最悪な未来、みなさんもできるだけ回避したいですよね?
『悪役令嬢の取り巻きやめようと思います』(漫画:不二原理夏 原作:星窓ぽんきち キャラクター原案:加藤絵理子)は、一風変わった乙女ゲームの世界が舞台!
悪役令嬢の取り巻きである名もなきモブに転生した主人公が、必死の努力で自身の未来を切り開いていく物語です!
笑いあり、涙あり、ダイエットあり……そしてラブあり♡
そんな本作をご紹介させていただきます!
あらすじ
コゼット・エーデルワイスは幼少期に謎の少女アンジェと出会ったことで前世の記憶を思い出し、自分が乙女ゲームの世界に転生したことに気づきます。
その乙女ゲームで、コゼットは悪役令嬢の取り巻きBとして登場するモブキャラ。
取り巻きのままだとバッドエンドを迎えることを知っている彼女は、まずはぽっちゃりとした体をどうにかしなければ! とダイエットに励み……。
果たしてコゼットは無事にダイエットを成功させ、最悪の未来を回避できるのでしょうか?
注目ポイント
ラブコメディとシリアスのバランスがよく、読みやすい本作。
濃いキャラクターが多く登場するのでぜひご注目いただきたいです!!
それでは、個性的なキャラクターたちをご紹介いたします!
見どころポイント1 バッドエンドを回避するため! こつこつ努力系ヒロインのコゼット
本作の舞台となる乙女ゲームの世界では、ライバル令嬢と対決する「一騎打ち」というイベントがあります。
太めの容姿だと点数が低くなる仕組みで、負けた方は厳しい修道女の待つ女子修道院へ送られバッドエンドを迎えてしまいます!
そんな未来を回避するため、ダイエットシューズを開発したり食事制限をしたり。
こつこつと努力を重ねられる点は、まさに彼女の魅力と言えるでしょう。無事にダイエットは成功し、バッドエンド回避の大きな一歩を踏み出したのでした。
そして、実は彼女の前世はなんと40代の主婦!
前世の知識を活かしてシューズブランドを立ち上げたり、レオンハルトの袖についたシミを落としたり、華麗なクワ捌きでタケノコを掘ったり……デキる主婦っぷりを存分に見せてくれます!
同い年のレオンハルトやゲオルグたちには、大人びた魅力を持つ女の子に見えているかもしれませんね。
コゼットは「レオンハルトを支えたい」と思っているようですが、まだまだ恋心とは自覚できていない様子。前世の年齢に引っ張られているのかもしれません。
見どころポイント2 レオンハルトをはじめ、攻略対象はイケメンが勢揃い♡
本作に登場する攻略キャラクターである、個性豊かなイケメンたちをご紹介します!
▼正統派な王子様、穏やかな笑顔がすてきなレオンハルト
王太子という地位に決して驕ることなく、国や国民のことをしっかり考えられる、デキる男です!
幼少期、アンジェの策略でコゼットに対し「花を摘んでいただけの少女に暴力を振るうなんて」「それでも伯爵令嬢か」と怒鳴ったレオンハルト。
時間を経てそのことを謝罪するシーンで、コゼットが「気にしてない」と言ったことに安堵する笑顔がかわいく、キリッとした印象からのギャップにキュンキュンしてしまいます♡
アルトリア学園に入学してからはアンジェから執拗に言い寄られたり、公務で多忙だったりと苦労人気質。
実はコゼットのことが気になっているようで……? 嫉妬するシーンもあり、今後ふたりの関係がどう変化していくのか注目です!
▼竹を割ったような性格で友達思いのゲオルグ
騎士団長の父を持つ、レオンハルトとレミアスの友人。
食いしん坊な面もあり、幼少期にはお団子を頬張ったりするかわいいシーンもあります!
幼少時からあまり変わらず、コゼットとも幼なじみとして良好な関係を築いています。
▼柔和で大人しい、儚げな印象のレミアス
悪役令嬢レミーエの兄。少し影のある姿が魅力的。
宰相の父親とは考え方の違いで相容れず、悩み苦しんでいる姿も描かれます。
また、絵が上手く将来は画家になる夢も持っています!
▼甘いマスクが女生徒たちに大人気♡ 若き侯爵で教師のアルフレッド
壁ドンや子猫ちゃん呼びなど、ザ・乙女ゲームの攻略キャラクターな言動をする彼。
国の未来のためにアンジェに味方する存在です。
2巻以降の活躍は見逃せません!
見どころポイント3 キャラが濃いめ!! 正ヒロインと悪役令嬢
▼もしかして転生者!? 腹黒ヒロインのアンジェ
「私が主人公!」と大々的に公言しているアンジェ。
ゲームをプレイしていたのでは? と思わせる発言が多いことから、コゼットはアンジェが自分と同じ転生者ではないかと疑っています。
そして、この世界のアンジェはあざとい上に腹黒さが強いのです!
レオンハルトをロックオンし、隙あらば話し掛けたりくっついたりしているアンジェ。
一騎打ちのダンスバトルでは、観客をざわつかせるほどすてきなダンスを踊りますが、わざとらしくよろけてレオンハルトにしなだれかかります。
ダンスバトルの他にも、か弱いアピールをしたりと余念がありません。完全に落としてみせるぞ! という強い執念を感じます……。
そして、レオンハルト以外には人が変わるアンジェ。
コゼットに対してはライバルと認識しているのか、あたりが強いです!
名もなきモブに対しては「取り巻き風情が」とクスクス笑ったり。
清純はヒロインらしからぬ腹黒さに、コゼットたちも圧倒されています!!
▼THE 悪役令嬢! レミーエ・ドランジュ
お手本のような縦ロールと高笑い、そして圧倒的な美貌!! 悪役令嬢の基本を押さえたキャラクターです。
入学式に取り巻きを引き連れて登場するシーンはこれぞ! といった感じで逆に安心感を覚えてしまいます(笑)
また、悪役令嬢あるあるですが、大体お父さんが悪い人で本人は知らずにただ王子を好いているパターン。
そして優しく穏やかな兄は攻略対象で、ゴタゴタに巻き込まれがち。
そんな環境や本人の性格も全て、悪役令嬢の理想系と言っても過言でないほどのキャラクターです!
原作ノベルもチェック♪
今回レビューした『悪役令嬢の取り巻きはやめようと思います』は、原作小説のコミカライズ版です。
アリアンローズから発売した、原作となる同タイトルは、アリアンローズ新人賞優秀賞を受賞しデビューした作品!
原作小説は4巻で、コミカライズ版は6巻で完結済み。読み比べてみるのも楽しいと思います♪
まとめ
アンジェに目の敵にされ、王宮や国に関わる話にどんどんと巻き込まれていくコゼット。
無事バッドエンドは回避できるのか? そしてレオンハルトたちとの関係はどう変化していくのか――!?
この記事を読んで内容が気になった方は、ぜひ本作を読んでみてくださいね♪
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