皆さんは「不運は幸運の前触れ」という言葉を耳にしたことはありますか?
人間誰しもが嫌なコトと直面したり、それが続いたりした経験を持っているはずです。
そしてそのとき落ち込まずに立ち向かっていったら、自身にとって大きなプラスになった!
……という結果を得た方もいらっしゃるのでは??
今回ご紹介する少女漫画『美麗公爵様を口説いてこいと命じられたのに、予想外に溺愛されています』(漫画:三枝えま、原作:狭山ひびき)は、王太子の婚約者であるヒロインが正妃ではなく愛妾になるよう言われてしまいます。
つまりは、マイナスからのスタートであるヒロインが幸せを掴んでいく姿を楽しめるんです!
それでは早速チェックしていきましょう♪
あらすじ
伯爵令嬢のアンリエッタはある日、婚約者のジョルジュ王太子から「正妃ではなく僕の愛妾にならないか?」と相談を持ちかけられます。
なんと彼は、隣国のパーティーで出会ったブラージ国第二王女のセフィアと恋に落ちてしまったとのこと。
そのうえ他にもたくさんの恋人がいて、城に後宮を建てて全員を平等に愛しながら暮らしたいと願っているのです。
愛妾のひとりとして後宮の管理(=愛人たちの世話)を任されそうになったアンリエッタの返事はもちろんNO!
両家の親たちにも報告し、ジョルジュとの婚約を破棄します。
そんななか、ジョルジュとの婚約をまとめてくれた前国王の姉(=アンリエッタの祖母)イザベルが責任を感じたようで、彼女からアンリエッタへ新しい釣書が!
そこには、前国王の4人の息子のうちのひとりであるリシャールを口説き落としてこいと記されていて……。
リシャールは「季節を問わず領地に引きこもっている」「偏屈で女嫌い」などといった噂がある公爵。
けれども実際に会ってみると、穏やかな性格で自分の意思がしっかりとある素敵な人でした。
彼と一緒に過ごしていくうちに、アンリエッタはどんどん心惹かれていきます。
はたしてアンリエッタは、リシャールを口説き落とすことができるのでしょうか──?
登場人物
アンリエッタ・ソルフェーシア:17歳の伯爵令嬢。3歳のころにジョルジュ王太子と婚約し、厳しい妃教育を受けてきた。婚約解消後、リシャールを口説き落とすため彼の屋敷に滞在することになる。
リシャール・エヴィラール:24歳。前国王の4人息子のうちのひとり。芸術が好きで、絵を描いていることが多い。これまで叔母・イザベルの手により何人もの令嬢がリシャールの元へ送られてきたが、大体は退屈になり1か月も経たないうちに離れていくようで……。
ここに注目!
アンリエッタとリシャールの関係はもちろん、予想できないストーリーが紡がれていくのも本作の見どころのひとつ♪
ここではコミック1巻で描かれた“予想外な展開”を、大きく3つに分けてご紹介します!!
予想外な展開1:ジョルジュが爆弾発言を投下!
まずは物語を大きく動かすきっかけに触れていきましょう。
あらすじのとおり、本作はアンリエッタの婚約者だったジョルジュが別の女性(=セフィア)を好きになるところから始まります。
彼はアンリエッタの知らないところで、彼女との婚約を解消してセフィアを王妃にすると宣言してしまったのです!
しかもただ婚約を解消するのではなく、アンリエッタに愛妾となって後宮や彼の恋人たちの世話をしてほしい、というかなり無茶な相談まで持ちかけます。
これにはアンリエッタだけでなく読者の皆さんもビックリするのではないでしょうか?
「名案だろう」という彼に、「どこがだよ!!」とツッコミたくなります(笑)。
普段滅多に怒らないアンリエッタもこれには言葉に棘を隠せないほど。
笑顔なのがさらに怖い!(汗)
でもジョルジュのおかげで、アンリエッタはイザベルからリシャールを紹介され、彼が住む屋敷を訪れることになります。(「リシャールを口説き落としてこい」という条件付きですが……)。
破天荒なジョルジュですが、キューピッドのような役割をしてくれたのなら、まぁ、ヨシとしましょうか!
予想外な展開2:リシャールの屋敷に乗り込む者が続出!!
それでもジョルジュの言動には振り回されてしまうことが多々あり、アンリエッタは困ってしまいます。
彼はアンリエッタに「愛妾のひとりとして後宮の管理してほしい」という相談を断られたことに納得がいかない様子。
彼女を説得するため、リシャールの屋敷にやってきます。
そんな彼を諦めさせるために、アンリエッタとリシャールは“非常識な手段”を講じることに!?
『2人(アンリエッタとリシャール)は近く婚約する』と嘘をつくことにしたのです!!
その後、実際にジョルジュが屋敷にやってきた際に、ふたりは相思相愛のフリをします。
リシャールはいつもどおり冷静ですが、アンリエッタはドキドキが止まりません♡
けれどもジョルジュはアンリエッタのことを諦めきれません。
しばらくの間、彼自身もリシャールの屋敷にいると宣言するのです。(て、手強い……!汗)
そのせいで嫉妬したセフィアもリシャールの屋敷に乗り込むという波乱の出来事が起きてしまうのですが、詳細はコミックを読んで確かめてみてください!
予想外な展開3:リシャールもアンリエッタが気になる?
ここで改めて本作のタイトルをもう一度チェックしてみましょう。
『美麗公爵様を口説いてこいと命じられたのに、予想外に溺愛されています』
……さて皆さん、お気づきでしょうか?
そう! 実は初めからリシャールがアンリエッタを溺愛する未来が確約されているのです!!
そのことはコミック1巻に収録されている第1話の冒頭からも感じられます♪
しかも、1巻の他のシーンでもリシャールの溺愛っぷりは垣間見えるんですよ!!
例えばアンリエッタ、リシャール、ジョルジュの3人がリシャールのアトリエに集まったシーン。
そこでジョルジュはリシャールが描いた“アンリエッタの絵”を偶然発見します。
そばに置いてあったラフスケッチ専用ノートにもアンリエッタばかり描かれていました。
ジョルジュ曰く、リシャールはいつも風景画ばかり描いていて、人間を描くのは珍しいとのこと。
けれど過去エピソードを思い返してみると、アンリエッタがリシャールの屋敷にやってきた2日後に、絵のモデルになったことがありました。
おや? ということは、もしかしてそのころからリシャールはアンリエッタのことを大切に思っていたのでは?と、妄想がはかどります♡
そしてその妄想が現実になるのではと期待してしまうシーンもあって……。
どうやら彼は幼いころのアンリエッタを知っているらしく、1巻のラストでは「もう二度とアンリエッタを傷つけさせるもんか」と、彼女を守ることを心に誓っています。
外見だけでなく中身もイケメンって、最強すぎますよね! 一途に想われているアンリエッタが羨ましい!!
今後ふたりがどのように距離を縮めていくのか、気になっちゃいます♪
ノベル版も展開中
小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿された『婚約者はたくさん愛をお持ちのようです』が原作である本作は、現在ノベル版も発売されています!
ノベル版のタイトルは『婚約破棄したのはそちらなのにどうしてそんなに後悔しているのですか? 第二の人生は溺愛されているので、今さら追いかけられましても!』。
彼女たちの物語を、活字でもお楽しみください♪
まとめ
今回はコミック1巻の中から注目シーンをピックアップしましたが、本作は2024年5月現在、2巻まで発売中です!
アンリエッタのことを良く思っていないセフィアも乱入したことで、修羅場が巻き起こる予感!?
ジョルジュとセフィアの件を解決しないと、穏やかな日常を取り戻すことは難しそうですね……。
今後、アンリエッタを守るためにリシャールがどんな行動を起こすのか?
気になる方はぜひ読んでみてください!
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