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『抱けど暮らせど「好き」が言えない』好きなのになぜかセフレに!? 恋人を目指すふたりの王道ラブコメ!

TL漫画レビュー
巴と肇の画像
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

王道ど真ん中のTLラブコメが読みたいときってありませんか?

そんな方におすすめなのが『抱けど暮らせど「好き」が言えない』(才手けい)

仕事ができるイケメン御曹司が、好きになった相手となぜかセフレ関係になってしまい、恋人になろうと奮闘する、というストーリーの本作。

最初から勢いがあって、グイグイ読めちゃう作品です!

さっそく、あらすじをこ紹介します♪

あらすじ

主人公・餅坂 巴(もちざか ともえ)の人生は今、絶賛上り調子。

ヒモ男の彼氏と別れ、安月給のブラック企業から、週休2日残業なしのホワイト大企業へ再就職。

そして現在、社員パーティで出会ったイケメンと超気持ちいいセックス中!

名前を呼んで、「好き」と何度も言って……。

そんな最高のワンナイトを過ごした翌朝。

名刺交換をし、相手のイケメン・城山 肇(しろやま はじめ)がエリート揃いの本社営業一課の課長ということを知ります。
しかも名字が会社名と一緒……?

さらに、個人的な連絡先まで聞かれ、セフレ関係になることを提案されます。

一夜限りの関係と割り切っていた巴は、相性抜群の彼とまたセックスできると大喜び!

一方、巴をセフレにすると宣言した肇は、心の中で「どうしてこうなった?」と混乱していました。

昨夜部屋に連れ込んだのは、彼女とただもう少し一緒にいたかったから。

行為中あんなに好きと言われたのに、まるで肇の体だけが目当てのような巴の反応に、納得がいっていない様子。

そしてその気持ちが恋だと気づいた肇は、体だけでなく、彼女を恋人にしてみせると意気込んで――!?

登場人物

巴の画像
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

餅坂 巴(もちさか ともえ):明るくしっかり者。ブラック企業に勤め、ヒモ男を養っていた苦労人。城山商事に再就職してからは人生が上り調子。

肇の画像
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

城山 肇(しろやま はじめ):城山商事の社長の息子。イケメンで仕事もできる、勉強熱心な努力家。セレブで感覚がズレている部分も。

見どころポイント

価値観の違うふたりが交流を重ねてだんだんと心の距離が縮まっていく過程が素敵な本作ですが、トキメキだけでなく笑えるポイントもたくさん!

以下に、物語の見どころをご紹介します♪

インパクト&勢いのあるラブコメ!

激しいセックスシーンからはじまる本作。

ワンナイト! イケメン! 気持ちいい! という印象的な冒頭で、まず、一気に引き込まれます。

そしてその翌朝には「イケメン フルチン カベドン」というパワーワードが誕生!

全裸のため画像は自粛しますが、すごいインパクトですよ!

このシーンがあるので、「あ、このヒーローは面白い感じのイケメンだな」とわかります。

ヒーローの肇は、イケメンで仕事ができて、努力家。
一見完璧な御曹司ですが、少し残念な部分も……。

そう、今まで勉強に仕事に明け暮れてきた彼は、恋愛初心者。
熱い一夜をともに過ごした巴に対し、自身が抱いている感情が何なのか、理解していませんでした。

そんな肇が、それが恋だと自覚するシーンでは、ラブコメ王道ど真ん中の反応を見せてくれます!

肇が恋を自覚した瞬間の画像
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

何て面白かわいいヒーロー♡ ※このシーンは単行本の帯にもなっています

「肇みたいな雲の上の人が、自分なんかを本気で相手にするわけがない」と思っている巴と、巴を恋人にしたいけど肝心の好きという言葉が言えない肇。
こんなもだもだ具合のふたりは、ひとまずセフレという関係に落ち着きます。

お互い気持ちを確認したい……でも本心に触れそうになるとつい誤魔化してしまい「よし、セックスだ!」といった感じで、行為になだれ込みます(笑)!

しかし、そんな勢いまかせで入ったエッチシーンはしっかりと丁寧で、「これは体の関係だけで満足できてしまっても仕方ない……」と納得してしまうほど。

才手けい先生のすばらしい表現力に、脱帽です!!

コマ割りや緩急のつきかたも絶妙で、登場人物の心情がスっと伝わってくる作品となっています♡

価値観の違うふたりが惹かれ合う

御曹司の肇と、苦労庶民の巴。

まったく異なる環境で育ったふたりの価値観は、当然異なります。

例えば肇にとっては、「着替え」といえばブランドもの、「散歩」といえば高級店でショッピングや食事をすることが当たり前。

あまりの生活レベルの違いに、当然巴は引いてしまいます。

それでも肇は、引かれたことを自覚しながら、めげずに完璧な散歩プランを用意しようとするなど、頑張って巴を喜ばせようとします。

一方の巴も、肇のセレブっぷりに驚きながらも、彼に気遣った言葉をかけるなど、お互い歩み寄ろうとしていることが見て取れます。

君のことが知りたい。今夜時間をくれないか
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

そしてそんなふたりだからこそ、徐々に価値観のズレを修正していって、お互いが向き合えるようになるんですよね!

この過程が尊い!!

肇が巴のことを好きになったのは、御曹司の立場だけを見て寄ってくる女性たちと巴がまったく違っていて、顔も肩書も関係ない彼自身を見てくれたから。

このあたりのきっかけも素敵なので(2話で明かされます)、ぜひ注目してみてくださいね♡

「好き」と言いたいけど言えない肇

本作の肝は、タイトルにもあるようになかなか「好き」が言えない点です!

一目惚れといってもいい速度で恋に落ちてしまった肇。

巴を恋人にしたいのに、なかなか「好きです、付き合ってください」が言えません。

巴に断られるのが怖いのか……。

あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛なんで俺はたった一言「好き」が言えないんだああああああああああ
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

このヘタレ具合のギャップも、彼の魅力です(笑)。

そんな肇が、巴に好きになってもらうために一生懸命頑張る姿には、胸が打たれますよ……

だけどなりふり構っていられない。どうしても、俺と同じ「好き」になってほしいんだ
引用元:『抱けど暮らせど「好き」が言えない』
© 才手けい / ブライト出版

付き合っていないだけでデートもするしエッチもする関係、やっていることは恋人と一緒なんです。

読者としては、早くお互いの「好き」が聞きたいものです……!

試し読み動画にも注目!

本作に興味を持った方に朗報!

なんと、電子TLコミック・ラブコフレとラブチークの公式YouTubeチャンネルで、試し読み動画が公開されています!

YouTube用にエッチシーンが削除されるなど再編成されていますが、絵や漫画の雰囲気はじゅうぶんに伝わりますよ♪

動画の中に含まれるのは2話の途中くらいまで。ふたりの出会いがわかります♡

気になる続きはぜひ、漫画で読んでくださいね!

まとめ

コメディのキレも良く、キュン成分も満載、ベッドシーンはしっかりエッチな本作。

主人公カップルがとてもかわいくて、いつまでも見ていたくなります!

この先の展開を少しだけお伝えすると、セフレとして割り切っていた巴ですが、彼女の方も肇のことを恋愛的な意味で「好き」と自覚していきます。

ここからさらに面白くなっていきますよ~!

とてもおすすめの作品ですので、ぜひ読んでみてくださいね♪

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