Topics

『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』ズブズブに愛される快感がたまらない!?

TL漫画レビュー
宗一が結を押し倒している画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

初恋はどうしてキラキラとしているのでしょうか。

思い出を美化してしまっているだけなのか、恋をしたときの心が未成熟でピュアだからなのか。

でも、だからこそ、実った初恋は美しい……!

今回ご紹介するのは、そんな初恋同士のラブストーリー『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』(すみ)です。

あらすじ

主人公は白井結(しらい ゆい)、28歳。

あれから18年。はい!ふつつか者ですがどうぞよろしくお願いいたします!
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

結婚を意識する年齢になり、激務に追われていた前職を辞めて、秘書として神法律事務所に転職します。

神法律事務所には幼なじみで腐れ縁の弁護士・神佑志郎(じん ゆうしろう)が。

結に話しかける佑志郎の画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

そして、結の入所日には同じく幼なじみで佑志郎の兄である弁護士・神宗一(じん そういち)が留学先のアメリカから帰国します。

飲み会に遅れてやってきた宗一の画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

宗一は結の初恋の相手です。中学に上がってから会うことはありませんでしたが、ずっとメールでのやりとりは続いていました。

会うのを楽しみにしていた結でしたが、結の歓迎会で再会した宗一はなんだかそっけなくて……。

宗一の様子が気になりつつも、歓迎会で飲みつぶれてしまった結。
佑志郎が部屋まで送ってくれますが、酒が入っていたこともあり、ベッドに押し倒されてしまいます。

そこに助けに入ったのは宗一。実は、結が借りている部屋は所長(佑志郎、宗一の父)所有の物件。両隣が佑志郎、宗一の部屋だったのです。

宗一のおかげで大事には至らずに済みましたが、その夜、宗一に触れられる夢を見て……!?

物語のポイント

美しい幼なじみ兄弟に挟まれて始まった物語。

どのように恋は展開していくのでしょうか。

ヒロイン・結の恋心

昔は笑顔が愛くるしい少年だったのに、すっかりクールになってしまった宗一に戸惑う結。
しかし、宗一と過ごしていくうちに、徐々に彼の本来の姿が覗き始めます。

笑顔が柔らかく、優しい宗一に過去の姿を重ね、再び恋心が動いてしまうのは自然なこと。
昔とは異なり、ミステリアスな雰囲気も醸し出しているので、余計に惹かれてしまうのかも?

そんな彼は、ことあるごとに結に触れてきます。
最初は混乱する結ですが、宗一がかけてくれる優しい言葉、そして自分を大事にしてくれていることを感じ、想いを深めていきます。

小さいころの恋だと思っていた結の想いが芽吹いていく過程は、キュンとすること間違いなし!

仕事の話をしている結と宗一の画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

ポヤポヤとしているイメージの結ですが、昔は宗一と佑志郎のお姉さん的立場でした。
そのため、大人になってもふとした瞬間にしっかりとした(佑志郎曰く、「説教くさい」)一面を見せます。

そして、そんな結だからこそ、惹かれずにはいられないのでしょう。

好きで好きでたまらない、と自覚して、距離が縮まっていく結と宗一の様子を、じっくり堪能してみてください。

真っすぐすぎて少し怖い? 宗一の恋心

宗一に淡い恋心を抱いていた結に対し、宗一は淡いどころではありません。子どものころから強く、重い恋心を抱えており、その想いが膨らみすぎてしまったがために、結から距離を置きます。

宗一にとって、結は初恋の人であると同時に、大げさではなく「女神」のような女性だったのでしょう。汚してはいけない、神聖な存在。

結に話しかける宗一の画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

しかし、距離を置いたからと言って、結を手に入れることを諦めたわけではありません。

「結にふさわしい男になれるまでずっと我慢してきたんだよ」

「結のことを迎えに行くためだけに俺はずっと生きてきたんだよ」

と、想いを伝える宗一。

いや、重い……と普通なら引いてしまいそうですが、結が愛だと感じるのはこれまでに積み重ねてきた関係性があるから。

会わない期間が長かったふたりですが、その間宗一は、結がほかのだれかに奪われないように策を立てていました。

タイトルにある「黒弁護士」の「黒」は、宗一のそういった動き、執着のことを指しているのかも。
異様に頭がキレるので、そばにいなくても結をほかの男から守られてしまうのが怖いのですが……。

そんな宗一ですが、甘い言葉と攻めで、結のことを可愛がる姿は必見です♡

結と幼なじみ兄弟の三角関係

結には28歳になるまで、結婚を意識するような存在が現れませんでした。
そして、そのことについて「ずっと佑志郎に邪魔されていたから」と認識していました。

でも実は、そこには宗一の策略が。

宗一に対して、メールでなんでも相談していた結。それは他愛もないことだけではなく、恋愛についても含まれます。

そう、宗一は結に男性が近づくと、佑志郎に忠告していたのです。

結にずっと片思いをしてた佑志郎は当然、結の恋路の邪魔をします。
つまり宗一は、佑志郎を利用することで、結をほかの男性から遠ざけていたんですね。

本来なら、結のそばにいる佑志郎を警戒しそうなものですが、宗一は彼の性格を熟知しています。なにせ兄弟なので。

「今の関係を壊すのが怖いんだろう」と佑志郎に言い放つ宗一。

不穏な雰囲気で話をしている宗一と佑志郎の画像
引用元:『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』© すみ / ぶんか社

佑志郎は18年間結のそばにいながらも、意識さえしてもらえていませんでした。
チャラい印象のある佑志郎ですが、好きな相手に対してはかなりピュア……! そういうところはまさに兄弟一緒……。

結の恋路を邪魔しつつも、今の関係が壊れてそばにいられなくなるのが嫌だと、幼なじみに徹するのは辛すぎます。

そして、そんな佑志郎の気持ちを利用していた宗一。

確かに彼は「黒弁護士」です……!

まとめ

決定的な言葉を発していないだけで、最初から両想いだった結と宗一。

初恋同士という、初々しさが残るふたりが結ばれていく過程に、ドキドキすること間違いなし!

結が男性として好きなのは宗一ですが、佑志郎のことも幼なじみとして大切に思っているのは事実。
そんな結は今後、ギクシャクしている宗一と佑志郎兄弟の関係修復を試みます。
おせっかいとも言える彼女の行動は、果たして実を結ぶのでしょうか。

一方、恋人同士になってからの結と宗一は、会えなかった時間を埋めようとしているかのように日々甘々♡ 

相手に愛されていることを実感して、どんどん満たされていく結と宗一の表情にも注目です!

『黒弁護士の痴情 世界でいちばん重い純愛』、ぜひ読んでみてくださいね。

▼関連リンク