疲れたときにモフモフや美味しそうな食べ物を見て、癒やされた経験がある人はきっと多いはず。
疲弊した心身に沁みますよね……(しみじみ)♡
今回ご紹介する作品は『小説家になろう』から生まれた江本マシメサ先生の小説を、ハマサキ先生がコミカライズした異色の、癒やしの、モフモフ・グルメ・ファンタジー!!
モフモフがムシャムシャして、アゲアゲになります♡
もう読んでみたくなりましたよね!? え? わからない?
それではまずあらすじからご紹介していきましょう!
あらすじ
ここは魔法が存在する異世界のとある国。
アストライヤー伯爵家の末娘・アステリアは茶会には参加せず、ダンスのレッスンはサボり、夜会には姿を現さない『ポンコツ令嬢』として名を馳せていました。
実は彼女には前世の記憶があります。
日本の下町の小さなレストランで料理人として16年腕を振るっていた彼女は、レストランの経営者が変わり、労働環境が悪化したことで過労死してこの世界に転生したのです。
そんな彼女ですから、今世では「私の中にある尊厳を守る!」をモットーに、裕福な伯爵家一家の末娘として自分の人生を謳歌しようと決めていたのでした。
ある日、国王主催の舞踏会に渋々出席することになったアステリア。
年頃の令嬢たちの間では美貌揃いの王子たちの噂でもちきりです。
さらに今回の舞踏会では最近巷を騒がしている魔物の集団暴走を食い止めた第三王子と、その聖獣のお披露目があることが注目されていました。
何にも興味がないアステリアでしたが、舞踏会当日、ひょんなことから王宮の敷地に迷い込み、そこで土下座をしている青年を目撃します。
そしてその先にはポメラニアンのような出で立ちの喋るモフモフが!
アステリアは前世の記憶を頼りに、お腹を空かせたモフモフに料理をふるまうことになるのですが、このモフモフこそが、今回の舞踏会の主役とも言える聖獣リュカオン、そして土下座していたのがなんと第三王子イクシオンだったのです!
料理の腕を見込まれたアステリアはその場でリュカオンの“ご飯係”に任命されます。
しかもイクシオンには舞踏会で突如「婚約者」として紹介されてしまい──!?
さあ、ハチャメチャな新生活の幕開けです!!
アステリアは見事自分の人生を謳歌できるのでしょうか!?
見どころポイント
それでは本作の見どころポイントを見て行きましょう!
ポイント1. メシウマヒロイン・アステリアが繰り出す美味しそうな料理の数々!
この作品の大きな魅力のひとつが美味しそうな料理の数々!
「異世界が舞台なのに読者である私たちの世界と料理や味覚が共有できるの!?」と思うかもしれませんが、心配ご無用。
アステリアの料理を食べたリュカオンたちが美味しくて身もだえしている様子からも、味覚はどうやら私たちの世界と通じるものがあるようです。
また、小麦や卵など共通する食材もあるようですし、多少の違いはあれど、似通った食材が揃っている様子。
こちらの世界の鯖(さば)に似ている魚は、マクレーレと呼ぶのだとか。
俄然、他の食材の名前も知りたくなります!
アステリアの調理方法はこちらの世界と一緒なので、レシピ漫画としての側面もありますし、調理工程を見るうちからどのような料理ができるのか、それはどんな味なのかが想像できるのも読んでいて楽しいポイントです。
オムライスに卵焼きにグラタン……。
次々と登場する美味しそうな料理に、読んでいてついお腹が空いてしまうこと必至!
ビジュアルを見て今にもヨダレが出そうになるのは、漫画ならではの良さですよね♡
タイトルにある「メシウマ嫁」の「メシウマ」という言葉は、「他人の不幸で今日も飯がうまい」の略であるネットスラング。
しかしこちらは正真正銘、“作るメシがウマい”方の「メシウマ」!
メシウマ嫁、最高です!!
ポイント2. モフモフの情熱的な食レポ!
2つ目のポイントは聖獣リュカオンの情熱的な食レポです!
出会った時のリュカオンはお腹を空かせて駄々をこねていました(笑)。
実はリュカオン、さすが聖獣だけあってアステリアの心を読んだり、前世の記憶を“視たり”することができます。
普段は子犬のようなリュカオンですが、本気モードでは大型狼のようなイケモフに変身します♡
さて、そんなリュカオンがアステリアの記憶の中から最初に視たビジョンはなんと「オムライス」!
料理名まではわからなかったようで、「ふわふわの黄色いものに赤い穀物を包み、赤いソースをかけた料理」と表現しています。
まるで連想ゲームのようで楽しいです(笑)。
そして実食後は饒舌(じょうぜつ)なグルメレポ……っ!
「肉汁がじゅわっとあふれて口の中で旨味が爆発している!」とかグラタンを食べたときには「なんなのだこのソースのトロトロ感と まかろにのむっちり感の 極上な“はーもにー”とやらは!」と絶賛!
熱い! ソースも熱けりゃ食レポも熱いですっ!!
料理をおいしそうにハフムシャするモフモフを見るだけでも癒やされますが、さらに食レポもしてくれるなんて、最高すぎる!!
こんな番組あったら毎週観たい!
ここで「アレ、犬って玉ねぎダメじゃなかった……?」と思った動物好きのアナタ! ご安心ください!
このモフモフ(失敬)、実は犬のように見えてれっきとした聖獣の種族なので、食材ならなんでも食べられます!
これなら読者は安心してグルメリポーターを任せられますね◎
どうやらイクシオンに「おいしい料理が食べ放題」とそそのかされて宮殿に連れられて来たみたいですから、リュカオンは相当の食いしん坊なのでしょう(笑)。
これからも臨場感あふれる食レポが楽しみです♡
ポイント3. 主人公ふたりの夫婦漫才!
3つ目のポイントは、主人公ふたりの掛け合いの面白さ!
ふたりだけでなく他の登場人物でもそうですが、絶妙なコマ運びで会話のテンポがとても良いのはハマサキ先生の手腕が光るところです。
テンポが良いと作品自体のテンションが上がるので、ふたりのやりとりがさらに面白く感じられます。
前世34年分の記憶があり、今世で16歳と足して精神年齢50歳のアステリア。
前世でそれなりにコミュニケーション力が磨かれたということもあるでしょうが、心の中で即座に鋭いツッコミを入れていくあたり、もともとお笑いの素質があった(!?)ことが見受けられます。
一方の超絶美形王子、イクシオン。
王族の公式行事にはほとんど参加せず宮殿内に引きこもり、リュカオンにポンコツ王子呼ばわりされる彼は19歳。
さすがにアステリアの鋭いツッコミについていくのは、経験値の差がありすぎて難しいのでは……と思いきや、王子として育てられた「おぼっちゃんらしさ」にボケの素質が光ります!
おっとりとしていて世間知らずっぽい天然さが、良いボケ感を醸しだしているのです♡
“モフモフ”ことリュカオンもふたりのやりとりを「夫婦漫才(めおとまんざい)」と呼んでいるくらいですから、聖獣お墨付きの漫才コンビ誕生、と捕らえても良いでしょうか!?
夫婦漫才が成立するくらい息ピッタリのふたり。実は似たもの同士なんです♡
物語が進むにつれ、アステリアは自分と王子の考えることや感性が似ていることに気づき始めます。
今はまだ「結婚なんて!」と思っているアステリアはなかなか認めたがりませんが、ともに「ポンコツ」扱いされてきたふたりが最高にハッピーでお似合いの夫婦になる日はそう遠くないのかも!?
ノベルもチェック
実は本作、スターツ出版からノベルが発売されています!
ノベル版では各話のタイトルに料理のメニューを据え、その料理を主軸に物語が展開されているイメージです。
漫画にはない主人公ふたりの会話などもあり、違った印象を受けるのも面白いので、気になる人はぜひ一度チェックしてみてください♪
まとめ
いかがでしたか?
『ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました』は現在1巻が発売中!
原作ノベルではこの後も美味しい料理が登場しますから、モフモフのさらなる食リポも楽しみです♡
食事でイクシオン(+1匹)の胃袋を掴んだアステリア。
ふたり(+1匹!?)の関係のさらなる進展に期待しています♡