「自分の足で立とう」と頑張る人は、応援したくなりますよね?
今回ご紹介する作品は、とある侯爵家の令嬢が、自分の人生を生きようと誓って一歩を踏み出すという異世界ファンタジー!
春乃紅葉先生による原作(旧題)『妹のドアマットから解放された私は公爵家の家庭教師になりまして』を七杜のん先生がコミカライズした作品です。
原題にもあるように、妹をはじめとした家族から使用人のように扱われてきた17歳の少女が自身の運命を切り開く自立と決意の物語。
さっそくあらすじをご紹介しましょう!
あらすじ
ダヴィア侯爵家の嫡男ヴェルネルとの婚約式を間近に控えているにもかかわらず、わがままな妹や兄に使用人のように扱われる日々を送っているヒロインのコレット。
父と兄、そして妹のようにキールス家の象徴である金髪に翡翠色の瞳を持たず、母親譲りの飴色の髪と深紅の瞳を持つ彼女は、外に出すのも恥ずかしいと学校にも通わせてもらえず虐げられながら生きてきました。
そんな彼女が兄の友人であるヴェルネルからの婚約の申し出を受け、実家を出る日も近いと思ったのも束の間、妹たちの策略で婚約は破談となり、ついにはキールス家はおろか、国から追い出されることになります。
屋敷をひとり後にしたコレットでしたが、彼女を心配して追いかけて来た執事見習いのレンリと共に隣国へ向かうことに。
辿り着いたのは隣国リンデルにある小さな町。
実は騎士団に入るという夢があるコレットは将来を見据えて資金を貯めようとレンリと話し合い、ふたりは姉弟と偽って元宿屋の1階を間借りし、そこで暮らし始めました。
病気の母を抱えた少年エミルをはじめ、打ち解けた町の人たちと穏やかな日々を過ごすコレットたちでしたが、なんと母国でコレットはレンリと駆け落ちしたことになっていて……。
果たしてコレットの運命は──!?
見どころポイント
それでは本作の見どころポイントを見て行きましょう!
ポイント1. キールス家をはじめとした悪役のみなさん
この物語が始まるために欠かせないのが、なんといっても悪役の存在です!
まずはコレットの元婚約者ヴェルネルの弟で、コレットの親友フィリエルの婚約者でもあるガスパル。
彼は押しに弱く女好きで来るもの拒まず、さらに見栄っ張りで嘘つき!
ヴェルネルとコレットの婚約をよく思っていなかったガスパルは、「コレットに無理やり言い寄られた」と言い張り、婚約を白紙に戻させました。
ぐぬぬ……!!
その糸を引いていたのは、なんとコレットの妹ヒルベルタ。そしてその場にいた兄ライアスも知っていた様子……!?
今でこそこじれた兄妹関係ですが、昔は仲よく一緒に剣を習っていた時期もありました。
コレットが8歳のとき、剣で兄のライアスを負かしてしまったことを機に、家族の態度が一変。
元々コレットの髪と瞳の色がキールス家の象徴と違うということもあり、それ以来彼女は家族から疎まれ、使用人のように扱われるようになったのです。
それにしても、婚約を潰して国外追放にするだなんて、酷すぎませんか!?
まあ、当のコレットは「この(使用人)生活から解放される」と前向きなようですが……。
いつか、ギャフンと言わせてほしいところです!
今からコレットの100倍返しを期待します!!
ポイント2. 顔も心もイケメンな面々
家庭環境は最悪なコレットですが、彼女の周りには素敵なメンズもチラホラ♡
まずはコレットの元婚約者であるヴェルネル。
金髪、翡翠色の瞳のヒルベルタには一切惹かれずに、コレットに婚約を申し込むあたり、見る目があります!
彼の弟ガスパルは問題アリな感じなのに、兄弟でこうも違うとは……不思議です。
物静かで思慮深そうな彼は、ガスパルが「コレットに襲われた」と聞いても、声を荒げさえしませんでした。
コレットを責めることもなく、その後に両家の両親から勧められたヒルベルタとの婚約も固辞していたので、コレットの潔白を信じてくれていそうな気がするのですが……今後の彼の反応も気になるところです!
お次はコレットが屋敷を追われて真っ先に手を差し伸べてくれた執事見習いのレンリ。
実は彼、貴族の三男坊で、今は家の金銭面の問題で休学中ですが魔法学科の学生です。
魔法を使えるだけでなく、間借りしている家ではコレットと同じ部屋で夜を明かさないよう、初日から夜勤の仕事をゲットして夜は家を空けるという紳士ぶり! 表でも陰でもコレットを支えます。
コレットを密かに想っているような素振りもチラリ……いじらしくて胸がキュンとしてしまいます♡
そしてコレットの親友フィリエルの兄であり、ひょんなことからコレットと出会うメルヒオール公爵も。
実は彼とコレットは幼少期に面識があり、これからコレットの運命にとって重要なキーパーソンになりそうな予感!
今でこそ騎士団の副団長を務め「難攻不落の鉄仮面」と呼ばれる威圧感バリバリの彼ですが、コレット曰く、誰よりも努力家でかわいらしい少年だったそうなので、これからデレる姿が見られるかもしれません♡
さて、最後はおまけ編♪
コレットが隣国で出会い、彼女を慕っている少年エミルです♡
彼はまだ5歳ですが、病気の母を看病し、冷静に看取った苦労人です。
涙も見せずに気丈にふるまう姿はイケメン予備軍として十分有望!
これからの成長が楽しみです♡
ポイント3. ヒロインコレットの無意識魔法!?
レンリはコレットと共に国を出る道中に「コレットの魔法にも興味がある」と告げています。
実は彼女は魔法を使うことができ、家族はもちろん、コレット自身もそのことに気づいていなかったのです!
いつも兄ライアスの鎧や剣を磨かされていたコレットは知らずのうちにその武具に強化魔法を込めていたため、ライアスはその強さを買われて若くして近衛騎士団に入隊できたのでした。
確かに見返せば、ガスパルを組み伏したり剣を折ったりと、「その細腕でっ!?」と読者が思う節がありました。
コレットが8歳で兄を剣で負かしたというのも、ひょっとして魔法の影響があるのかもしれません。
今は武具に無意識に魔法を込めてしまう程度ですが、レンリが魔法を教えてくれるということなので、今後自由自在に魔法を使うコレットの姿が見られそうです!
これまで兄妹から使用人のように扱われて来たコレットにとっては、理不尽な国外追放も“幸運”ともいうべき出来事。
家族に対してはとうの昔に諦めていた彼女は、いつも冷静に状況を分析して、酷い仕打ちを受けても泣くことはありませんでした。
しかし、隣国に発つコレットのために携帯食料と銅貨を持たせてくれた使用人たちには嬉しそうな表情を見せ、新生活を始めた町の人たちと楽しく食事をしているときには涙を流します。
多くを望まぬ心優しいコレットだからこそ、神様は彼女を守るためにこの魔法を授けたのかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
『妹の召使いから解放された私は公爵家の家庭教師になりまして』は現在1巻が発売中!
タイトルにもある「公爵家の家庭教師になる」のはまさにこれからですが、コレットの孤独が癒えてしあわせな未来を掴めるよう、強く願わずにはいられません!
おすすめポイントに挙げた「悪役たち」「イケメンたち」「コレットの魔法」の内容が今後大きく展開してゆくハズなので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
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