推しの手汗はエリクサー、推しの姿は見るタイプの美容液♡『多聞くん今どっち！？』に登場する強火オタクセリフをご紹介

今回ご紹介するのは師走ゆき先生が手掛け、全・推し活女子に共感と笑いの渦を巻き起こした『多聞くん今どっち！？』。リアルと虚構の垣根を越えて、真正オタクとギャップアイドルが織りなすトキメキと葛藤の推し活ラブコメディです！！　

そこで本作の魅力を最大限にご紹介すべく、本作のヒロイン・うたげによる「推し活女子が共感できる強火オタクセリフ」を単行本3巻までの範囲でピックアップしてみました。

まずはあらすじから行ってみましょう！

あらすじ

高校2年生・木下うたげ（きのした うたげ）は家族に生ぬるい目で見られながらも「推し活」に勤しむ毎日。

うたげが「神」と崇める推しはアイドルグループ・F／ACE（フェイス）のセクシー＆ワイルド担当・福原多聞（ふくはら たもん）くんです。

しかし推しを推すには金が要る……！

うたげが推し活費用を稼ぐべく始めたのはハウスキーピングの仕事でした。ある日、同僚の代理で急遽担当することになったお宅を訪問すると、そこにいたのは、まさかのうたげの神・福原多聞くん！？

しかも彼は普段のキラキラからは想像もつかないほどの“ド陰キャ”だったのです──！？　

あまりのギャップに唖然とするうたげでしたが、「リアルなド陰キャ・ジメ原さん」と「イケイケアイドル・イケ原くん」、どちらもうたげにとっては何者にも代えがたい神の福原多聞くん！　叱咤激励と燃え盛る強火愛を送りつつ、公私ともに多聞くんを支える日々が始まります。

真のオタク愛とは何か？　多聞くんはトップアイドルとして頂点へ上りつめることができるのか？　そして恋はそこに生まれるのか──！？

強火オタクセリフ7選！

それでは、本作の強火オタクセリフ7選をご紹介していきます！

「見るタイプの美容液」

まずはうたげがリアルな多聞くんを見て、これまでの表向きの多聞くんを回想するシーンから。多聞くんを「『見るタイプの美容液』と名高い」と語っています！

美容液なのに肌に非接触で効果を発揮！！　ドラ○もんの道具的！

たしかに推しを見るだけで身体中をなにかしらが駆け巡り、ホルモンドバドバ溢れまくり、お肌はツヤツヤテカテカ！　推しによってオタク女子がいかに内外ともに潤うかを的確に表しております！

「多聞くんがそう言うのなら それが世界の真理です」

恋について知るために「俺には夏祭りが必要なんだ」と断言する多聞くんから夏祭りに誘われたうたげが心の中でつぶやくこの一言。このセリフこそ推し活女子の真理ではありませんか！！

「多聞教」の熱心な信者と誇るうたげも例に漏れず、推しに「白」と言われたら黒いものも「白」！　「パンダはピンクだ」と言われたら、それはもうピンク！！

考えることすら放棄させる推しの言葉こそが何ものにも負けない説得力を持つのです！

「多聞くん1個買うごとに多聞くんが1個増えるだけでなく 寿命が1年伸びるんだよ！？ 実質寿命がタダだよ！？」

「え、それまた買うの？　持ってたよね？」

……そんな無粋な質問を投げかけられるのは、“オタク女子あるある”のひとつ。グッズを買ったうたげのこのセリフこそが、全非オタクへ向けたアンサーです！

常に日の当たる道を歩む非オタクには理解できないのですよ！！　推しに囲まれる喜びが！！　好きな人が増えたら増えただけうれしいし、寿命だって伸びるんです！

「え？　伸びるの、寿命！？」

って声が聞こえましたが、伸びます（断言）！　聞いたことありませんか？　「生きがいは長寿の秘訣」みたいな名言を。オタク女子本人たちが伸びると言ったら伸びるんです！

そしてあくまでもメインは「推しが増えること」。むしろ寿命の方がグッズの“おまけ”扱いです！　世の全オタク女子の真髄に触れる名セリフです♡

「同じ次元で生きてるのに1人だけ解像度高いのなんで 多聞くんと並んだら他の人間 全部ドット絵なんですけど」

誰もが経験ありそうな「好きな人しか見えない」状態を、オタク女子フィルターを通して表現するとこうなります（笑）。

たしかにイケメンは眼福。でも多聞くんの存在が尊すぎて、神フィルターがかかったオタク女子・うたげの目には、より一層鮮明で美しく見えるハズ！　そりゃあ他の人がまるで超低解像度のドット絵みたいに見えちゃうのも頷けます。

ちなみに、多聞くん以外の人間が全員ドット絵に見えるということは、つまり自分自身もドット絵側！　わきまえているにも程があります！　これぞオタクの鑑！

「そのうちかっこよすぎ罪で逮捕される」

多聞くんに見惚れているうたげが何気なく言えちゃうこんな心のセリフ。誰かに伝えるわけでもなくしみじみ考えながらサラリと思えちゃうのも、多聞くんがゆるぎない絶対的神だから……！

全国の女子を想像妊娠させているなんて、もう存在そのものが罪。オタク女子が推しの魅力に狂わされ、常軌を逸した行動に出てしまうなんてことは日常茶飯事。アイドルってなんて罪作りなの♡！？　……という気持ちをこれでもかと表現したセリフ、半分冗談だけど半分本気ですよね！？

「わたし トランポリンでありたい」

「ハア？」と一瞬思ったあなた！　このセリフには続きがあります。

「彼らをスターダムへとのし上げる　ただの機構として存在したい」

ハイ！　共感！！　

推し活に勤しむ女子たちは、「彼の恋人に♡」なんておこがましいこと考えてはいないのです。ただ大好きな人の笑顔が見たい。ただ大好きな人に幸せでいて欲しい。それがオタクの願い。

そのためにはファンにとって悲しい出来事だったとしても、彼女たちは全力で応援します。全てをなげうって推しが幸せな笑顔をみせてくれることが何よりのご褒美。この全オタク女子のいじらしさが、少しでも推しに届いていますようにと願わずにはいられません。

「多聞くんの手汗はエリクサーだが？」

わかりみが深い……っ！　多聞くんが握手会をすることになって、自分の手汗を気にした発言でうたげがキレ気味に言い放ったひと言。

多聞くんをけなすのが多聞くん自身であっても絶対に許さない、それが真のオタク！　

「エリクサー」とは、錬金術において飲めば不老不死になれると伝えられる霊薬・万能薬のこと。ありがたく生きる糧にするのはもちろん、むしろ「え、この神の手汗みたいな現象、少し人間ぽい……？」なんて親近感すら湧くかも……。普通の人のなら汚いとか気持ち悪いと思うものさえ、エリクサー扱いの強火愛。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

あまりの共感にヘドバン（ヘッドバンギング）しすぎてムチウチになった推し活女子がいないといいのですが……。羨ましいことこの上ない状況で「正しきオタク」でいるのは、ライオンが目の前に置かれた肉を我慢するのと同じようなもの。至難の業です。日々精神力を試される中で、ほとんどの女子が途中で散っていくことでしょう。

そんな中で「正しきオタク」で居続けようとするうたげだからこそ、このラッキーを享受できたのかもしれません♡

『多聞くん今どっち！？』は現在8巻までが発売中♪　この先の展開が気になる方は、迷わずコミックをチェック！

さらに実は本作、このたびアニメ化が決定という嬉しいニュースが！　動いて喋る多聞くんが果たしてどんな新たな魅力を届けてくれるのか、うたげの推し活がどんな臨場感で描かれるのか、放映を楽しみに待機したいと思います♪