© 村上晶 / 彗星社
TL漫画のヒーローの職業は、本当にさまざま！
警察官、バーテンダー、社長といった現代人に馴染み深いもの、騎士や魔法使いなどファンタジックなもの……。
その中でもヤクザは、人気な職業のひとつです。
今回ご紹介する『漣蒼士に処女を捧ぐ～さあ、じっくり愛でましょうか』（村上晶）は、艶やか＆紳士的なヤクザヒーローが大活躍！
『漣蒼士に純潔を捧ぐ』というタイトルで、2023年4月からTVアニメも放送された人気作なので、知っている人も多いかもしれません。
その面白さをわかりやすくレビューいたします！
※当サイトでは、フォントの仕様上「漣」を「漣」と表示しております
あらすじ
本作のヒロインは、26歳の健気なOL・天海凪沙（あまみ なぎさ）。
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彼氏ができたことがなく、処女であることが彼女のコンプレックス。
自分を変えるきっかけにしたいと向かったマカオで、ヤクザの若頭・漣蒼士（さざなみ そうし）と出会います。
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蒼士は初対面のはずの凪沙を見て何かに気付き、妻のフリをして会合に参加してほしいと要求。
「私と今まで味わったことのない経験…しませんか？」という彼の一言に、凪沙は自分を変えるチャンスを感じ取り承諾します。
会合での蒼士の紳士的な振る舞いと凪沙を徹底的に守る姿を見て、彼女はある決意をしました。
それは、蒼士に自分の処女を捧げるというもの。
「私の処女もらってくれませんか？」と聞かれた蒼士は歓喜し、ふたりはめくるめく一夜を過ごします。
翌朝、蒼士に別れを告げずに帰国した凪沙。
しかし、彼は「ヤクザをヤリ捨てるなんていい度胸ですね」と凪沙を追ってきます。
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どうやら凪沙に惚れている様子の蒼士は、「3か月で貴方が私に堕ちるか否かの勝負をしてください」と提案してきて――！？
見どころポイント
本作の見どころは、蒼士の艶やかな色気！ そして凪沙の成長にあります。
ここでは、その魅力の一端をご紹介します。
ヤクザヒーロー・蒼士の「色気」と「敬語」に萌え！
蒼士の魅力はズバリ、「色気」と「敬語」！
ひとつひとつ解説していきます。
まずは「色気」。
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蒼士は王道のワイルド系ヤクザではなく艶やか＆きらびやかなヒーロー。
作者の村上晶先生が描く男性美が、蒼士というキャラクターに詰め込まれています。
手の甲に浮く血管、オフの時に下ろした前髪、凪沙の前でだけ表情豊かになる瞳。
ページをめくるたび、蒼士が放つ色っぽさが目に飛び込んできます。まさに眼福！
そして「敬語」も蒼士を語る上では欠かせない要素です。
ヤクザというアウトローな仕事をしていながら、凪沙には敬語＆紳士的な態度を徹底している蒼士。
誰にでも紳士的なキャラなのでは……？ と思うかもしれませんが、凪沙がいないシーンではまったく敬語を使っていないんです。
部下には「カタをつけろ」、敵には「失せろ」とほぼ命令のみ（笑）。
凪沙に対してだけ、笑顔で優しい言葉をかけ、じっくり甘やかします。
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ヤクザという仕事を選んでいることからも、暴力行為にまったく躊躇しないのが蒼士の本性だと察せられます。
でも、溺愛する凪沙に怖がられたくない、嫌われたくないという気持ちからの紳士的な態度＆笑顔……。
彼の切ない思いが透けて見えるようです。
実は、蒼士がそれだけ凪沙に執着＆溺愛するのにはワケがあるようで……？
「アウトローな男の純情」というギャップにもグッときます！
どんどん成長していくヒロイン・凪沙
そんな蒼士に溺愛されるヒロイン・凪沙。彼女の成長もまた、本作の見どころです。
凪沙は「交際経験がない処女」であることにコンプレックスを抱える内気な女性。
「自分を変えたい」という目的の旅で蒼士に出会ったことから、まさに人生が一変！
ヤクザの蒼士に処女を捧げ、壮絶な色気を放つ彼に言い寄られ、溺愛され、ヤクザ同士の修羅場に巻き込まれ……。
もともと誰にでも優しく、前向きで健気な女性でしたが、蒼士と向き合うことで強さも身につけていきます。
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特に見てほしいのは、2巻に収録された告白シーン！
自分から行動できる、愛すべきヒロインに成長していきます。
非日常が楽しい！ ゴージャスな世界観
1巻のあとがきで、村上晶先生は「もういっそ振り切って非日常的！ファンタジー！なんて思いながら描いています」とコメントしていました。
まさにその通りで、『漣蒼士に処女を捧ぐ』は現代日本が舞台ですが非日常的な設定や話の展開が楽しい作品。
蒼士と凪沙はマカオで出会い、ドレスアップしてアウトローな面々が集まる会合に出席、凪沙を賭けてポーカー勝負が繰り広げられます。
そのポーカー勝負、もちろん蒼士はロイヤルストレートフラッシュで勝利します（笑）。
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そして蒼士は帰国後、凪沙が勤めている会社を買収し、代表取締役社長に就任。
社長権限で出張と称し、凪沙を豪華な温泉宿に連れて行ったり、社長室で密かに行為に及んだりします。
さらには凪沙が誘拐されたり、豪華客船で闇オークションにかけられたりといった、スリリングな展開も！
現代で普通に生活しているだけでは遭遇しないできごとの連続ですが、これを受け入れてくれるヤクザものというジャンルの寛容さはすばらしいです！
現代日本が舞台なので私たちの世界と地続き、でも非日常。そんな楽しさが味わえます！
2023年4月にはTVアニメもオンエア！
“僧侶枠”という深夜アニメの放送枠をご存知でしょうか？
主にTLやBLなどちょっと過激な作品を放送しているアニメ枠で、2017年に放送された『僧侶と交わる色欲の夜に…』に端を発することから“僧侶枠”として親しまれているんです。
『漣蒼士に処女を捧ぐ～さあ、じっくり愛でましょうか』は、なんとその“僧侶枠”でTVアニメ化も果たしています！
TV放送された“オンエア版”と成年向けの“プレミアム版”があり、それぞれ出演声優も異なります。
オンエア版で蒼士を演じたのは中島ヨシキさん。
「あんさんぶるスターズ！！」の南雲鉄虎役や、「アイドルマスター SideM」の山下次郎役などの人気キャラを演じている声優さんです。
セクシーでよく響く声は蒼士にピッタリ！と思う方も多いはず。
未チェックの方は、ぜひPVをご視聴くださいね。
まとめ
『漣蒼士に処女を捧ぐ～さあ、じっくり愛でましょうか』は、現在3巻まで発売中。
2023年12月18日（月）には、最新巻である4巻が発売予定です。
4巻ではなんと、ミステリアスな蒼士の青春の日々が明らかに！
新キャラも登場し、蒼士と凪沙の愛もますます深まっていきます。
TVアニメも放送された本作、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね！
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