馴れ馴れしくてうざい姉ちゃんの友達。でもほっとけない、守ってやりたい……。
本日ご紹介する漫画『姉ちゃんの友達がうざい話』は、素直じゃない男子高校生が、5歳年上の姉の友達を好きになってしまうというお話。
心では「うざい」と思いながらも、ピンチには彼女を守ろうとする姿にキュンとします♡
現在同時連載中の本作と対になる作品『友達の姉ちゃんに恋した話』に登場するキャラクターたちも出てきますよ!
甘いだけじゃない恋が尊い、本作の魅力を詳しく紹介してまいります♪
あらすじ
高校1年生の三澄尚(みすみ なお)には、5歳年上の姉・莉緒(りお)がいます。
そして莉緒の親友で、よく家に遊びに来るのが生田瀬那(いくた せな)。
瀬那はいつも馴れ馴れしく尚に話しかけてきて、距離感がバグっていて能天気で鬱陶しい存在!
最初は姉を取られた気がして彼女のことが嫌いだった尚ですが、時がたつにつれ次第に意識するように……。
友人の遥翔(はると)から「好きな人とかいねぇの?」と聞かれ、ついには瀬那を思い浮かべてしまうほどに。
こんな面倒でどうしようもない感情は捨ててしまいたい。
でも、心のどこかで放っておけない彼女を目で追いかけてしまって……!
登場人物
三澄尚(みすみ なお):高校1年生。素直じゃない。学校では何度も告白されるほどモテモテ。5歳年上の姉がいる。
生田瀬那(いくた せな):尚の姉の友達。明るい性格。尚を「弟」と呼ぶ。男運が悪い。
見どころポイント
ちょっとビターな歳の差片想いにキュン!となる本作は、作者のあずさきな先生がSNSに投稿されていた作品を商業化したものです。
SNS版とは展開が異なる部分もあり、ボリュームも大幅UP!
作画もより綺麗になっていて、SNS版で読んでいた方にもぜひ読んでいただきたい内容となっています♪
それではさっそく、本作の見どころポイントを詳しく紹介してまいります!
素直じゃないクール系イケメンのままならない恋!
クール系イケメンで学校でもめちゃくちゃモテる主人公の尚。
彼は小学生のころに、姉・莉緒を通じて瀬那と出会います。
尚と莉緒はとても仲の良い姉弟。
そのため尚は最初、莉緒と仲の良い瀬那に対して「姉を取られた」と感じ、彼女のことを嫌っていました。
しかもクールな尚に対して、瀬那は明るくて人懐っこい性格!
しつこく絡んでくる瀬那のことを「うざい」と思っていたのですが……一緒にいるうちにだんだんと気持ちに変化が表れます。
嫌っていたはずの相手に惹かれる尚。そしてその様子が、とにかく尊い!!
本作は尚視点で話が進むことが多いのですが、モノローグですら彼は素直じゃありません。
絶対にどうみても惹かれているのに「好き」とは言えず、「むかつく」「うざい」「バカ」など、悪態をついてばかり。
でも行動は正直で、転びそうな瀬那を支えてあげたり、彼女の手料理を素直に「食う」と言ったり、彼女が危ない目に遭いそうになったら助けてあげたり(ここ、最高なのでぜひ読んでください!!)……!
言ってることとやってることが(良い方に)違う~~~~!!!と、尚のギャップにときめきが爆発するはずです♡
ダメンズに振り回される瀬那
一方の瀬那ですが、彼女はずばり「ダメンズにひっかかってしまう女性」!!
- 外面に騙されて襲われそうになる
- 猫かぶりに気づけずヒモにひっかかる
- 現在の彼氏は暴力をふるうクズ男
と、男を見る目が壊滅的にありません……!
瀬那自身は普通に幸せになりたいだけなのに、なぜか変な男ばかり引き当ててしまうのです。
そしてそんなどうしようもない瀬那の、男関係を心配してしまう尚。
「むかつく なんで俺が――…」と、気にしてしまうことに対して納得できていないようですが(笑)。
瀬那は今のところ尚のことをまったく男として意識していないように思えます。
もちろん5歳差というのが大きいのでしょうが、尚のことをずっと「弟」と呼んでいるあたり、本当に「莉緒の弟」としか見ていないようです。
ダメンズではなく、瀬那を大切にしてくれる人はすぐそこにいるのに……幸せはすぐそこにあるのに!と思わずにはいられない“年の差のもどかしさ”を感じられる点が本作の魅力のひとつ! 胸キュンが止まりません!
この先、瀬那が尚のことを名前で呼んでくれる日が来ることを全力で期待します!
背景には家庭環境も
ダメンズばかりに引っかかってしまう瀬那ですが、その原因のひとつには彼女の複雑な家庭環境があるようです。
8歳のころに母親が家を出て行き、父親は遊び呆けてロクに家に帰ってこない――瀬那はひとり、掃除や料理をして気を紛らわせていました。
そんなとき出会ったのが、父親の新しい恋人である花代(かよ)さん。
優しく本当の母親のように愛情をくれる彼女に救われた瀬那でしたが、身体が弱く腹違いの弟妹を残して亡くなってしまいます。
当時中学生だった瀬那が弟たちの面倒を見ることは到底叶わず、花代さん方の親戚に引き取られることに。
会える距離に住んでいるとはいえ、瀬那はまたひとりになってしまったのです。
いつも明るく振る舞っている彼女ですが、裏では寂しさを抱えていたんだと思うと、切なくなりますよね。
そんな彼女を支えるのは恋人であってほしい……でも、元カレたちは揃いも揃ってアテにならない男たちばかり。
そんなとき名乗りを上げるのが、5歳も年下の尚というのが良いですよね♡
1巻の最後で、ふたりの仲は急接近します!
間違いなく関係を前進させるカギとなるシーンなので、続きが読みたくなること間違いなし♪
ぜひ注目してみてください!!
ボイスつきPVにも注目!
実は本作、一迅社の公式YouTubeチャンネル『ichijinshaPV』より、ショートPVが公開されています。
尚のCVは声優の千葉翔也さん! 尚の生意気で素直じゃない感じがよく伝わってきます!
「うざい」連呼からの最後の一言は……最高すぎて悶絶しちゃうと思いますよ♡
まとめ
今のところ瀬那に男として見られていない尚ですが、彼はまだ高校生!
すでに超イケメンなので、これから成長して瀬那がドキっとしてしまう瞬間が出てくるんだろうなぁ……と期待が膨らみます♪
ちなみに単行本1巻には、番外編として尚と莉緒の子ども時代のエピソードが収録されています!
ここでも彼の成長が見られて尊いですよ♡
なお前述のとおり、本作には対になる同時連載作品『友達の姉ちゃんに恋した話』があります。
両作品とも2024年5月現在、2巻まで発売中!
年下男子との歳の差ラブを存分に堪能できる2作となっているので、ぜひセットで楽しんでみてください♪
▼『友達の姉ちゃんに恋した話』のレビューはこちら
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