そこは魔法やハンサムな騎士、見たことがないモンスターが存在する、いつかのどこかの世界。
もちろんあま~いロマンスも、忘れてはなりません!
今回おススメしたい『とりあえず、ヤりましょう』は、誰もが一度は憧れる異世界の物語。
めくるめく胸の高鳴りをどうぞ!!
『とりあえず、ヤりましょう』ってどんなお話?
みなさん、お待たせしました!
本日紹介する作品はこちら、『とりあえず、ヤりましょう』です!
原作は道端家杜先生によるTwitter小説からはじまった異世界ファンタジー小説。コミカライズを担当したのはチドリアシ先生。さっそくあらすじを見てみましょう!
魔術が絶大な力を持つ世界。隣国と戦争中のノーニア国にある従軍娼館『花蜜館』は、今宵も軍人たちで賑わっています。
兵士たちは魔力を使い過ぎると、最悪死に至るとも言われるオーバーフローを起こすのだとか。それを回避するには、己の魔力を放出すること──つまり“ヤッて”発散しなければなりません。
たくさんの従軍娼婦が兵士たちを慰める中、『客と寝ない』ことで知られる従軍娼婦イーリャ・スコットは、歌で魔力回路を鎮めることができる能力を活かして、兵士だけでなく、結果、彼らの相手をする娼婦たちの負担も減らして重宝がられていました。
ある日、そんなイーリャに夜伽を頼みたいという依頼が。
半ば強引に連れていかれた先には、“銀氷の騎士”としてこの国で知らぬ人はいない、シアン・アスベルク(26)がオーバーフローを起こしていたのです!!
際立つ美しさに息をのむイーリャ。
クールで怜悧、おまけに娼婦嫌いと有名な彼の相手をすることになったイーリャでしたが、彼女を抱かずに自分だけでどうにかしようとするシアンに娼婦としてのプライドを刺激され、自分から誘うのです。
「とりあえず、ヤりましょう?」
さあ、極上の異世界ラブ・ファンタジーの開幕です!!
しかし国の英雄である騎士の噂は、事実と少し違うようで……?
見どころポイント
さて、ここで本作の見どころを簡単にご紹介します!
ポイント1. 噂とはだいぶ違った!?クーデレワンコ騎士
「銀氷の騎士」と呼ばれているシアン・アスベルク。銀色の髪に冬の湖面の青を湛えた、切れ長の瞳の美青年。
エリート中のエリートで歴代最年少で騎士となった彼は、普段はクールで寡黙、冷酷無慈悲な上級魔術士。国の英雄と称えられています。
でもなんとそれは威厳があるように見せかけるためのイメージ戦略!?
実際の素顔は素直で純粋なザ・気遣いの人! しかも妙に人懐こくて、しょんぼりする姿も……
か、かわいいっ!!
一転してオーバーフローの最中の彼は荒ぶる美しき獣! 初回から自慰行為まで披露してくれちゃうサービス精神の塊!
みなさん、これはギャップ萌えですよ!
案の定、イーリャも最初から彼の美しさに見惚れ、その意外性に触れ……絶対にギャップ萌えに違いありません。
ところでシアンはどうやらイーリャを以前から知っている様子。二人の接点は一体どんなものだったのでしょうか?
ポイント2. ヒロイン、イーリャの時として男前(?)なプロ意識
娼館で働く女たちは町へ出れば「娼婦が!」と声を潜めて舌打ちされることも日常茶飯事。ですがイーリャは決してその伸ばした背筋を緩めることはありません。
一向に手を出す気配がないシアンに「とりあえず、ヤりましょう?」と言い放ったこともですが、事後もサバサバ、実に男前のイーリャ。
連れ去られた時には瞬時で腹をくくりましたし、ひょっとしてイーリャって男脳!?
しかも濃厚な行為の最中でさえも俯瞰の論理的思考は止まりませんでした。
数日後シアンがお見舞い来た時も「ヤりに来たんでしょう?さっさと始めましょう」とすぐさまに胸をはだけたり、金額に見合ったおもてなしを提供しようとしたり、暇な時間は金を数えて過ごしたり(笑)、心に湧き出る感情は脇に置いても、プロとしての思考を止めることはありません。
これまでの過去が現在の彼女を形作っているのでしょう。彼女の「プロ意識」が、揺らぐときは来るのでしょうか?
彼女がどんな人生を過ごしてきたのか、気になるところです。
ポイント3. ピュアピュアな格差恋愛
ヤることは真っ先に済ませた二人。
しかもそれは理性がとろけきるような濃厚で激しい愛の営みで、イーリャの姿はシアンの強い魔力のせいで銀色に染まるほど。
しかしそれ以降はまるで初恋か!とツッコみたくなるほどプラトニック。
イーリャの歌を聞くためだけに娼館に通うシアンと、彼のために歌を捧げるだけのイーリャ。
もちろんお互い好意は感じてはいるけれど、まだまだ恋愛と呼ぶには少しだけ手前のような気がします。
周りから見ればそれは見紛う事なき「恋」なのですが、当の本人、特にイーリャはそれが恋という自覚はまだなさそう……?
シアンの優しさは初対面から変わらずですし、恋なのか思慕なのか、純粋に歌手としてお気に入りなのか今ひとつハッキリしません。
ただ、彼にとってイーリャはかなり特別な人のようではあります。
一方イーリャも初対面からシアンに惹かれてはいるものの、娼婦としての立場をわきまえすぎていて、はなっからシアンとは結ばれる可能性なんて除外している様子。
どこか冷めた目で人との距離を俯瞰しているので、まさか自分が彼に恋をしてるなんて思いもしない。
いや、思いたくないのかもしれません。
気づけば姿を探すし、その存在がふとした瞬間に頭をよぎる。
可愛い、キレイ、嬉しい、楽しい、触れて欲しい、一緒にいたいし胸も疼く……情と恋と憧れとが入り混じった“ごった煮”状態。まさにコンフュージョン(混乱・乱雑の意)!
イーリャ! 恋だよそれ! 恋だってば!! 早く認めて自覚しちゃって~っ!!
まとめ
いかがでしたか?
始まったばかりの二人のほのかな想い。
二人の恋は果たしてボーダーレスになるのか、恋未満がいったいいつ恋に発展するのか。
二人が再び身体を重ね合う日は? ひょっとして次のシアンのオーバーフローの時!?
ああ、妄想が止まりません! 濃厚なラブシーンにも期待したいところです。
しかも1巻のラストまで読み進めると、この先も波瀾万丈の予感がたっぷり。
今後もますます目が離せません!!
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