運命は、自分で変えてみせる!
そんなヒロインの姿勢には、読者として元気づけられるものがあります。
ひたむきに頑張っている姿を見ると、応援したくなりますよね!
今回ご紹介するのは『ヤンデレ系乙女ゲーの世界に転生してしまったようです』(漫画:雪狸、原作:花木もみじ、キャラクター原案:シキユリ)、自分の運命を変えるだけではなく、周りの人たちの人生にも影響を与えるヒロインが活躍する物語です!
あらすじ
小さいころから、自分の人生にどことなく既視感を抱いていた主人公のリコリス・ラジアータ。
その正体を突き止めるために本を読んだり、ひたすら勉強をしたり……。
そして、ひとつの答えが出たのは、彼女が10歳になったある日。
父から婚約者となる男の子、ヴォルフことヴォルフガング・アイゼンフートの絵姿を見せられた瞬間でした。
実はリコリスの前世はOLで、自分がプレイしていた乙女ゲームの世界に転生してしまったことに、気がついたのです!
「リコリス」はヒロインのライバルキャラクター。
そしてこのゲームの攻略対象は全員ヤンデレ。リコリスが婚約者のヴォルフに殺されてしまうというルートもあります。
既視感の答えを見つけた彼女がすることはひとつ。
死を回避すること――!
リコリスの奮闘劇がいま、はじまります!
物語のポイント
「乙女ゲームの世界に転生したのだから、キュンとするような甘い出来事があるのでは!?」と思うかもしれません。
もちろん、そんなステキな場面もあるのですが、なにせ攻略相手は全員ヤンデレ。それだけで終わるはずがありません。
そう、本作はシリアスでハラハラする展開も多々あるラブミステリー!
リコリスはどのようにバッドエンドを回避していくのでしょうか?
ここからは話の流れに沿って、物語のポイントをご紹介します。
記憶を取り戻したリコリス
乙女ゲームの中に転生したことに気がついたリコリスは、前世のさまざまな記憶を取り戻します。
自身のことはもちろん、ゲームのシナリオや設定についてもです。
ゲームの中の「リコリス」は婚約者に異様な執着心を持っており、ヒロインを執拗(しつよう)に傷つける女性でした。
そう、実は「リコリス」もヤンデレだったのです。
そのことを思い出した彼女は「死ぬことはもちろん、周囲を傷つける人間になるなんて嫌だ」と強く思います。
1巻では前世の彼女がどのような人物だったかは明かされていませんが、常識的な人格の持ち主だったよう。
少なくとも「自分の恋のために誰かが不幸になっても構わない」と思うような人物ではありません。
「婚約者に会わないことがバッドエンド回避の一歩では?」と考えたリコリスですが、記憶を取り戻したのが遅すぎました。
不安な気持ちを抱えながら、婚約者のヴォルフと会うことになってしまいます……!
いきなりのド修羅場!? どうなるリコリス――!?
ひとり目の攻略対象者・ヴォルフ
婚約者のヴォルフは、初対面にも拘らずとても失礼な態度でリコリスに接します。
「顔はまあまあだけど、根暗そうで好みじゃない」「図体もでかすぎる」と、言いたい放題のヴォルフに、リコリスは呆気にとられつつも、胸をなでおろします。
というのも、彼女は彼と会った瞬間にゲームのストーリーに引きずられてしまうのではないか、と恐れていたのです。
ゲームの「リコリス」のように、ヴォルフに恋焦がれ、破滅へ突き動かされてしまうのではないか……と。
しかし、人格は幸いにも「今」のリコリスのままでした。
言われたことに対し、リコリスが反論すると、ヴォルフは怒った様子を見せますが、話を続けるうちに表情が和らいでいきます。
最終的に、お互い素で話せるようになり、文通までする仲に!
そもそも「生まれたときからヤンデレ」というケースはないでしょうし、10歳であっても稀なはず。
そう、つまりヴォルフはこの時点ではまだヤンデレではないのです。
もしかしたら、ヴォルフがヤンデレになるルートを回避することができるかもしれない……!
リコリスは今の状況に希望を見出します。
ヤンデレ化を阻止してバッドエンドを回避!
「ヴォルフとの交流を深めれば、ヤンデレルートを回避できる」というだけの話ならば、ほんわかとした雰囲気で話が進んでいくでしょう。
……が、攻略対象がみんなヤンデレということは、これから病むような出来事が起こる可能性もあるということ!
実際ヴォルフには、ヤンデレルートを辿るきっかけとなるような出来事が待ち構えていました。
それも、人の生死が関わるような事件です。
それに気づいたリコリスが行動を起こし回避するまでの流れは、ゾクッとするような怖さと緊張感があって読みごたえがあります。
詳細はぜひ漫画で確認してみてください!
この事件をきっかけに、攻略対象がヤンデレにならないためには悲劇を先回りして防いでいく必要がある、という考えに至ったリコリス。
しかし、実際に起こる出来事は心が重くなるようなものばかりで、ヤンデレになっても仕方がない、と思わずにはいられません……。
同時に、もしすべてのヤンデレルートを回避できれば、それぞれにとってハッピーな結末が待っているのでは!?と期待も持てます。
頑張れリコリス!
ふたり目の攻略対象者・シェイド
今のところヴォルフには、ヤンデレ要素はほぼありません。
続いて登場する攻略対象者は、シェイド・ランクラーツ。
リコリスのいとこで、叔父が最近引き取ったばかりだという男の子です。
ゲームでのシェイドは、社交的で上手に嘘をつく頭のいいキャラクター。そして女好き。
不幸なことに、彼をヤンデレへと導くきっかけの「出来事」はすでに起こってしまっています。
この状況から、リコリスはどのように彼のヤンデレ化を阻止するのか……。
1巻はシェイドが不安げな面持ちで、リコリスに助けを求めているようなシーンで終わっています。
続きがきになりすぎます……!
原作ノベルもチェック!
『ヤンデレ系乙女ゲーの世界に転生してしまったようです』はコミカライズ作品。
原作ノベルは全4巻となっています。
完結しているので、「続きが気になる!」という方はチェックしてみるのもあり♪
リコリスは果たして、どのようなエンディングを手に入れたのでしょうか…!?
まとめ
いかがでしたか?
攻略対象はヴォルフとシェイドを含めて4人。
彼ら全員のヤンデレ化回避を試みるリコリスには、今後も難関が待ち受けていることが予想されます。
ハラハラドキドキ展開が続く本作、ぜひ読んでみてくださいね♪
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