
たまには、映画を観て思いっきり泣きたい!なんて思うこと、ありませんか?
笑ってハッピーになるラブコメもいいけど、心が震えるような、切なくて美しい恋の物語に浸りたい日もありますよね。今回は、絶対に観てほしい注目の新作恋愛映画を、邦画を中心に、これから公開予定の作品も含めて10本ご紹介します♪
感動&切ない新作恋愛映画10選
20年の時を超えた純愛に涙…|366日

HYの“叶わぬ恋を歌った失恋ソング”として知られる名曲「366日」が、オリジナルの純愛ラブストーリーとして映画化。主演は赤楚衛二さん、ヒロインは上白石萌歌さんが務めます。
「こんな幸せな日々が、365日ずっと続きますように」と願い、幸せだったはずの恋人たちに突然訪れる別れ…。沖縄と東京の2つの都市を舞台に、20年の時を超えて描かれる切ない恋愛物語に、きっと涙が止まらなくなるはず。
等身大の5年間に、きっと自分を重ねる|花束みたいな恋をした

終電を逃した夜、偶然並んだタクシー乗り場で出会った二人。そこから始まる同じものが好きの連鎖は、恋の高鳴りと日々のささやかな幸せを運んでくれます。小さなアパート、共有する趣味、ふたりだけの合言葉——胸がきゅっとなる瞬間が、息をするみたいに自然に積み重なっていくラブストーリーです。
やがて時間は流れ、仕事、将来、お金、価値観……現実の波が、少しずつ二人の歩幅を変えていく。ときめきと痛みが隣り合う恋のリアルを、まるで自分の記憶を覗いているかのような親密さで描き切ります。菅田将暉さん×有村架純さんの繊細な演技、坂元裕二さんの言葉が刺さる会話劇、土井裕泰監督のやわらかな視線——すべてが相まって、最後の一滴まで切なく美しい。
時代を超えて繋がる、ふたつの恋|大きな玉ねぎの下で

神尾楓珠さんと桜田ひよりさんがW主演を務める、淡いラブストーリー。
令和の時代、バイトの連絡用ノートを通して、顔も知らない相手に恋に落ちていく2人が描かれています。さらに、物語は1989年にも遡り、文通相手に想いを寄せる高校生の恋物語も登場。
平成と令和、2つの時代の恋が交錯し、奇跡を紡いでいく様子から目が離せません!
夜の街に滲む、ふたりの思い出の温度|ちょっと思い出しただけ

ある夏の夜、都会の灯りの下で交差する、ダンサーの彼とタクシードライバーの彼女。
同じ日付の少しだけ違う夜をたどるうちに、ふたりの距離は近づいたり離れたり——喜びや拗ね、やさしい嘘や小さな勇気が、静かに積み重なっていきます。逆再生のように時間がほどけていく語り口は、出会いの瞬間へと遡るたびに胸をきゅっと締めつける、ビターでロマンチックなラブストーリー。
松居大悟監督の繊細なまなざし、池松壮亮さんと伊藤沙莉さんの余白ある演技が、夜の空気と会話の間に宿る感情を丁寧に掬い上げます。バンドの楽曲に着想を得た世界観も相まって、過ぎていく時間の尊さと、もう戻れない瞬間の輝きがじんわり心に残る一本です。
言葉のない世界で、心だけが触れ合う|サイレントラブ

事故で声を失った青年・蒼(山田涼介さん)と、突然視力を失った音大生・美夏(浜辺美波さん)。
名前も素性も語れない蒼は、迷いながらも不器用な優しさで彼女の毎日に寄り添い、やがて二人は“言葉以外”のすべてで惹かれ合っていきます。手すりに触れる指先、交わらない視線、すれ違う体温——静かな場面のひとつひとつが、胸の奥で音を立てるラブストーリー。
内田英治監督が紡ぐ余白のある演出に、久石譲さんの音楽が呼吸のように寄り添い、二人の孤独と希望をやさしく照らします。語らない想いが積み重なっていくラストまで、静けさがこんなにも豊かだと教えてくれる、涙腺をそっと揺らす一本です。
静かにほどける、大人の愛のかたち|窓辺にて

ある日、夫はふとしたきっかけで、妻の秘密に気づいてしまう。
見なかったことにするには近すぎて、責めるには遠すぎる——そんな微妙な距離のまま、ふたりの時間はゆっくりと流れを変えていきます。言葉にしきれない感情の揺らぎ、胸の奥に残る刺のような痛み、そしてそれでも誰かを想うことのやさしさ。静謐な会話と余白の多いショットが、愛をめぐる選択を丁寧に映し出すラブストーリーです。
監督は今泉力哉。オリジナル脚本で紡がれる、痛みと赦しの物語に、きっと静かな涙がこぼれます。
不器用な心が触れ合う瞬間を、そっとすくい上げる|はざまに生きる、春

出版社で働く春(小西桜子さん)は、嘘がつけない天才画家(宮沢氷魚さん)と出会い、仕事を通じて少しずつ距離を縮めていきます。まっすぐすぎる言葉、伝わらない気持ち、重ねた沈黙——互いの生きづらさに戸惑いながらも、相手の世界を理解しようと手を伸ばすふたりの姿が、静かで切ない余韻を残すラブストーリー。
目立つ事件はなくても、視線の動きや呼吸の速さ、交わされる短い台詞に心が揺れる。丁寧な演出が、優しさと痛みのあいだ(=はざま)に宿る温度を掬い取り、ラストには小さな灯りのような希望がともります。大声で泣くのではなく、気づけば胸の奥が熱くなる——そんな“感情の余白”を味わえる一本です。
もしも、あの日に戻れたら…|ファーストキス 1ST KISS

脚本家・坂元裕二さんのオリジナル脚本による恋愛映画。
事故で松村北斗さん演じる夫の硯駈を亡くした、松たか子さん演じる主人公の硯カンナが、ある日夫と出会う直前にタイムトラベルしてしまうところから物語は始まります。再び彼と恋に落ちることはできるのでしょうか…!?
仮面の向こうの孤独に、雨粒みたいな優しさが落ちてくる|雨降って、ジ・エンド。

土砂降りの夜、道に迷った日和(古川琴音さん)は、さびれた店で出会った“ピエロの男”・雨森(廣末哲万さん)に心を掴まれる。赤い鼻、ぎこちない笑顔、ふと零れる本音——可笑しさの奥にある痛みが、静かにこちらへ滲んでくる。やがて二人は、誰にも言えなかった秘密と向き合いながら、ゆっくりと互いの居場所になっていく。
ユーモアと切なさが交差する独特の空気感が、雨上がりの匂いみたいに後を引くラブストーリーです。
噛むほどにほろ苦い、三角関係の味わい|このハンバーガー、ピクルス忘れてる。

大学の先輩は、後輩のアキに告白して振られたまま、気まずい日々。
そんなある日、バイト先のハンバーガー店で、別の後輩なっちゃんから突然の告白——。
トレイの上で交差する視線、注文を取り違えるみたいにすれ違う気持ち。冗談と本音のあいだ(=ピクルスの抜けた隙間)に、じんわりと切なさが滲んでいきます。軽やかな会話劇のリズムに、ふと刺さるひと言。
笑っているはずなのに胸がきゅっとする、木村聡志監督ならではのほろ苦い青春ラブ。
小さな選択の積み重ねが、気づけば大きな好きになっていた——そんな後味を残す一本です。
感動&切ない新作恋愛映画10選
今回は、涙なしでは観られない、感動的で切ない恋愛映画を特集しました! 時を超えたり、困難を乗り越えたり…様々な愛の形に、きっと心が揺さぶられるはず。
大切な人と一緒に観たり、一人でじっくり物語に浸ったりしながら、感動の涙を流してみてくださいね。


