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『おしえて執事くん』主従逆転!? 財閥令嬢を翻弄するのは有能クーデレ執事!

『おしえて執事くん』の表紙画像
引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

「執事」と聞いて、胸が躍る人も多いのではないでしょうか? 巷に「執事カフェ」なども点在する現代、もはや「執事」は癖(へき)のジャンルとして確立されている人気コンテンツのひとつです!

執事──それは上流階級の証(あかし)。執事──それは礼儀正しく冷静沈着、なんでもできて幅広い知識と教養を兼ね備えた自分だけのサポーター……♡

今回ご紹介するのはそんな執事に恋をした財閥のお嬢様のラブストーリー。眞生みち先生が手掛ける最高の胸キュン主従ラブコメをお届けします♪

まずはストーリーからご紹介していきましょう!

あらすじ

本作の主人公は、鳳堂 (ほうどう)財閥の一人娘・綺香(ききょう)

ヒロインの鳳堂綺香

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

彼女は自身の執事・花柳善一朗(はなやぎ ぜんいちろう) に、ずっと片想いをしています。

秘書の花柳善一朗

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

ふたりの出会いは綺香が8歳、花柳が12歳のときのこと。
幼いころに母を亡くした綺香は、父親や爺やをはじめ、周囲に甘やかされて暮らしていました。
増長していく彼女を怒る者は誰一人いません。

8歳の綺香

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

そんな折、新しいボーイとして雇われたのが12歳の花柳でした。

12歳の花柳と爺や

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

「なーんだ、今度は子供じゃない」いつものようにぞんざいな言葉を投げかける綺香に、なんと花柳少年は「お前も子供だろうがバーカ」と言い返したのです。思わず「クビ」と言い放つ綺香。すぐ謝るよう促す爺やに花柳少年は「このままでは綺香様はきっと寂しい方になられてしまいます」と言い返します。

それはやっと誰かに対等に向き合ってもらった綺香が、花柳に恋をした瞬間でした。

以来9年間、花柳は立派な執事へと成長し、高校生となった綺香はあいも変わらずひたすらに花柳一筋。アプローチを繰り返し、何度も「好き」と想いを伝える綺香に対して、クールな花柳は全然なびく様子はありません。表情を崩すことなく、飄々と綺香の気持ちを交わし続ける花柳に、綺香は振り回されるばかり。

身分違いのこの恋、晴れて成就する日は一体いつ──!?

見どころポイント

俄然、興味が湧いて来たのではないでしょうか?
そんなあなたに、本作選り抜きのおすすめポイントをご紹介します♪

ポイント1. ギャップに陥落! “しごでき”執事・花柳のオン(執事)/オフ(素)

なんと言っても一番に挙げたいポイントは、ヒロイン綺香が恋をした相手・花柳! 子どものころからクールな振る舞いで綺香の“ど・ストレート”な告白も飄々と交わし、手のひらで転がしているようにすら見える花柳。

綺香様が私のことを好いているのは、よくよく存じ上げていますから

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

綺香と出会った12歳から学業と執事を完璧に両立し、綺香に勉強やダンスを教え、ピアノまで弾きこなすスーパーしごでき執事です。綺香の送迎に体調やメンタルのフォローだけでなく、ドレスアップやコーディネイトも担うその完璧な仕事ぶりは、プロそのもの。

綺香の1枚どころか2枚も3枚も上手、ひょっとしたらそこら辺の大人たちよりもクレバーな男!
……とは言いつつも、彼はまだ20代になったばかり。普段の仕事モードの時はかしこまった言葉遣いにも関わらず、ごく稀に覗かせる素(年相応の本音と口の悪さ?)とのギャップが、最高なんですっ!! 

うっわやべ、人のこと言えねー…

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

その最たるシーンが、第1話でのエピソード。
執事の立場から主人のお嬢様に敬語で話してると思いきや、突然耳元で“ある発言”をします。

花柳「一介の執事が言い寄るなどもってのほかだということは、ご理解頂けますか?」
綺香「は、花柳?」
引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

思わず「ふぁっ!?」っと声を上げてしまいそうになるほどの衝撃! この破壊力あるシーンをここでぜひお見せしたいっ! ……のですが、本編を実際に読んでいただいてこのギャップを味わってほしい(そして沼落ちしてほしい!)ので、涙をこらえつつ割愛させていただきますっ!

実は花柳も綺香のことが大好きで、しかも相当なやきもち焼きのよう♡ まだ綺香は気付いていない(?)ようですが、さて花柳の愛が綺香にバレるのはいつになるのでしょうか? 読者である私たちが花柳の嫉妬や動揺を眺めてニマニマできるのも、本作の楽しみ方のひとつです♪ 

ポイント2. 天真爛漫なヒロイン・綺香がふりまく「スキ♡スキ♡」オーラ

初対面の花柳のジャブから恋に落ち、以来、花柳一筋の綺香。隙あらば好きと伝えて……いや、隙がなくとも好きを伝えています。「スキ♡スキ♡」がもう日常! そんな綺香が可愛くて可愛くて仕方ないんです!!

「とっても大好き!」と笑顔で言う綺香

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

板についたお嬢様言葉はもちろん、行動や心の声のはしばしから、育ちの良さがうかがえます。
箱入り娘ゆえの解像度の低い「両想い」の妄想すら可愛い♡ その両想いの妄想がこちら↓↓ 

綺香の解像度の低い「両想い」の妄想

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

そして悪口を言った後にもお礼は忘れない(笑)! そんなふとしたシーンにも、性格の良さが滲んでしまうのが微笑ましいです♡ 

悪口を言った後にもお礼は忘れない綺香

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

こんなに可愛いお嬢様に一途に「スキ♡スキ♡」言われて、恋に落ちないほうが無理というもの。内心は絶対にキュンキュンしているはずの花柳のポーカーフェイスには感服です。

もし綺香が8歳のころのまま育っていたら、傍若無人にふるまう嫌われ者になっていたと思うのですが、今の彼女は素直で真っすぐな女の子に成長しました♡ それもこれも花柳のおかげ。むしろ花柳が綺香を育て上げたと言っても過言ではありません。さすがしごでき執事! 育成能力も並大抵ではありません! 

綺香が素直に育ち過ぎたがゆえに花柳に翻弄されまくっているようにも見えますが、そこは可愛いのでよしとしましょう♡ 読者から見れば花柳も綺香のことを大好きだろうとわかりますが、花柳の一挙手一投足に一喜一憂する綺香も愛くるしいのです♪ 

花柳の一挙手一投足に一喜一憂する綺香

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

花柳がいない時と花柳が関わる時とでは綺香の表情は一転、キラキラふわふわ、恋をする女の子の可愛さが炸裂しています♡ あー可愛い♡ 「可愛い」連発以外の語彙を失わせるほどの威力を放つ綺香の可愛さを、しっかりご堪能ください♪

ポイント3. 周囲の環境の良さ! 綺香をとりまくステキな人々

人格形成と幸福度については周囲の環境が大きく影響するように思いますが、綺香の周りにはいい人たちばかり!
最後に、そんな彼女をとりまく素敵な人々をご紹介します♪

まずは綺香の父親。綺香にとっての母である自身の妻を亡くしたこともあり、綺香にとっては甘々の父ですが、時としてその愛が深すぎるゆえに暴走も。綺香と年の近い花柳を綺香の執事に据えたのも、自身の甘さと綺香の未来を案じてのことだったでではないでしょうか。

次に綺香の家の使用人たち。綺香がダークサイドに堕ちていた子供時代にはどうだったのかは分かりませんが、仕えるに相応しい相手として綺香に接しているようで、恋の相談に乗ったり浮かれ具合を把握されていたりと、おおむね良好な関係にある様子です♪

綺香の家の使用人たち

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

そして、綺香の同級生で親友の藤司麗未(とうじ つぐみ)。実は花柳とは険悪な仲……。それもこれも「花柳命!」の綺香に思わせぶりなことをするから花柳が嫌いなだけであって、麗未が綺香を大切に思っているからこそ。毒舌の中にも優しさや深い愛情がうかがえます。

向かい合う花柳と藤司麗未

引用元:『おしえて執事くん』
© 眞生みち / 講談社

現在、綺香の最も近くにいるのは麗未と花柳という、歯に衣着せぬふたり。犬猿の仲のふたりは実は「綺香を愛す毒舌家」という共通点を持つ似た者同士なのかもしれません。
愛情は必ずしも全てを許容するだけではなく、時として相手を思った上での厳しさも大切。綺香も知らずのうちに自分を律してくれるような、そんな人たちを大切な人として選んでいるのかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか? 本作の魅力が少しでも伝わりましたでしょうか?
『おしえて執事くん』は現在1巻が絶賛発売中です♪

「恋のかけひき」や「大人の恋」もいいけれど、やっぱり素直がいちばん! 人の心を動かすのは正直で真っすぐな想いなんです。恋のライバル(?)も加わり、ふたりの関係にも動きが見られそうな中、照れても振り回されても臆することなく自分の気持ちを伝え続けるヒロインの姿に心が洗われるような本作、ぜひキュンキュンしながらお読みください♡

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Writer

紙・WEB媒体問わず活動中のフリーライター。
映画をはじめアニメ、コミックなどなどサブカルの海をひろ~く漂い中。

『このBLがやばい!』『PASH+』はじめ、漫画家、声優、監督、脚本家のインタビューも多数。

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