中身が外見やイメージからかけ離れれば離れるほど、ついドキッとするし気になってしまう……そんなギャップ萌えを誰しもが一度は経験したことがあると思います。
今回ご紹介する『オネエ系ヤクザに毎晩溺愛されてます』(天真夜)には、タイトル通り “ヤクザ×オネエ” というあまり見かけない設定を持ったヒーローが登場♪
そのうえ彼の周りにいるキャラクターたちにもさまざまなギャップがあって……。
それでは本作の世界を覗いてみましょう!
あらすじ
両親の借金のカタとしてヤクザ「東堂組」の養女となったさらは、ぞんざいな扱いを受けながら日々を送っていました。
そんなある日、東堂組組長の長女に代わって “次女” と偽り政略結婚をさせられることに!
お相手はヤクザ「四条組(しじょうぐみ)」の組長・絢胤(あやたね)。
彼を上手くやりこめば借金はチャラという条件を突き付けられ、絢胤の元に嫁ぐ決意をします。
初めて顔を合わせたときに絢胤に気に入られたさらは、無事に四条組に迎え入れられます。
しかしその後、絢胤が実はオネエだったと発覚!?
さらには彼の優しさに触れ、気持ちが救われた心地がして──。
お互い組の都合で半ば勝手に決められた縁談でしたが、次第に心惹かれ合っていくふたり。
この結婚の行方はいかに……!?
登場人物
さら:旧姓は双樹(ふたき)。両親が借金の連帯保証人になったのが原因で、人質として東堂組に引き取られ10年間辛い人生を送ってきた。
借金をチャラにするため絢胤に嫁ぎ “絢胤を東堂組組長との交渉の場に引きずり出す” という役目を果たそうとするが……。
四条絢胤(しじょう あやたね):四条組組長。普段、相手に心中を悟らせないため、表情を見せないよう意識している。会合や取引の際には必ず代理を立て、なかなか人前に姿を現さないのは、四条組の組員たちが絢胤がオネエであることを隠したかったから!?
ここに注目!
冒頭でも述べた通り、本作にはギャップのあるキャラクターがたくさん登場します。
ここではその中から3名をピックアップ! 彼らの1巻での言動をチェックしていきましょう!!
ギャップエントリーNo.1:四条絢胤
「本作の中で一番ギャップがあるキャラクターは?」と問われたら、間違いなく真っ先に思い浮かぶのは彼。
いかつい風貌の絢胤は、外の人間と会うとき、組長らしくドスの効いたオーラを醸し出しています。
だけど組員(=家族)の前だと素の自分を見せる……つまりはオネエに!?
しかも自分の内側に入れた人間にはとことん優しく、 “新入りは必ず手料理でもてなす” という独自の決まりがある模様。
そのうえ手料理を振る舞うのは初日だけではないようで──フリルのエプロンを愛用しているのもさすがです(笑)。
女子力高すぎっ!!
オネエで女子力も高いとなると「絢胤は男性が好きなのでは?」と思ってしまいますよね。
実際にさらも作中でそう思い絢胤に問いかける場面があります。
でもご安心ください! 彼がオネエなのは自分の信条に従っているだけで、恋愛対象は女性とのこと!
そんな絢胤だからこそジェントルマンな一面がときどき垣間見えて……。
他の組員が良い初夜を迎えられるよう(勝手に)お膳立てをした際には「貴方が心を開いてくれるまで手を出すつもりはないわ」と伝え、さらの不安を取り除こうとしたのでした。
自分の欲望よりも彼女を優先するところがもう素敵ですよね♡ 好きにならないわけがない!
さらから「抱いてください」と誘われて本当にいいのか確認したときも、優しさの中にちょっぴり雄みがあって最高でした♡
ギャップエントリーNo.2:さら
これまでずっと東堂組組長の言いなりだったさらは、あまり自分の感情を表に出すことがありません。
絢胤の妻になったのも借金を抱える両親を救うためでした。
しかし絢胤と一緒に時間を過ごしていくうちに、彼に安心感を覚え、どんどん好きになっていきます……。
絢胤のおかげで東堂組から解放された際には、晴れて自由となり「ヤクザと手を切る」という選択肢も生まれたものの、絢胤と幸せになる道を選んだのでした。
そう! さらは普段大人しいけれど、実は芯が強いのです!!
だからこそ絢胤の心にしっかりと彼女の想いが届いたのではないでしょうか?
より距離が縮まったふたりを、これからも温かく見守っていきたいです♪
ギャップエントリーNo.3:草壁
個性豊かな四条組員がたくさん登場する本作。
絢胤の付き人を任されているのは、草壁(くさかべ)という名の冷静沈着な組員です。
彼はかなり優秀で、さらの素性を調べるよう密かに絢胤から頼まれた際もすぐに遂行。
テキパキと仕事をこなします。
彼は絢胤が乗る車の運転を任されているのですが、車中で絢胤がさらにエッチを仕掛けた際には空気を読んで、すぐにその場から離れます! 気遣いの天才でもあるのです★
そんな草壁ですが、自身の感情を抑えきれないことも稀にあるらしく……。
絢胤が “目の前で起きたこと” が夢かどうか確かめるため「アタシを殴りなさい」と言ってきたときには、一瞬躊躇するも、「早くやれこのハゲ」と暴言を吐かれた瞬間に拳を振るってしまいます。
彼の喧嘩に強い面が明らかになった瞬間です(笑)。
組長相手でも全力を出すところはさすがヤクザ!
これからの彼の活躍にも、期待したいところです!
まとめ
1巻ではさらと絢胤が出会い、心も身体も結ばれていく様が描かれています。
けれどもラストで “新しいキャラクター” が登場し、ふたりには新たな試練が舞い込んでくる予感!?
本作は2024年4月現在、6巻まで発売されています。
先の読めない展開にどっぷりとハマってみてはいかがでしょうか?
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