カフェでのステキな異性との出会いに、少なからず憧れるところがあるのではないでしょうか?
気になる店員さんがいて、そのお店に通うのが楽しみになって……という経験がある人もいるかもしれません。
今回ご紹介するTL漫画は『珈琲王子とねむりひめ』(Meyto)。
主人公たちの出会いはまさにカフェですが、カフェに行くことになったきっかけが、ちょっと特殊な物語です。
あらすじ
主人公は竜銀ひかり(りゅうぎん ひかり)。
成人向け漫画のレーベルに所属する、24歳のエロ漫画家です。
「モブおじ×美少女」という設定で漫画を描いたところそのギャップが受けて、以来読み切り漫画が掲載されていましたが、今は絶賛スランプ中!
……というのも、担当編集者が代わってから、意見がすれ違っているからでした。
担当氏いわく、ひかりはモブおじより、イケメンを描いた方が良いとのこと。
女性ターゲットの成年向け新規レーベルが立ち上がるため、コーヒーショップで出会う男女をモチーフにした漫画を描いてみないかと提案されます。
「コーヒーと“お豆”ネタは、女性向けエロ漫画との相性も良い……!」と納得したひかりは、ソラスカフェで働くイケメン店員・上沼伊織(かみぬま いおり)をヒーローのモデルにするため、お店に取材に行きます。
素性を隠しつつ彼と話をしたひかりでしたが、彼のような男性は作品に合わないと判断し、帰宅。
しかしどうやらカフェで家の鍵を落としてしまったらしく、閉店後、店の前でたまたま会った伊織の家に泊めてもらうことに。
そこで発覚したのは、実は伊織がひかりの作品のファンだということ!
最近ネタ切れでスランプ中ということをひかりから聞いた伊織は、「俺に協力できることだったら喜んでする」と言います。
そんな彼に対してひかりは、それなら“実践”で協力してくれないかと頼み……!?
本作の見どころ
その後、伊織の家で肌を重ねて、ふたりの距離は一気に縮まります。
ふたりの関係は、今後どのように変化していくのでしょうか?
ここからは、本作の見どころをご紹介します。
恋愛面だけでなく、漫画家のシビアな実情についても垣間見えますよ……!
仕事人間のヒロインが恋をすると……?
外見はかわいらしいヒロインのひかりですが、描いている漫画の作風はかなり強烈!
そこにはしっかりとしたこだわりがあり、漫画という仕事に対して、プライドと熱量を持っていることがうかがえます。
「モブおじ×美少女」の組み合わせについては「モブおじのほうが女の子のかわいさが際立つ」と言い、担当氏のイケメンを描いたほうがいいという言葉にも「イケメンって需要あるんですか?」とズバッと切り返します。
ネタになりそうなことには食いつきつつ、「気持ちがブレるので、イケメンと恋をしたいとは思わない」と言ってしまうほどの、仕事人間っぷり!!
仕事熱心でかわいいヒロイン……素敵ですよね!
しかし、伊織と出会い、話をし、肌を重ねることで変化が生まれます。
取材の甲斐あり(?)無事に伊織をモデルとした漫画を描き始めるのですが、彼の存在がチラついて、漫画に集中できません。
仕事もがんばりたい、でも、気になる相手のことを考えると一喜一憂してしまう……。
そんな彼女の姿に、共感できる部分があるのではないでしょうか?
彼女がこのスランプをどう脱却するのかは、読んで確かめてみてくださいね♪
このヒーロー、魅力がありすぎる!
最初は少しクールに見えるヒーローの伊織ですが、ひかりの作品が好きだということを伝えた際には、ファンとしてのかわいいリアクションを見せています。
そして、ひかりに「実践での協力」をお願いされると、間髪入れずに獣化!?
草食系っぽい男子が、突然オスみを出してくるなんて……最高です!
ひかりも、そんな彼のギャップに翻弄されます。
一度肌を重ねたあとは、まるで少年のようにひかりへの好意を素直に伝える伊織。
ひかりが生活のためにコンビニでバイトを始めたという話を聞くと、毎日コーヒーを買いに行ったり、スランプで筆が止まっていると聞いたら、心配な表情を浮かべたり……。
それでいて「仕事を邪魔したくないから」と、踏み込みすぎないんですから、ステキ男子要素が、詰まりすぎでは!?
そんな伊織の言動に、当然ひかりもキュンとしてしまいます。
ステキ男子、伊織の魅力をぜひご堪能ください♪
仕事漫画としての側面も
「恋が好調なら仕事も好調!」となれば良いのですが、残念ながらそううまくいかないのが現実です。
漫画家であるひかりも、
- 自分の可能性に自信が持てない
- 数字ばかりの世界で失敗するのが怖い
- 他人からの評価やクレームばかりが悪目立ちする
という点で悩みを抱えていました。
これは漫画家だけではなく、ほかの職業でも同じことが言えますよね。
仕事では成果が出ないと褒められることはありませんし、注意されることが多いと、自信喪失につながります……。
伊織もかつて、カフェの仕事で同じように悩んでいたと言います。
だからこそ、ひかりの気持ちがよく分かるのでしょう。
「大切なことは、角度を変えて楽しみを見付け出すこと」「ひかりが苦しいなら支えになりたい」と、伝える伊織。
悩みを共有することで、ふたりの関係はまた一歩前進します。
苦くてもなぜか心地よい、まるでコーヒーのようにホッとできるふたりの関係に、癒やされますよ♡
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本作で一番の注目ポイントとなるのは、もちろんふたりの関係の行方についてですが、ふたりを繋ぐことになった「コーヒー」も大切なポイントです!
伊織から出てくるさり気ないコーヒーの豆知識などから、この作品のこだわりが感じられますよ!
また、ひかりのファッションやヘアアレンジもかわいいので、注目してみてくださいね♪
読めば読むほどこだわりポイントが見つけられそうな本作は、本日12月22日に単行本1巻が発売!
ぜひチェックしてみてくださいね!
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