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『復縁なんていたしません!』竹輪つぼみ先生にインタビュー!「前作の反動でぐっちゃぐちゃにエッチなお話に」

TL漫画インタビュー
一知花とタケル
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

忘れられない初めてのカレとの再会ラブ『復縁なんていたしません!』

雄の魅力溢れるヒーローツンデレヒロイン、強気なふたりのやりとりや、隠れたギャップが魅力です♡

単行本2巻の発売や、リアルサイン会の実施など話題が盛りだくさんの本作。その魅力の裏側に迫るべく、今回Qunnでは、作者の竹輪つぼみ先生にインタビューを実施しました!

本作が生まれた経緯やキャラクター制作の裏話など、初公開のお話が満載ですよ♪ ぜひご覧ください!

あらすじ

『復縁なんていたしません!』表紙画像
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

会社員の高正一知花(たかまさ いちか)は、初めてのカレの良すぎるエッチが忘れられず、欲求不満……。

ある日会社の飲み会で、別れた元カレから「性欲が強すぎるエロい女」と暴露されてしまいます。

そこに居合わせたのはその初めてのカレ、千石タケル(せんごく たける)

自分とのセックスではいつも一知花を満足させられていたことを話し、元カレを撃退。

一知花は助けてもらったことにお礼を言うも、今でも彼を求めてしまう自分に気づいて逃げ出します。実は彼女は、彼のことが嫌いになって別れたのではなく、好きすぎて怖くなって別れたという過去がありました。

「…俺とヨリを戻してくれ」「付き合おう!」

熱く復縁を求められ、一知花の身体も期待に震えて……。

本作の見どころはレビュー記事で詳しく紹介しています。よろしければご覧ください♪

▼本作のレビュー記事はコチラ

竹輪つぼみ先生インタビュー

オシャレなタケルと、オシャレが苦手な一知花

──TL漫画を執筆することになったきっかけを教えてください。

竹輪つぼみ先生(以下、竹輪) 二次創作の同人誌を見た出版社の方からSNSでお声を掛けていただいたのがきっかけです。オリジナルの漫画どころかお話もキャラも考えたことがなく、『ティーンズラブ』というジャンルもその時初めて知ったので不安もあったんですが、ちょうど産後落ち着いて職を探し出すタイミングだったこともあり一も二もなく飛びついてしまいました(笑) 。

――TL漫画が商業漫画の初挑戦だったんですね!

そうなんです。戸惑いながら描いたデビュー作では、一話ごとの読者さんの反応が新鮮で嬉しくて、あの時のたくさんの「楽しい!」のおかげで今もこのお仕事を続けられているんだと思います。

――キャラクターを考えるにあたって大事にしていることは何ですか?

竹輪 身も蓋もないんですが、まずは自身の前作の登場人物たちとキャラ被りしないことです……! 主人公たちは何枚かバストアップの絵を描いて担当編集さんとどれがいいか相談したあと、決めた絵から大まかなストーリーや性格を連想して固めていくことが多い気がします。「こんな会話しそうだな」とか。

ユニークな部分や弱点・ギャップがあるキャラが好きなので、そういった要素は積極的に入れるようにしてます。タケルはチャラい外見だけど一途で真摯、一知花は気が強くて真面目なのに実は自己肯定感が低くく性欲が強めとか……。

手をつなぐ一知花とタケル
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

あとは周囲のキャラクターにも生き生きとした個性が出るように意識しています。サブキャラたちが作品の内外でどんな関わりを持っているのかな?と想像するのも楽しいです。

――確かに、本作のヒロイン一知花はギャップが印象的です。では、一知花というヒロインが生まれた経緯を教えてください。

竹輪 タケルは、過去に執筆した『元ヤン上司がかわいすぎる!!』に登場したサブキャラクターなのですが、彼のスピンオフを描くことが決まった際、相手役となるヒロインをツンデレにしようと真っ先に思いました。セクシーで軽薄そうな男と気が強い女の子って最高だと思います……! 一知花の両親はいわゆる毒親で、父はモラハラ、母はヒステリックで、優秀な兄だけをかわいがる愛情差別の家庭で育ったので自己肯定感がかなり低いです。

――タケルとの関係はいかがでしょうか。

タケルとの出会いは単行本1巻の描き下ろし漫画で描いたんですが、当時の一知花は周りに壁を作っていたので付き合えるようになるまでかなり頑張ったと思います。挫けなくて諦めも悪いタケルの姿は一知花にとって眩しかったんじゃないかな。

――高校時代のタケル、出会いの場面では一知花にかなり冷たくあしらわれていたので、あそこからの頑張りは相当だったなと想像がつきます! ところで、タケルの髪型や服装はいつもすごくオシャレな印象ですが、デザインする際に意識していることはありますか?

竹輪 ありがとうございます……! 一知花は自己肯定感の低さからオシャレが苦手な設定なので、そのぶんタケルの髪型で、分け目を変えたり結んだりと遊んでいます。

髪型を変えたタケル
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

服装はストリート系のダボッとしたトップスや派手な柄を着せることが多いかもしれません。割となんでも似合いそうな気がするんですが、顔のパーツが三白眼と釣り上がった眉毛なのでガラが悪い感じにならないように適度にカジュアルになるよう意識してます。

前作で出た時は無精髭が生えていたり、髪も伸ばしっきりでヒーローとして不潔な気がしたので、1話で結婚式に参列してもらいサッパリしてもらいました(笑)。

前作の反動でぐっちゃぐちゃにエッチなお話にしたかった!

――先ほど仰っていたように、タケルは前作『元ヤン上司がかわいすぎる!!』でも登場しましたが、その時点から本作の構想はありましたか?

竹輪 まったく構想なんてなかったのでスピンオフのお話をいただいた時は本当にびっくりしました! 最初は前作のヒーローの弟の颯梧かタケルかというお話だったんですが、前作の『元ヤン上司がかわいすぎる!!』はエッチまでかなり焦らしたのでその反動でぐっちゃぐちゃにエッチなお話にしたいなと。

結果、タケルに決まって良かったと思います。サブキャラをこうして拾っていただけると思わなかったので、これからもまた愛着を持ってキャラたちを産んでいこうと強く誓いました……!

――そうだったんですね! 前作と対比してエッチなお話を目指したとのことですが、ラブシーンを描く際に意識していることはありますか?

竹輪 毎回新しいことがしたいので新鮮なプレイとか対位とか、マンネリしないようにひとつテーマを決めて描くことは意識しています。『復縁なんていたしません!』はふたりともエッチに積極的で負けず嫌いなので対戦させてるような気分になるんですが、そこが既存作品のカップルでは無い新しさでとても楽しいです!

大人になった一知花が見たい
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

男性の下腹の局部に向かう血管や局部を描くのも好きで、どうせ修正で消えちゃうんだけどなと思いつつ気分が上がるので無駄に描き込んだりしてます。

――タケルの下腹部にある血管、エッチだなと私も思っていました! その修正の下がぜひ見たいです(笑)。ちなみに先生がこれまで描かれてきた中でお好きな体位やプレイはありますか?

竹輪 4話のロールスロイス(注:バックと背面座位が合わさって、ロールスロイスのエンブレムのようになる体位)と8話のおもちゃプレイでしょうか。なかなか気持ちよさそうに描けたかなと……! 特におもちゃは初めて描いたのでどう使おうかなと終始わくわくしてました(笑)。
タケルは一知花の表情を見ながらするのが好きだからつい正常位になりがちなんですが、性に貪欲なふたりだしこれからいろいろ試してみたいです。

――1巻収録話で印象的なシーンはありますか?

日常のふとした瞬間で一知花のことを思い出すタケル
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

竹輪 3話のタケルの告白シーンでしょうか。ずっと忘れられないってどんな感じなんだろうってプロットを組んだ時点ではすごく悩んだんですが、日常のふとした瞬間に思い出して切なかったのかなあと。
そう思ったらすらすらセリフや表情が出てきて、そこからタケルと一知花が自由に動き出したような気がしました。好きな理由って言葉にするのが難しいですよね。

あとは4話の冒頭の突かれながら移動するところですね。めちゃくちゃエッチでは?と思いながら描いたので、そう思ってくださった読者の方のレビューを見つけて、1人でニコニコしてました。

2巻はタケルがメインの表紙にチャレンジ

――4月25日発売の2巻についてお伺いします。2巻の表紙イラストや描き下ろし特典イラストなどで注目してほしいところはありますか?

『復縁なんていたしません!』2巻表紙
引用元:『復縁なんていたしません!』
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

竹輪 今回、担当さんから「タケルをメインにしてみるのはどうでしょう?」と提案がありまして。以前からヒーローの単体表紙に憧れていたので提案をいただいた時は嬉しかったです。タケルの顔がどんっとメインなので表情や毛の流れなどとても気を遣いました。表紙デザインのオレンジが爽やかなのにどこか色気があって素敵なんです……! 帯も合わせて色使いが綺麗なので手元に実物が届くのが楽しみです。

特典だと単行本に収録された描き下ろし漫画でしょうか。高校時代の初体験を描きました。ぜひ、今のふたりと比べてもらえたら……! カラーは雰囲気を変えて数点描いたので、これがいいなっていうのがあれば教えていただけたら嬉しいです。塗り方模索中です。

――2巻表紙のタケル、めちゃくちゃセクシーでカッコイイです! デザインも相まってとても素敵な表紙ですよね。1巻の表紙と比べてみるとふたりの関係性の変化も伝わってきます。ふたりの内面に切り込んでくる2巻ですが、2巻収録話で印象的なシーンはありますか?

竹輪 選びがたいです……! 強いていうなら9話まるっとでしょうか。一知花に頑張ったねと声を掛けてあげたいのと、タケルも周りのサブキャラたちもグッジョブすぎるのではと半泣きで描いていました……。あとは10話の高正家のアクの強さですかね……。一知花の大きな壁として、セリフとか細かい扱いに蔑ろ感が出るように。表情にもとても気を遣いました。

――今後描きたいシーンやシチュエーションがあれば教えてください!

竹輪 タケルたちはまだ旅行に行ったことがないので旅行デートとか、高校時代のエピソード、絡みであればシチュエーションプレイとかさせてみたいです!

――オリジナルグッズの描き下ろしアクリルスタンドがとてもかわいくて素敵です! 実物を見た感想やイラストの裏話などお聞かせください。

描き下ろしアクリルスタンド
© 竹輪つぼみ / ブライト出版

竹輪 アクリルスタンド、とってもかわいく作っていただけて私もお気に入りです。5点ほどラフを描いた中で一知花にチューしたくてぷらぷらしてるのが面白いねと言っていただき決まりました。背景や土台はデザイナー様が作成してくれたんですが夢かわいくて悶絶しました……! ぜひぷらぷらさせて欲しいです〜!

――リアルサイン会の開催おめでとうございます! サイン会への意気込みをお聞かせください。

竹輪 サイン会……しかもリアルなので今から緊張で心臓がどうにかなりそうです。普段読者さんとお会い出来る機会はないのでとてもありがたく思います。とんでもない会話下手ですがその分心を込めてサインを書かせていただきますので、お土産や展示物などなど楽しんでいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします!

――それでは最後に担当編集者様から、本作の見どころやおすすめポイントを教えてください!

担当編集 タケルの愛情深くて気持ちをストレートに伝えてくれるところ、包容力があり一知花のトラウマごとガッチリ受け止めてくれる男らしさ……! そして、先生もお答えされていますがタケルの髪の毛アレンジが毎回オシャレで見どころのひとつだと思っています♪
また、性欲強めなふたりなので、いろいろなプレイやシチュエーションでのラブシーンが見れるのもこの作品のおすすめポイントです。

2巻ではタケルと一知花の「はじめて♡」エピソードを描き下ろしに加え、より波乱とラブラブが増し増しの内容になっておりますので、お楽しみに!

――ありがとうございました!

インタビューを終えて(ライターより)

今回、初めて伺う裏話をたくさん聞くことができて、いちファンとしても大興奮のインタビューでした!

特にオシャレなタケルとは裏腹に、一知花は自己肯定感の低さから「オシャレをしない設定」が隠されていたのは目から鱗でした! 確かに2話でタケルが一知花に服を買ってあげたときに一知花が自信なさそうにしていたなと、答え合わせができた気がします。

前作のスピンオフとして今作があるというお話の中で、まさかの颯梧(本作の2巻でも登場!)が主人公だったかもしれないという案もあったのは読者の方も驚きだったのではないでしょうか?
そして、前作のタケルがヒーローとして不潔というワードにはちょっと笑ってしまいました(笑)。確かに。でも、あちらのタケルもワイルドでカッコよかったです(笑)。

竹輪先生や担当編集者様のお話しされるタケルの魅力、印象的なシーン、おすすめポイントも「わかるわかる~!」と終始頷きまくりでした。

2巻の発売やグッズ、サイン会など話題も盛りだくさんの本作。まだまだ見逃せませんね!

大変貴重な機会をいただきまして、とても嬉しかったです! 竹輪先生、ありがとうございました!

サイン本プレゼントキャンペーンを実施!(2024年5月26日まで)

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Writer
ゆや

ラブストーリーが大好き!TL漫画を中心に、異世界令嬢漫画、少女漫画、女性漫画などなどひたすら恋愛漫画を読んでいます。ブログでもたくさんの作品をレビュー中!

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