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『発情する運命~エリートαの理性が限界~』運命の番(つがい)と出会うTLオメガバース!

TL漫画レビュー
すみれと橘の画像
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / 一迅社

みなさん、オメガバースものって、読んだことありますか?

「聞いたことはあるけれど、設定が難しそう」と思っている方もいるのではないでしょうか?

そんな方におすすめなのが『発情する運命~エリートαの理性が限界~』(七緒リヲン)

「番」「発情」など、オメガバースの面白い部分がふんだんに盛り込まれつつも、描かれ方はマイルドな方なので、TLオメガバース入門として、初心者の方でも安心して楽しめますよ♪

それでは本作の魅力を紹介してまいりましょう!

あらすじ

この世界には、男女のほかに「α(アルファ)、β(ベータ)、Ω(オメガ)」の3種類の属性が存在します。

エリート種のα、一般層で多数派のβ、そして少数派のΩ。

Ωの豊原すみれ(とよはら すみれ)は、これまでΩであることで差別的な意識を多く向けられてきました。

Ωには発情期があり、αを刺激するフェロモンを出すため、「動物のよう」だとか「性欲剝き出し」などと言われ、蔑まれてきたのです。

そんな中、最近成立したΩ雇用法のΩ枠で、憧れていた総合商社へ就職。

さっそく新プロジェクトの顔合わせのため会議に向かうすみれでしたが、そこで発情してしまい、Ωのフェロモンの匂いがすると騒ぎに!

彼女がΩだということは、ごく一部の人しか知りません。バレたら大問題です!

パニック状態のすみれを人気のない所に連れ出してくれたのは、同じ会議室にいた橘遼二(たちばな りょうじ)

Ωの発情について、性的興奮を抑えれば発情が治まると聞いていた彼は、緊急処置としてすみれを指でイかせます。

症状が落ち着いたすみれに安心し、そのまま立ち去る橘。

その後すみれは、会社で再度発情してしまわないよう、いっそう気を引き締めて業務に取り組みますが、偶然橘と会った際に発情してしまいます。

緊急用の発情抑制剤を飲んでも止まらない発情に、また橘にイかせてもらうしかなくて……!?

登場人物

すみれの画像
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

豊原すみれ(とよはら すみれ):憧れの総合商社に入社したΩ。これまで発情したことがなかったのに、なぜか橘に会うたびに発情が起こってしまう。

橘の画像
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

橘遼二(たちばな りょうじ):すみれの会社の部長。実は親会社トップの御曹司でα。発情しているすみれを助けてくれた、優しくて気遣いのできるエリート。

本作の魅力

本作の見どころは、なんといってもヒーロー・橘のかっこよさでしょう!!

顔良し、家柄良しというTLヒーローの定番属性に加えて、Ω差別を嫌悪しているという本作ならではの魅力もあります。

Ωであることが原因でヒロインのすみれには苦難が待ち受けていることも多いのですが、橘がなんとかしてくれる、という絶対的な安心感があります!

それでは本作の魅力について、細かく紹介してまいります☆彡

TLオメガバース!

オメガバースとは、性を「男女」の他に「α、β、Ω」と分ける概念です。

もともとBLで流行した設定でしたが、近年ではTLのオメガバースものも増えてきました。

オメガバースのおおまかな設定はどの作品でも同じですが、細かい部分が作品ごとに異なる場合も。

Ωについて、説明している画像
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

「Ωには発情期がある」「αはΩのフェロモンに逆らえない」「αは発情している状態のΩの首を性行為中に噛むことで番になる」といった部分はおおむね共通なので、覚えておくと良いと思います♪

本作のオメガバース設定については、作中に解説ページがあるので、とてもわかりやすいですよ!

しかも、ストーリー全体の主題がまぎれもなくオメガバース。オメガバースものを堪能できる要素がふんだんに詰め込まれている作品なのです!

すみれはΩであるため、社内でメガハラ(Ωに対するハラスメント)を受けることも。

ただ、すみれの周りの登場人物に温かい人たちが多いので、読んでいても彼女がかわいそうで苦しい気持ちになってしまう……というほどではありません。

とくにすみれの幼馴染でΩ内科勤務のリク、直属の上司の鬼頭(おにがしら)、妹のあんずは彼女の味方。人事の出世(しゅつせ)はメガハラをしてくることはありつつも、彼女を追い出そうとはしません。

サブキャラたちのキャラが立っている点も、本作の魅力のひとつです。

そして何より、橘がとてもいい男なので、しんどい部分をかなりマイルドに感じることができるはずです!

橘遼二のスパダリっぷり

本作、とにかく橘が最高なのでぜひ注目してください!

まず、顔も体つきもとてもカッコイイです。そして、紳士的で優しい。
いつも穏やかでニコニコしていて、言葉遣いも丁寧。俺様っぽさはゼロ。

これは間違いなくモテる人物です!

さらには発情したすみれを助ける際、自分もすみれのフェロモンの影響を受けて、彼女を襲いたくて仕方がないのに、その欲求を我慢して彼女を鎮めてくれるんですから!

並大抵の理性ではできません!

僕が抑えられなくなります…!
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

すみれのことを意識しているのに、無理矢理口説くのではなく、良いお店にデートに連れて行ってくれたり、気を失ったすみれを家に連れて帰って、温かい紅茶とお菓子を出してくれたりするのも◎。

そんなスパダリすぎる橘ですが、本作での彼の一番の魅力は「αでありながらΩ差別を嫌悪している」という点でしょう!

この背景があるので、すみれに対してもフラットな視点で、彼女を自分よりも下に見ることなくひとりの女性として尊重し、ただ守りたいと思って接しています。

さらにもうひとつ、注目していただきたい点が!

それは、彼の外と家でのギャップです。

外では御曹司らしく、いつもきっちりとしたスリーピーススーツを着こなすエリートビジネスマンといった出で立ちですが、家では髪を下ろしてラフな部屋着を着ているんですから……!

よかった、楽しみです。本当に…どうしてこんな素敵な人が…
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

もうたまりません!!

どちらの橘もとても素敵で、二度美味しいといった感じです♡

オメガバースならではの濃厚エッチ

オメガバース作品といえば「発情」「番」といったキーワードから想像できるとおり、エッチ度は高めです。

本作も、すみれの発情に合わせてたびたびふたりは身体を重ねますが、これがいつも濃厚。

発情している状態のすみれは、毎回橘によってトロトロにされちゃいます♡

そんな中でもぜひ注目していただきたいのが、ふたりが恋人になった直後、6話~7話にかけての一度エッチして発情が治まった状態から、恋人としての初エッチをやり直すシーンです!

すみません、恋人としてのはじめては大切にしたいので…
引用元:『発情する運命~エリートαの理性が限界~』
© 七緒リヲン / CLLENN

それまではすみれの発情を抑えるという目的のため、本能のまま彼女を抱いていた橘が、彼女を少しずつ溶かしていって、大事に大事に抱きたいというのが伝わってくるシーン……本当にたぎります!

もちろん、そんな状態でも橘はしっかり興奮していて、最終的には激しくエッチしてしまうのですが♡

今後の展開

1巻以降も、オメガバースならではの展開が続きます。

橘を狙っている社内の女子から、すみれがΩだという噂を流されたり、橘がΩと付き合っていると彼の両親にも会社にも迷惑がかかると言われたり……。

山あり谷あり、ふたりの行く末には困難がつきまといますが、一つひとつ乗り越える様子が描かれています。

橘自身の魅力は全く変わらないので、安心して続きを読みましょう!

マンガ動画もチェック!

実は本作、株式会社CLLENN(シレン)が展開するYouTubeチャンネル、TL CLLENN【マンガチャンネル】にて、マンガ動画が配信されています♪

3話の途中くらいまでの内容がまとまっている動画なので、気になる方はこちらからチェックしてみるのもアリ!

ただし、エッチな流れなど、カットされているシーンも多々。本作を堪能したい方はぜひ、漫画の方を読んでみてください♡

まとめ

以上、TLオメガバースの中でも、人気の本作を紹介してまいりました。

最初から最新話まで、ずっと橘がいい男すぎて、読んでいて橘のことを好きになってしまうこと間違いなしです!

単行本には長めのおまけ漫画が収録されていて、サブキャラの裏話も読めますよ♪

ぜひ単行本版で読み進めてみてくださいね☆彡

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