。

今井 急に表で褒め出しましたね!?(笑) でもそういうのは思います。優しいといえば、肉を焼いてくれるというエピソードもあったりします。

小林 土岐さんは男らしいなと思います。後輩の面倒をしっかりと見てくださっていて、「大丈夫?」と優しく声を掛けるというよりかは引っ張ってくださる印象がありますし。あとはスポーツをやられていたから身体もガッシリとしていて。中性的な雰囲気を持っていますけど、男性的な魅力がすごく詰まっているところがギャップなのではないでしょうか?

土岐 ありがとうございます! 今夜は良い酒が飲めそうです(笑)。

花山院薫役・土岐隼一さん

土岐 今井くんは……なんだろう……?

今井 僕も優しいですよ!(笑)

土岐 まあでも本当に裏表がないのが、ある種ギャップなのかなと。裏表ありそうに見えてない!(笑)

今井 確かに、一見こんな金髪チャラつき男は何か裏があるのでは?と思っちゃいますよね(笑)。

眞田りつき役・今井文也さん

土岐 あとはテンションが上がると「ウェーイ!」ってなりそうだけど、本当は他の人の話をしっかり聞いているんです。表でも裏でも周りの人たちが楽しめることを優先している気がします。でもだからこそ、かわいたがりたくなっちゃいますよね。ふたり(=小林さんと今井さん)はあまり面識ないの?

今井 ちゃんと話すのは今日が初めてですよね?

小林 そうですね! 現場でたまにすれ違うくらいでした。

今井 ただ小林さんはそのときめっちゃ微笑んでくださったんですよ。正直、僕はクレバーなイメージがあって、自分から話しかけずに相手を伺いそうと思っていたから、その辺りにギャップを感じましたね。今日のインタビューでも相槌を入れて空気を良くしてくださっているのが印象的でした。

小林 自分から話しかけないタイプだと思っていたの?

今井 「(※クールに)そっか、お前が今井か。この業界は大変だけど、お前も頑張れよ」みたいなタイプかなって(笑)。

小林 そんな人、この業界にいます!?(笑)

土岐 千晃くんはクール系なキャラクターを演じることが多いから、そういうイメージなんじゃない?

小林 確かに。声も明るくはないですし、それもイメージにつながっているのかもですね。

一路仁役・小林千晃さん

小林 今井さんはよく演じられている役柄的にも、声質的にも僕とは逆なイメージがありまして。オラオラ系な雰囲気があるじゃないですか。

今井 自分でも「とっつきにくいだろうな」と思います(笑)。初めての人ですと、怖がられることが多いんですよ。

小林 でも見た目とか声質とかとは全然違くて。今回のインタビューをとおして礼儀正しい印象を受けましたし、すごくたくさんお話してくださっていて、人間味あふれている方なんだなと感じました。

土岐 ちなみに僕の中での後輩の「コミュ力トップ2」は、千晃くんと今井くんです。アプローチは違うんですけど、先輩とか同僚とかと仲良くなれる速度は、ふたりがピカイチ! 相手の空気とパーソナルスペースを理解したうえで、「僕はあなたと仲良くなりたいです」という一歩の踏み込みが本当にうまいんです。コミュニケーション能力がズバ抜けている気がしますね。

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Writer

アニメ系雑誌の取材・ライティング、オーディオブックのディレクション、小説の校閲などに従事している何でも屋(※フリーランス)。

漫画を読んだり、YouTubeで動画を観たりするのが好きで、日々癒しを求めている。

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