ハイスペックな俺様彼氏と別れようと思いながらも、踏ん切りがつかずにいるヒロインに訪れた、青天の霹靂。
つき合っていた彼が、ある日突然記憶をなくしたら……?
桃果コウ先生によるシンデレラ・ラブストーリー、波乱からの幕開けです!
はじめに
みなさん、運命の恋って、あると思いますか?
今回ご紹介するのは開始から10秒で読者の心を鷲掴みにするアクシデントをきっかけに、タイトルそのまま、運命の恋かを問われる恋人たちの物語です!
終わりかけている恋にもたらされた革命、新たに恋を育み直す恋人たち。
さあ、さっそくレッツ・ラブ・レボリューション!!
『花と有志 運命の恋って、ありますか?』ってどんなお話?
頭も顔もスタイルも家柄も良い彼氏・有志(ゆうし・31)とつき合っている花(はな)。Hの相性も抜群です!
一見、誰もがうらやむ恋人同士に見えますが、実は花はひそかに有志と別れようと思っています。
そんな矢先、有志が事故に遭い記憶喪失に!!
連絡を受けて慌てて病院にかけつけた花に有志が放ったひと言は、
「一目惚れなんだ。俺とつきあってくれ!」
なんと花は、彼から“二度目の一目惚れ”をされるのでした。
有志が失った記憶は半年間ほどで、ちょうど半年前からつき合い始めた花のことも忘れてしまったと言います。
それ以外の記憶はあるため、ちょうど別れたいと思っていた花にとっては好都合と思いきや、有志や、彼女がそばにいることが記憶を取り戻すきっかけになると思っている彼の家族に押されるままに、彼が社長を務める会社で彼の秘書アシスタントとして働くことになってしまいます。
記憶を失った有志は相変わらず自信過剰な“俺様彼氏”ではあるものの、花が別れようと思った以前の有志とは別人のように、花に微笑みを投げかけたり、思いやってくれたり、ふたりで過ごす時間を積極的にとってくれるようになったりで、その度にときめく花。
もちろんHも以前にも増して激しくなり、ふたりの関係はより温かくより親密になります。
あらためて有志のことが好きになった花は再び恋人同士としてラブラブな日々を送るのですが、果たしてふたりの2回目の恋は順風満帆に育ってゆくのでしょうか──?
見どころポイント
それでは、さっそく本作の見どころポイントを見て行きましょう!
ポイント1. 庶民派! 真っ当な等身大ヒロイン・花
自分の身に「シンデレラ・ストーリー」が訪れるとしたら、誰だってNOとは思わないはず!
みなさん、絶対に飛びつきたくなりますよね?
カフェでアルバイト中に有志に一目惚れをされて付き合い始めた花も、最初はお姫様になったような気分だったと当時を回想しています。
有志は名門の大金持ちの社長で、テレビでも特集を組まれるくらいのちょっとした有名人。
イケメンで頭脳明晰、スタイルも文句ナシ!
デートだっていつも豪華なディナーにスマートな立ち振る舞い、高価なプレゼントもスイートルームも当たり前。
加えてHだって上手だし、一体何の不満がありましょう!?
……と、誰もが思うでしょう。ですが、花は別れようと思っていました。
ある時、知らないことを「知らない」と言った花に有志が見せた、「そんなことも知らないのか」という表情。
そんなささいなことをきっかけに、有志との不釣り合いさを感じるようになった花の自己肯定感はどんどん下がっていったのです。
自己肯定感が下がり続けても、目に見える測りやすいメリットを手放せない人も少なくないでしょうし、割り切って得をしようとする人も多いはず!
まだ付き合って半年、お金持ちのハイスぺ彼氏に与えられるだけ与えられているのに、そこに目が眩んだりしないのは地味にスゴイことです!
有志に誘われたデートで高級な服やアクセサリーを買ってもらい、美しいカクテルを飲みながら、行けなかったスーパーの特売肉のことを考えてしまうくらい。
なんて庶民的なのでしょう!
よくよく考えると、これまでに花が有志におねだりをした様子もありません。
悩み事だって『YAHOOI!知恵袋』というどこかで聞いたようなWEBサービスで相談して「作り話、乙。」と言われてしまうような普通女子。
素敵なモーニングを用意されても食べる前に「いただきます」ときちんと手を合わせるような素朴さも。
花に一目ぼれした有志は「直感を外したことがない」と言っていますが、確かに彼ほどのスペックをもってすれば、寄ってくる女性も星の数ほどいるはず!
花を選んだのは、そういった本質を直感で感じ取ったのかも……!?
庶民感覚を手放さないスゴさはシンデレラに必要な条件なのかもしれません。
ポイント2. デキる男のイケてるスーツ!
ふたつめのポイントでぜひ注目していただきたいのが、「デキる男のイケてるスーツ姿」です!
服って、着慣れていないと着こなすことが難しいですよね。それが上質なスーツならなおさらのこと!
現実世界を見ても、就職活動生のスーツ姿は着慣れていないのがハッキリと分かるほどぎこちなかったり、大奮発したんだろうなという雰囲気の人が着ている高級スーツはちょっと浮いてしまっていたり……。
「スーツを着ている」のではなく、「スーツに着られている」という表現がピッタリです。
もちろんそれは2次元の世界も例外ではありません!
桃果コウ先生の描くスーツ男子の「デキる男」感、これはまさに「スーツに着られている」のではなく「“きちんと”スーツを着ているから」に尽きます!
有志のスーツ姿を見るだけで、これまでにずっと何着も高級スーツを着てきたんだろうな、ということが伝わって来ます!
ポケットに手を突っ込む姿、スーツに寄るシワ、襟ぐりにジャケットを着た背中のライン、上着を脱いで仕事している姿も、Hのときにスーツをはだけるシーンも、「デキる男」オーラが湧き立ちます!
桃果先生、スーツを着させ慣れてるっ! 手腕が光ります!
有志の秘書をしている幼馴なじみの咲良(さくら)も、いつもピシッとしたスーツ姿です。
彼も仕事で有能なだけでなく、主人公ふたりの恋にナイスアシストを繰り出してくれるので、やはり、「高いスーツを着こなしている男はデキる男」に間違いありません!
ポイント3. ふたりのHの相性の良さ♡
最大のポイントは、TL作品でもっとも重要とも言える、ふたりのHの相性の良さです!
もちろん数々の作品の恋人たちのHでも、相性がいいのはわかります。ええ、わかっていますとも!
なのに敢えておすすめする理由は、Hシーンを見てもらえば分かるはず!
見てください! Hしているとき、あまりの気持ちよさにだらしなくなってしまっている花の口元を!
そしてその顔を見てほくそ笑む、“俺様彼氏”の有志の悦に入った顔を!
俺様キャラの有志は普段の性格そのままに、かなりのSっ気で花を言葉攻めにします。
普段同様に受け身の花は、その有志の姿にゾクゾクしながら、さらにボルテージを上げていきます♡
別れようと思っていた当時から、花は有志のことをHが「最高」にうまいと言っていますから、本人たちも相性の良さはもちろん感じてるハズ。
Hへと進む流れもどちらかが戸惑ったり躊躇することなく「あ・うん」のごとく、快楽へとなだれ込みます!
「やあっ」→「ヤじゃないだろ」、「だめ」→「何がダメなんだ?」の掛け合いはもうふたりの中ではベタ中のベタ。定番オブ定番!
「山!」と言えば「川!」みたいなものです!
肝心のHシーンは、ぜひ本編をその目でお確かめください♡
まとめ
いかがでしたか?
4年に渡る連載がつい最近完結した本作ですが、現在コミックスは7巻まで発売中!
仕事では超クールで冷酷な一面も見せる有志ですが、物語が進むにつれ、花にはテレ顔や動揺も見せる可愛らしさも。
しあわせなラブストーリーには波乱がつきものですが、きっとこのあと波乱が訪れても、恋をし直したことで強固な絆を築きつつあるふたりは、きっと乗り越えてくれるはず……!
みなさん、運命の恋の行方を見届けましょう!
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