みなさん、オン/オフのある生活をお過ごしでしょうか?
世知辛い日常を頑張るため、私生活を充実させたい気持ちは誰もが持っているハズ。
今回ご紹介するのは、X(旧Twitter)で発信され話題を呼んだ、金沢真之介先生による日常ドラマ。ギャップあるオン/オフの日常を送る会社員男女の心温まる交流が描かれています。
オフタイムと言われる私生活の時間にも、ついオンタイムのように気を張らなくちゃいけない色々を持ち込んでしまう人も多いのでは。本作を読んだら、主人公たちが送るオンオフ生活のギャップのふり幅に、「私も私生活を充実させたい」と思うはず!
さあ、さっそくストーリーをご紹介していきましょう!
あらすじ
オンタイムには「デキるイケメン会社員」として社内の注目を集める、入社5年目の甘田奏太郎(あまた そうたろう)27歳。彼はなんとオフタイムでは「ロリィタ男子」。
一方同じ会社に勤め、奏太郎と同じく入社5年目のデキる女性会社員・阪久明(はんく あきら)27歳。彼女のオフタイムはいかつい「パンク女子」。
明は仕事ができるものの、会社では無愛想で同僚たちから敬遠される存在。明本人も群れて悪口を言ったりする会社での煩わしい人間関係はノーサンキューのようで、愛想が良く顔もいいからとちやほやされている奏太郎に対しても、あまりいい感情を抱いていませんでした。
ある日、各々オフに切り替えて街に繰り出していた明と奏太郎は街で偶然ぶつかり、その拍子に奏太郎のロリィタ服が破れてしまいます。
明は洋服を弁償すると申し出てふたりは連絡先を交換し合いますが、「奏(かなで)」「Aki」と連絡先に記された名前を見ても、お互いが同僚ということには気づきません。それどころかお互いに好感を抱いている様子……♡
洋服の弁償にと後日ふたりは一緒に出掛けることに。
また会えることに心を弾ませるふたり。
自覚なくオン/オフの両方をお互いが知っているというこの関係は、どう転がってゆくのでしょうか──?
見どころポイント
それでは本作の見どころポイントを見て行きましょう!
ポイント1. ヒーローのようなヒロイン、明 ⇔ Aki
ヒロインという位置づけになるであろう明ですが、オンもオフも男前!! 彼氏力が高すぎるヒーローのような明の魅力が、まず最初に挙げたいオススメポイントです!
仕事もできて、誰かと群れることなく自分の意見をズバズバ言う明。自分はパンク女子なのにロリィタ女子にときめいている様子からも、自分の好みとは違うカルチャーも偏見なく受け入れる度量の大きさを垣間見ることができます。
傷をつけてしまった相手の服をきちんと弁償しようとする姿にも誠意を感じますし、奏と出掛ける際には高価な服を傷つけないようにと自分のファッションも吟味する気遣い!!
さらに、ロリィタ姿の奏に絡もうとした男たちをそれとなく追っ払ったり、自分の服ではなく他人の洋服選びに楽しんでつき合ってくれるのも素の性格の良さが現れていますし、彼氏力の高さを感じます!
舞台が女子高なら明は女子にモテまくりなハズ! なぜか会社の同僚女子にはウケが悪い明ですが、私が同僚なら惚れてます♡
ポイント2. ヒロインのようなヒーロー、奏太郎 ⇔ 奏
素直で人当たりの柔らかい奏太郎ですが、オフの奏のときもそれは同じ。そして奏太郎のときに恥じらう姿も、奏のときにワクワクしながら大好きなロリィタファッションを選ぶときも、乙女全開です。
会社では仕事ができるイケメン社員として、社内中の人を陥落しまくっている人たらしの奏太郎は、断り方も超絶スマート。
上司からの飲みの誘いには、上司を気遣う言葉を用いて上司自らに思い直させる場面が。相手を嫌な気持ちにさせずお誘いを断るって、なかなか難しいですよね。この記事を読んでくださっているみなさんもきっと頷いてくれるハズ!
このように、コミュニケーションスキルの中でもかなり上級であろうこともサラっとやってのける奏太郎ですが、彼は自分のことを「デキる男」だとは微塵も考えていません。自分に冷たい態度をとる明にでさえ、「すごいな、僕も頑張ろう」と尊敬&向上心を見せる人の良さ。つまり「デキるデキた人間」とでも言いましょうか? 育ちの良さみたいなものを感じます。
そのおっとり素直な性格(と顔)に、ロリィタファッションはピッタリ! ヒロインよりもヒロインらしい様子に、つい守ってあげたくなること必至です♪
ポイント3. パンク&ロリィタファッション
普段は会社員としてスーツと制服で仕事しているふたりですが、オフのときには趣味全開! 自分の好きなファッションに全力投球している様子に、オフを充実させている様子が伝わって来ます!
ウィンドウショッピングや試着に夢中になる奏太郎の様子や、パンクファッション誌をじっと読んでいる明の姿が描かれていて、ふたりがいかにファッションにこだわりを持っているかをうかがうことができます。
本編で描かれる細部まで描き込まれたファッションにも、ぜひ注目してみてくださいね♪
まとめ
いかがでしたか?
『会社と私生活-オンとオフ-』は現在2巻までが発売中! 仕事時間を「オン」、プライベートな時間を「オフ」と呼びますが、頑張るために「やる気スイッチ」を入れる必要がある仕事時間が「オン」、わざわざやる気スイッチを入れなくてもいい自然体でいられる時間が「オフ」というのはわかります。
ですが本作を読むと、「もっと私たちはオフに積極的になるべきなんじゃないの!?」「オフをただ休む時間じゃなく、好きなことに捧げる時間にしたい!!」という気持ちがムクムクと沸き上がります。
本当の自分として生き生きと過ごしたり、好きなことに全力投球できたりしている時間の方こそ「オン」と呼びたくなるような、そんな気持ちにさせてくれる本作をぜひ一度読んでみてください!
▼関連リンク