『田部さんは食べられたい』「“俺の”を食べるところが見たいんだ」食べたい？　食べたくない？　地味めOLに出された胸キュンのオーダーは……？

みなさんは好きなタイプの人のどんな仕草にドキドキしますか？
髪をかき上げる仕草？　ネクタイを締めたり、ゆるめたりする仕草？　それともそれとも……？

本作は栗崎三号先生が贈る刺激的なラブコメディ。
「食べる」という日常的な行為がラブに発展！？
人前で食事をするのが苦手な地味めOLのヒロインと、そんな彼女の“食べる姿”に心を奪われてしまった社内イチのイケメンモテ社員との恋が描かれています。

早速、あらすじをご紹介していきましょう！

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qunn.jp

2025.4.16

あらすじ

ある日、経理部の地味なOL「田部さん」こと田部佐江子（たべ さえこ）は、社内で人気の開発部のチームリーダー「飯田さん」こと、飯田陵司（いいだ りょうじ）に土下座をされるという衝撃体験をします。

ことのはじまりはその前日――渋々参加した「部署合同懇親会」と称した社内の飲み会でのできごと。

頃合いを見て帰るつもりだった田部さんの隣りに突如、飯田さんがやってきて話しかけます。

さらにお皿に食べ物を取り分けてくれて、それを勧めながら田部さんをじーっと見つめてきたのです。

突然の出来事と居心地の悪さから「調子悪いので失礼します!!」とその場を切り上げて帰った田部さん。
しかし翌日、彼女の前に再び飯田さんが限定スイーツを持って現れます。

社内で飯田さんの視線を感じていた田部さんは「監視されているみたいなので見るのをやめて欲しい」と突き返します。
「そ…そうだよね　ゴメン」と謝る飯田さんでしたが、突如土下座をし、田部さんにこう告げます。

「田部さん頼む!!　君が食べるところを　俺に見せてくれ!!!」

実は田部さんは食べるところを他人に見られるのが大の苦手。
幼少期に母親にあまりにも厳しくしつけられたことが原因で、「人前で食べること」は田部さんにとってはむしろ恐怖を伴うトラウマとなってしまっていたのでした。

食べるのを見られたくない田部さんと、食べるのを見たい飯田さん。

奇妙なはじまりのふたりの関係は、どう転がっていくのでしょうか──！？

見どころポイント

それでは本作の見どころポイントをチェックしていきましょう！

ポイント1. 食事姿フェチ！？　ギャップが魅力のイケメンモテ社員・飯田さん

オススメポイントひとつ目は、本作のヒーロー飯田さん。

イケメンで背も高く、仕事もデキるモテ社員です。

ですが彼は田部さんの食べる姿見たさに、じーっと見つめたかと思うとグイグイ詰め寄ったり、壁の陰からチラチラ様子を伺ったり、人前で土下座も厭わない猪突猛進な青年です。

「モノを食べるところを見せて」というだけのお願いだったはずなのに、実際に田部さんの承諾を得てふたりで居酒屋に行った際には、彼女の食べる姿をうっとりと見つめ、その唇に吸い寄せられるようにキスまで……！！

社内でも人気のモテ社員のハズなのに、やってることは血気盛んな中学生！？
欲望に弱すぎて、このギャップについ笑ってしまいます。（笑）　

本人も自身のヤバさを自覚して都度、反省しているよう……なのに毎回自制が効かない！！

さて、そんな飯田さんですが「食べ姿フェチ」と思いきや、田部さんに性癖なのかと尋ねられたときに本人はキッパリと否定しています。

え……？　食べ姿フェチじゃないの！？

どうやら飯田さんは、お料理が上手。食べ姿が美しい田部さんをみて、「どうしても自分の料理を食べて欲しい！」と思ったようです。

まもなく田部さんを好きなんだと気づく飯田さん。入口こそ独特な欲求だったとしても、恋心に気づいたとあっては、恋に向かっていざまっしぐらです！！

ポイント2.食べ姿が美しいヒロイン・田部さん

ポイントの2つめは、田部さんです。

母子家庭で育った田部さんは母親に厳しくしつけられ、できないと叩かれ、そのことがトラウマになって人前で食べることが怖くなってしまいました。

「正しく食べること」に重きを置くあまり、食事を楽しんだり、美味しいと思ったりすることができなくなってしまい「食べること」に消極的になってしまったのです。

トラウマになっている以上は行き過ぎたしつけだったことに違いはありません。

でも、きちんと「いただきます」と食材や作ってくれた人に感謝をしてご飯を食べる人には、育ちや人柄の良さを感じますし、そう言われて嫌な思いをする作り手や料理（！？）はいないでしょう。

そして美しく食べられるということは、同席する相手の食事のひとときを不快にしないということでもあります。

どんなにおいしいごはんだって、くちゃくちゃ食べる「クチャラー」や、箸で食器を手繰り寄せたり肘をついて食事したりする人など、汚く食べる人と一緒に食べても、おいしさ半減ですよね！！

きちんと美しく食事ができるようになったおかげで飯田さんに見初められましたし、これがトラウマ解消のきっかけになり、いつか「食べること」が大好きになってくれたらなあと切に願います。

そしてお母さんのしつけエピソードから感じるのは、おそらく食事に限らず、きちんと田部さんを育てたのだなということ。
ひとりで田部さんを育てなきゃならないことにいっぱいいっぱいで、田部さんが将来恥ずかしい想いをしないようにと必死だったんじゃないかなと思います。

結果、自己肯定感は低めですが、田部さんはどこに出しても恥ずかしくない食べ姿が素敵な大人女子になっていますし、そんな彼女の内なる美しさを見初めた飯田さんは、見る目があると思います！

ポイント3. “食べ物”で発動する！？　濃厚なHシーン！

本作では官能的なシーンが度々描かれていますが、そのきっかけのほとんどが食べ物や食べることに関係しています。

たとえばHな行為をしたときに「食った」とか「食べちゃった」という言い回しで表したり、古くからイチジクを女性の性的シンボルとして描いた作品があったり、はたまた童貞の男子を「チェリーボーイ」とサクランボで表現したりと、食と性は密接な関係として捉えられたり描かれたりすることが多いのも事実。
私たちのDNAには知らずのうちにその結びつきが刻み込まれているのかもしれません。

本作でも、田部さんが「食べたいの……」と××を〇〇してくる夢を飯田さんが見たり、「食べてもらいたい」と思いながらキスをしたりするシーンが描かれ、「どっち！？　それはどっちの“食べたい”なの～っ！？」と読者をモダモダさせるのです♡

濃厚でお互いを味わうようなHはぜひ、本編でご堪能ください！！

まとめ

いかがでしたか？　『田部さんは食べられたい』は現在8巻まで発売中！

飯田さんと田部さんの人となりを深掘りするのがメインの1巻。

冒頭から描かれるように飯田さんは社内では評判のモテ男ですが、実は苦労人で自身がモテるかどうかにニブイ一面も。一方で田部さんも厳しいしつけの影響なのか、“自己評価低めガール”。
このままラブラブ両想いまっしぐら……！　と、いってほしいところですが、やはり恋愛モノには波乱がつきもの。まだ順風満帆とはいきません。

波乱の予感を残しつつ物語は続きますが、どんな波乱なのかはぜひ、本編をチェックしてみてください！
とりあえずはまだ恋人未満（！？）の、色々な意味でのふたりのお食事タイムを堪能させていただくとしましょうか♪

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