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『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』ドライな関係から幸せを探るふたりの物語♪

少女漫画レビュー
ロディナとディルミックの画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

「お金が嫌い」という人はいますか? 

決して大きな声では言えませんが、みなさんきっと好きですよね、お金!
ではお金のために、どんなことまでできますか?

今回ご紹介する少女漫画『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』(漫画:青井さび、原作:ゴルゴンゾーラ三国)のヒロインは、お金が好きすぎるあまり、なんと誰もが嫌がる相手と結婚をします!

そんな彼女の結婚生活の行方とは……!?

さっそく内容をご紹介していきます♪

あらすじ

主人公は、お金が大好きな平民ロディナ

彼女がお金に執着する理由は、“お金がなくて死んだ”という転生前の記憶を持っているから。

ロディナの画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

そんな彼女が結婚するのは、グラベイン王国カノルーヴァ辺境当主であるディルミック=カノルーヴァ

ディルミックの画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

いつも仮面を着けている彼は、国中の令嬢から結婚を断られるほどの醜男(しこお)との噂がある人物。
人々に忌み嫌われており、身分構わず子どもを産んでくれる女性を求め、純銀貨5枚(日本円でおよそ500万円相当)を対価に平民であるロディナに契約結婚を持ち掛けたのです。
ヒロイン(ロディナ)が転生した国の女性の生涯年収は日本円で50万円前後なので、これがいかに大金かということがわかります。

過去に三度の離婚経験があり、子どもを授かるためだけに嫁を必要とするような相手ですが、ロディナにとっては問題なし! お金さえもらえれば良いのです◎

契約書にサインをして、契約完了!

するとディルミックは仮面を取って……!?

仮面を外したディルミックの画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

「よろしくするつもりはない どうせ君も僕を置いて逃げるだろうからね」と冷たくあしらう彼の素顔は、まぎれもないイケメン!!
お金にしか目がないロディナでさえときめいてしまうレベルの美男です!

ふたりの結婚生活は一体どうなるのでしょうか!?

物語のポイント

お金がもらえればいいヒロインと、子どもを産んでもらえればいいヒーロー。

契約結婚というドライな関係からのスタートでしたが、一緒に生活していくうちにふたりの距離はどんどん縮まります♪

そしてその過程でロディナが気付いた、ディルミックが抱える心の傷とは……!?

以下に本作のポイントをご紹介します♪

絶対的な「美」の基準に翻弄される、ディルミックの人生

本作を楽しむうえで、まず押さえておきたいポイントがあります!

それはこの世界の「美」の基準について。

初登場の際には仮面で顔を隠しており、以降もなかなか素顔を見せないディルミック。
彼が顔を隠している理由はただひとつ――“不細工”な顔をしているから。

みなさんすでにお気づきかとは思いますが、この世界の「美」の基準は独特。
「絶対的な美」とされる男性の基準が決まっているのです!

その基準とは、暗い色の髪と目を持っていて、一重で細長い目で、顔は平たくて、etc.

この世界での「絶対的な美」のイメージ画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

かつてこの世界を魔王の手から救ったとされる英雄がそのような見た目だったため、彼のような容姿が男性の「美しさ」の基準になったのだとか。

オリジナリティがあり、面白い設定ですよね!

でもだからと言って、ディルミックの容姿が忌み嫌われる理由にはならないのでは?とお思いでしょう。
それには美しさの基準となった彼が「英雄」であったことが深く関係しています。

詳細は漫画でご確認いただきたいので伏せますが、ディルミックは「その容姿」のせいで醜男と呼ばれ普段仮面をつけて生活しているというわけです。

幼少期から容姿を否定され差別され続ければ、自己肯定感が低くなるのは当たり前。
実際にディルミックは自身のことを“不細工”と思っており、誰かと人生を共にすることを諦めています。

だから僕の顔を肯定するようなことを…言わないで
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

ディルミックの境遇を想うと、胸が痛みます……。

そんな虚無感にとらわれている彼を変えたのは、ロディナとの出会いでした。

ディルミックの変化

醜男と言われ、人々に避けられ続けてきたディルミック。

実際彼はロディナと結婚するまでに、自身の容姿が理由で3人もの女性に逃げられた経験があります。
そのため彼は「ロディナもすぐに逃げ出すだろう」と考えていました。

迎えたロディナとの初夜。ディルミックが夫婦の寝室に行くと――。

ベッドには、ランジェリーをまとったロディナが横たわっていました!

そんな彼女を見て、動揺を隠せないディルミック。

ベッドに横たわるロディナを見て動揺するディルミックの画像
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

ロディナとしては契約だから抱かれるのは当たり前、彼に気に入ってもらえればお小遣いをもらえるかも!?という心構えでベッドにいたのですが(笑)、ディルミックはまさか自分と夜を共にしてくれる女性が存在すると思っていなかったよう。
嬉しいような、恥ずかしいような、そんなうぶな反応を見せます♡

それからというもの、毎日同じベッドで寝て、夕食も共にして……!

少しずつふたりの距離は縮まっているように思えますが、幼少期から差別を受けひとりで過ごすことが当たり前だったディルミックは、なかなか人を信用できません。

そして彼の不安げな表情を見るたびに、温かい言葉をかけるロディナ。

私はここに嫁いだんですから、帰ってくるのはディルミックのもとですよ
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

そんな彼女の優しさによって、ディルミックの傷ついた心が徐々に溶かされていきます……♡

ロディナ相手にかわいらしい反応を見せるディルミックの様子は、ぜひ漫画でご確認ください♪

ロディナの日々の過ごし方

自己肯定感が低いせいで色々と考え込んでしまうディルミックとは反対に、「金さえあればいい!」という考えのロディナ。
そのノリで結婚まで決めちゃう潔さは、間違いなく彼女の魅力です!

でも貴族の嫁って、覚えることがたくさんあって大変なのでは?と思う方もいるでしょう。
……が、ロディナは基本暇を持て余しています(笑)。

ディルミックは社交場に出ないので、彼女が礼儀作法などを身に着ける必要がないのです。

非常に暇だ、やることがない
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

やることがないので、グラベインの文字の勉強をしたり、ボードゲームのルールを覚えてみたり、クッキーを作ってみたりするロディナ。
暇を持て余すヒロインって、珍しいかもしれませんね!

でも実はこの行動はすべて、ディルミックとの交流に繋がっているのです♪

  • 文字の勉強 → ディルミックに手紙を書こう
  • ボードゲーム → 彼に相手してもらおう
  • クッキー作り → お茶と一緒に出して味見してもらおう

なんだか、ごく一般的な夫婦のような間柄に思えますよね♡

ディルミックに手紙を書こう。文字に慣れる練習だ!
引用元:『お金が大好きな平民の私は卑屈貴族と契約結婚して愛し愛されます』
© 青井さび / ゴルゴンゾーラ三国 / ぶんか社

お金目当てで結婚したロディナですが、嫁いだからには誠心誠意ディルミックと向き合う覚悟。
ハッキリしていて、かっこいい!

そんなロディナの気持ちが伝わったのか、人を信用できなかったディルミックが、少しずつ彼女に信頼を寄せていきます。
そしてそんな彼に、愛おしさが芽生えはじめている様子のロディナ……!?

今後のふたりから、ますます目が離せません♡

まとめ

いかがでしたか?

暇を持て余していたロディナですが、1巻終盤ではディルミックとパーティーに参加するために、礼儀作法を学ぶことに。

仮に作法が身に着いたとしても、平民の妻と嫌われ者の貴族という組み合わせ……波乱の予感しかありません!

タイトルはポップですが、ディルミックの容姿に対する差別は根深く、考えさせられるものがある本作。

彼が心に負った傷がどのように癒えていくのかという点も踏まえて、今後の展開に期待大です!

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