ぶつかり合うことが多いのは、相手を心から信頼している証拠。ピンチのときには、手を取り助け合う――。
そんな関係性、見ている側としてはたまりませんよね! みなさんはお好きでしょうか?
今回ご紹介する『俺じゃねぇとダメなくせに~この男、愛し方も超一流』(真純 想)は信頼し合う男女が、公私ともに仲を深めていくストーリーの作品。
この記事では、本作の魅力に迫ります!
あらすじ
ヒロイン・百瀬明(ももせ あきら)は、パタンナー(※デザイナーが作成したデザイン画を元に、パターン(型紙)を作成する職種)4年目にしてあまりにも酷い職場環境に我慢の限界を迎え、社長を殴ってしまいます。
当然、会社はクビになり、住んでいた社員寮からも追い出されてしまいました。
職も家も失い、途方に暮れている明の前に現れたのは、専門学校時代に相棒だったファッションデザイナーの支倉那智(はせくら なち)。
とある理由で距離を置いていた彼との偶然の再会。さらに、「俺が助けてやろうか」と声をかけられます。
戸惑う明をよそに、勝手に荷物を持って歩いていく那智。ついていくと、タワーマンションに到着します。そこはなんと那智の家でした。
さらに、玄関に入った瞬間「なんで俺から逃げたのか答えろ」と迫ってきて……!?
俺様デザイナーの恋着にどっぷりハマっていく同居生活がスタート! 一体どうなってしまうのでしょうか!?
注目ポイント
仕事のシーンとプライベートのシーン、それぞれのやりとりにご注目ください!
仕事では、強いこだわりを持っているがゆえにぶつかり合うこともあるふたり。しかし、意見の食い違いをすり合わせ、楽しんで服を作っていきます。
プライベートでは、那智に茶化されたり優しくされることが多い明。その姿は、まるで人に慣れていない猫のようでなんとも可愛いんです!
そして両方の場面において、那智から明に対して、隠す気のない特大の愛が感じられます♡
不器用ながらも少しずつ距離が近づいていくふたりの様子は、ハラハラドキドキしつつ身悶えすること間違いなし!!
そんな本作の見どころポイントをご紹介します♪
見どころポイント1 パタンナー&デザイナーの相棒感
物語の序盤で職を失った明は、半ば強引に那智の経営する会社に引き取られ働くことになります。
入社して数日後、準備中の展示会用サンプルを急遽追加で製作することが決まり、那智は周囲に「納期は厳しいが、やりたい人はいるか?」と問いかけます。
パタンナーとして明が立候補すると、パートナーのデザイナーとして那智が手を挙げ、久しぶりにタッグを組むことに。
ふたりとも「完璧なものを作りたい!」という思いから妥協は許しません。
周りからは喧嘩しているようにしか見えないため、心配される場面もありますが……。
実際は、お互いを信頼しているからこそのぶつかり合い。
言い合いの最中に那智が明に言った「お前ならやれるってわかってるから言ってんだ」という言葉が何よりの証。
こんな言葉を言われたらすごくうれしいし、仕事も捗っちゃいますよね!
明も「その気持ちに応えなければ。」と気を引き締め直します。
そんなやりとりは「ふたりでなら理想の服が作れる!」という信頼感と無敵感が伝わってくる、とってもステキな関係でキュンキュンしてしまいます♡
あーだこーだと言いながら試行錯誤し、ひとつのものを作り上げていく姿は生き生きとしています。
そして、ぜひ注目してほしいのが、完成した服を見た明の表情。
達成感、感動、うれしさ……様々な感情がぎゅっと詰まっていて、見ている側も感慨深い気持ちになってしまいました。
見どころポイント2 一流俺様デザイナーの特大の愛!
社長で、デザイナーとしても一流で、仲間からの信頼も厚い那智。
そんな那智に言い寄る女の子はたくさんいるだろうなと思いますが、彼はずっと明一筋。
とにかく、彼女に対しての愛が半端じゃないんです。
- 再会するまで、ずっと明を探している
- 職と家を失ったピンチを迷わず救う
- 明に食べさせたい、反応が見たいという理由で料理をはじめる
自分が明だったら、そこまで自分の事を考えてくれるなんて……! と、嬉しいやら恥ずかしいやら、なんとも言えないむず痒い気持ちになりそうです。
もしかして会社を経営しているのも、彼女と一緒に最高の仕事をするためなのでは? と思ってしまいます。
明の「服を着る人だけでなく、作る人たちも笑顔にできるパタンナーになりたい」という目標や、強気で芯があるところを見て、彼女とであれば切磋琢磨していけると那智は思ったのかもしれませんね。
また、エッチの時も愛は変わらずです。
ちょっと強引なところもあり、主導権をしっかり握る那智ですが、時折壊れ物を扱うかのように優しく触れてきます。
そんな那智に対し、「脅しだったり言うことを聞かせたい訳ではないの? じゃあなんでこんなことをするの――」と明は翻弄されつつ、心も身体もトロットロに溶かされてしまいます♡
見どころポイント3 ふたりの想いと関係性
那智が明に対して恋愛感情を抱いているかどうかは、1巻ではまだ明言されていませんが、言動や仕草から彼女のことを大好きで大切に思っている気持ちはしっかり伝わってきます。
明は那智と仕事をしていくうちに「私、本当はずっと前から那智のこと…」と自分の気持ちを自覚できるようになり、自らの意思で那智を受け入れます。
那智が自分に対してどのような気持ちでいるのか。知りたいような、知ってしまうのが怖いような。
そんな気持ちに揺れ動かされながら眠る明と、昔の明とのやりとりを夢に見る那智。どうやら那智の明に対する想いは、専門学校時代よりも前からあるようで――?
那智の想いは、どのように明に伝わっていくのでしょうか? 今後の展開にも目が離せません!
まとめ
公私ともに支え合っていける、良いパートナーになれそうなふたり。
1巻の最後では、新キャラクター登場の気配を漂わせて終わり、続きが気になるラストになっています。
不器用ながらも少しずつ近づいていくふたりの距離。恋の行く末はいかに――!?
本作は現在2巻まで発売中! まだまだ追いつきやすい巻数なので、ぜひ、お手に取って確かめてみてください♪
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