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『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』イケメンたちが次から次へとヒロインの虜に!

少女漫画レビュー
『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』1巻
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』
© 青辺マヒト / 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

チート能力と素直な明るさを併せ持つ少女が次々と快挙を成し遂げ、周囲のイケメンたちの信頼や愛情を勝ち取っていく──。

今回ご紹介する『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』は、そんなシンデレラストーリーです。

最初は恋愛要素自体は薄めですが、非常におもしろいかつ人気の逆ハーレムコメディなので、Qunn読者の皆さんにもおすすめの漫画なんです!

あらすじ・キャラクター

騎士に憧れる少女フィーア・ルードは、最強の魔物である黒竜に襲われて死の淵をさまよったことをきっかけに、前世が“大聖女”だったことを思い出します。

主人公のフィーア・ルード。
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』
© 青辺マヒト / 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

世界でただ一頭の黒竜・ザビリアを従魔にできるほどの強大な大聖女のチート能力を手にしたフィーア。

大聖女だった自分が転生したことがわかれば、魔王の右腕に殺される……。そう考えた彼女は、大聖女の力をひた隠したまま騎士を目指すことを決意します。

しかし、大聖女の力はあまりに強大でちょっとやそっとで隠せるものではなく、加えてフィーアはかなりポンコツ!

大聖女の力を使って騎士の試験を突破し、第一騎士団に入団したはいいものの、王国の騎士団総長サヴィス・ナーヴ相手に新人騎士とは思えない立ち回りをしたり、強大な魔物に襲われた際に指揮を取ったりと、目立ちたくないのに大活躍してしまいます。

ひた隠しても漏れ出てしまうチート能力で王国の騎士団長たちを驚愕させ、前向きで素直、おっちょこちょいな性格でまわりから愛される。そのギャップから目を離せなくさせるフィーアの、シンデレラストーリーが描かれていきます。

物語の見どころポイント

本作の見どころのひとつは、フィーアのギャップにやられてしまった男たち!

物語の舞台となるナーヴ王国には、第一騎士団から第二十騎士団まで数多くの騎士団が存在するのですが、その名だたる騎士団長たちがフィーアの魅力に夢中になっていきます。さらに人間だけではなく、魔獣までフィーアの虜に!

ここでは、そんな中から3人(匹?)に絞って紹介していきます。

誇り高い伝説の黒竜王ザビリア

ザビリアは人間ではなく竜。しかも、ナーヴ王国の守護竜である黒竜です。

黒竜のザビリアとフィーア。
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』
© 青辺マヒト / 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

フィーアとの出会いは物語序盤。まだ0歳のザビリアが死にかけて衰弱していたときです。

フィーアはすかさず回復薬を飲ませますが、回復に伴う痛みから攻撃されていると勘違いしたザビリアに、逆に瀕死の重傷を負わされてしまいます。

それにもかかわらず、聖女の力が覚醒した彼女は無意識に回復魔法をザビリアにかけ、自らは昏倒。その他者を思う気持ちが、世界でただ一頭の黒竜として孤独を抱えていたザビリアの心を掴んだのです!

ザビリアは「竜族は命を救われたら、その命を救った人に捧げる」という決まりに従って彼女に隷属。

「僕はお姉さんのものだよ」「僕はフィーアを全力で守るから」の言葉通り、その後もザビリアはフィーアを過剰なまでに大切に守ります。

誇り高い竜が、ひとりの少女に忠誠を誓う……。グッとくる人も多いと思います!

心酔したら一直線! 第四魔物騎士団長クェンティン・アガター

クェンティンは3巻から登場するキャラクター。

浅黒い肌に濡羽色の髪、まるでしなやかな大型の肉食獣のような存在感を持つイケメンです。

第四魔物騎士団長クェンティン・アガターの登場シーン。
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』
© 青辺マヒト / 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

フィーアはチート能力を隠していることもあり、同僚からは“なぜかすごいことをする、おっちょこちょいでポンコツな天然少女騎士”と認識されています。

でもクェンティンは「相手のエネルギーがぼんやり見える」という能力を持っていたため、フィーアの大聖女としての圧倒的なエネルギーに気付いて恐れ慄きます。

弱小モンスターに擬態してフィーアのそばにいる黒竜ザビリアの存在ももちろん把握。

のほほんとしたフィーアとザビリアの一挙手一投足に、滝汗を流しながら死を覚悟するクェンティンの姿は読者の笑いを誘いました。

そんな彼がフィーアを恐れる気持ちはすぐさま崇拝に変わり、「フィーア様」と呼んだり、水を吹きかけられてもうっとりしたりと奇行を見せるほどに。大聖女だとバレずに普通に過ごしたいフィーアをハラハラさせる、熱狂的なファンになったのです(笑)。

王弟にして騎士団総長サヴィス・ナーヴ

鍛え抜かれた肉体、見事な長身、人心を掴むカリスマ性、完成された美貌、そして印象的な隻眼。

ナーヴ王国の黒竜騎士団総長にして、王位継承権第一位の王弟。

まさにパーフェクトなサヴィスは、ほかのキャラのようにわかりやすくフィーアに心酔した様子は見せません。

王弟にして騎士団総長のサヴィス・ナーヴ。
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』
© 青辺マヒト / 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

でも、いち早く(フィーアが騎士団に入団した日に!)彼女の只者ではない素質に気づき、活躍をすれば「俺の部屋に来い うまい酒を飲ませてやる」と言って褒め、その後も随所で気にかけて注視します。

騎士団のトップ、そして王弟という超重要人物が、いち新人騎士の少女に興味津々!

こういう関係にラブなロマンスが生まれたら、すごく美味しいのでは……? と読者として注目してしまうふたりです。

原作は「このライトノベルがすごい!2024」単行本・ノベルズ部門2位の小説!

『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint』は、十夜先生の小説が原作です。

『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』1巻
引用元:『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す』
© 十夜 / chibi / アース・スター エンターテイメント

原作小説は2023年11月に発表された、「このライトノベルがすごい!2024」の単行本・ノベルズ部門で第2位を受賞した人気作品。

スピンオフとして、フィーアの前世を描く過去編のノベル『転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す ZERO』も発売されており、2023年12月現在、小説・漫画を合わせたシリーズ累計は200万部を突破しています。

十夜先生はコミカライズもされている人気作『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?』の作者でもあるので、知っている人も多いかもしれません。

原作小説は、2023年12月現在9巻まで発売されています。コミカライズで本作に興味が出た人は、原作小説を追ってみても楽しいと思います。

まとめ

チート能力を隠した少女に、興味や崇拝、庇護欲などさまざまな感情を持つハイスペックな男性たちが引き寄せられていくのが、本作の魅力のひとつ。

今回ご紹介したのはザビリア、クェンティン、サヴィスでしたが、ほかにも魅力的な多くの男性陣がいます。

ページをめくる手が止まらないほど面白いストーリーなので、興味を持った方はぜひ本作をチェックして自分の推しを見つけてくださいね♪

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