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『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』国を守るため異世界に召喚されたのに王子に拒否られ!? 「結婚せずに、一人で魔王を倒します」 戦う聖女、ここに爆誕

少女漫画レビュー
『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』表紙画像
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

右も左も分からない異世界に連れてこられたからって、ヒーローたちに護ってもらうだけのストーリーじゃ物足りない! そんな人におすすめしたいのが『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』です♪

イケメンたちに囲まれながら、魔王を倒すという任務を遂行しようとするガッツあふれる主人公のユーリ。ときに迷い、ときに傷つきながらも、まっすぐに成長していく姿はまさにカッコいいヒロイン! 聖女なのに男前なユーリの言動から目が離せません♡

そんな本作の見どころを紹介します!

あらすじ

高階悠里(ユーリ)は弓道部に所属する17歳の女子高生。ある日、異世界のトライザル王国に聖女として召喚されてしまいます。この国では危機が訪れたときに聖女が現れるという福音があるのですが、「王家の血筋のものと婚姻を結び、魔王を討伐してほしい」と告げられたユーリは「いきなり結婚しろとか無理です…」と、戸惑います。まぁそうなりますよね。

そこに現れたのは、結婚相手のアーシェレイド王子。彼は超が付くほどのイケメンで、ひと目見て衝撃を受けたユーリは「この国救っちゃおうかな」と秒で決心。しかし、なぜか反抗的な態度の王子から、まさかの結婚拒否宣言を受けてしまいます。怒ったユーリも売り言葉に買い言葉で「こんな奴と結婚なんて、こっちから願い下げです」と啖呵を切ってしまうのです!

次なる手段は「聖配選定」。これは、王族以外の王家の血筋の者の中から、ユーリが結婚相手を選ぶというもの。集められた10人からも結婚相手を選ぶことができなかったユーリですが、「私がここに来たのは、私がみんなを助けるためなんじゃないの?」と、改めて自分のミッションにフォーカス。そして、誰とも結婚せずに、一人で魔王を倒すことを決心するのです!

登場人物

高階悠里(たかしなゆうり)。

引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

高階悠里(たかしなゆうり):日本の女子高生だったが、異世界に聖女として召喚される。芯が通った性格で、国民のために魔王討伐を決意するなど正義感が強い。弓道の名手。

アーシェレイド王子。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
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アーシェレイド王子:トライザル王国の第3王子。初対面でユーリにきつい言葉を投げかけるが、それを反省してぎこちなく謝罪するなどかわいい一面も。

見どころポイント

乙女ゲーム的なイケメン男子たちとのロマンス要素を交えつつ、物語の軸は主人公ユーリと彼女を取り巻く人たちの成長にあります。コメディあり、シリアスありという絶妙なバランスで、ストーリーに惹きつけられること間違いなし!

ツンデレ王子のアーシェレイドはもちろん、インテリな担当神官のハミル、コミュ力が高いハロルド、ダークな魅力を持つルキなど、個性的なキャラクターたちもチャーミングです

ユーリは和弓使い! 強くなろうとする姿が美しい

持ち前の正義感から、魔王討伐を決意したユーリ。しかし実際の戦闘に参加すると、自分の無力さを目の当たりにし、深く落ち込むことに。それもそのはず、ユーリはついこの間まで普通の高校生だったのですから、無理もありません。

それでもユーリは、現実から逃げ出したりしません。元の世界から持ってきた和弓を構え、自分にできる戦い方はこれしかないと確信。強くなる覚悟を決めます。

元の世界から持ってきた和弓を構えるユーリ。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

そして武器鍛冶屋で「聖なる武器」となる弓と矢をつくってもらい、街の人たちと触れ合うことで平和を守る決意を新たにします。

聖女だからといって、自分だけ護られているわけにはいかない。みんなの役に立ちたい。そんなユーリの気持ちと聖なる武器が一つになるとき、奇跡が起こります。どんな奇跡か…それは本編でお楽しみくださいね♪

ユーリは誰との婚姻を結ぶ!? タイプの違ったイケメンがズラリ

冒頭でアーシェレイド王子から結婚を拒否され、「聖配選定」が決定。10人の候補者が集められましたが、これがまた顔面偏差値ハイエンドの方々がズラリ!

10人のイケメン候補者たち。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

その中で重要な役割となるのは、明るく真っ直ぐなハロルドと、夜の魔法使いの異名を持つルキ・ブルマン(10人の中には、ユーリへの態度を反省してやって来たアーシェレイド王子もいましたね!)。ハロルドとルキは正反対の方法で、ユーリにアプローチします。

ハロルド。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

また、王家の血筋でないため婚約者候補にはなれないのですが、いつもユーリのそばに控えていて、いざというときはとっても頼りになるハミル・ペリーもステキなキャラクター♡ 普段は穏やかな笑顔を浮かべているのに、過去に何かあったことを思わせる描写がたびたび出てくるのも気になります!

ハミル・ペリー。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

シリアスな設定、ロマンティックな展開に加え、コメディ要素もたっぷり!

魔王討伐という冒険的な物語に、婚姻を結ぶ相手を選ぶという恋愛が絡む本作。それを彩るのは、ところどころに挟み込まれた軽快なコメディ要素♪

ユーリはサバサバした男前な性格で、ハイスペックなヒーローのアーシェレイドにも媚びたりしません。それどころか、最初アーシェレイドに結婚を断られたことを根に持って、まるでコントのような言い合いが。

ユーリとアーシェレイドのコントのような言い合い。
引用元:『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』
© 紺子ゆきめ / 櫻井るな / 双葉社

ハミルのフキダシ外セリフ「恐ろしい子…」にも、某国民的マンガへのオマージュを感じます!

また、最初はどちらかというとミーハーだったユーリですが、物語が進むにつれて、気持ちが少しずつ揺れ動いてゆきます。強がりで健気だった少女が、恋と戦いを経て、強く優しい大人の女性に成長していく過程にも注目です♡

まとめ

魔王討伐に向かう強い聖女の物語『怒った聖女は一人で魔王を倒したい』は、全3巻で完結済みです。

最終巻に向けて冒険も恋愛もヒートアップしていくので、どんどん目が離せない展開に! ぜひぜひお楽しみくださいね♪