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『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』見捨てられた皇女が貯えた知識で汚名返上!?

少女漫画レビュー
アグリア王子とクレアの画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

みなさん、馬鹿にしてきた人を見返したい……そんなことを思ったことはありませんか?

でも、自分を嘲らってきた相手と同じように、卑怯(ひきょう)な手や意地悪で仕返しするような人間にはなりたくない。

そんなときには……知恵と度胸で未来を切り開く!

そんなあなたにオススメしたい本作は、『小説家になろう』で人気を博した真波潜先生の同名小説を、水谷悠珠先生かえで透先生がコミカライズしたお仕事ファンタジー。

女に知識など求められていない国で役立たずのらく印を押され、敵国への人質代わりに嫁いだ皇女が、その知識を駆使してよい国創りに奔走する物語です。

さあ、さっそくストーリーをご紹介していきましょう!

あらすじ

舞台はフェイトナム帝国
華やかな姉や妹にはさげすまれ、出来損ないの姫君として「淑女教育の敗北」と評価されていた第二皇女クレア

彼女は敗戦国の人質として平和条約の一環で、かつて属国であり今は戦勝国となった隣国・バラトニア王国へと嫁がせられることになりました。

クレアの画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

バラトニア王国としてはいざという時にクレアを人質として使えるというメリットがある一方で、落ちこぼれの自分が殺されたとしても父である国王は痛くもかゆくもないことを知っているクレアは、自分のことを「人質というよりは生贄よね…」と、冷静な面持ちで敵地に向かいます。

クレアが父について考えている画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

ところが国境でクレアを出迎えたのは婿となる超・美形の王太子、アグリア王子本人!? しかもどうやら歓迎されている様子……!? 

アグリア王子の画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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実は嫁ぎ先のバラトニア王国でクレアは『生ける知識の人』と呼ばれ、救国の英雄と称えられる存在だったのです!!

王子だけに限らず歓迎ムードの敵国で最初は戸惑い気味のクレアでしたが、自分に居場所を与えてくれたバラトニア王国に貢献しようと自分の持てる知識を駆使して、国を発展させるために奔走します。

バラトニア王国に貢献しようと奔走しているクレアの画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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そんな中、クレアの価値を改めて知った彼女の父・フェイトナム国王が、クレアを返すようにと難癖をふっかけてきて……!?

さあ、クレアの運命は如何に──?

見どころポイント

それでは本作の見どころポイントを見て行きましょう!

ポイント1. 『生ける知識の人』!? 博識ヒロイン、クレア

まずオススメしたいのは、なんといってもヒロインであるクレアです。

母国のフェイトナム帝国でクレアが『淑女教育の失敗』と嘲られていたのは、彼女が愛想も愛嬌もなく本ばかり読んでいたから。
「女は美しくあればいい、男性を立てていればいい」と考える父王にとってクレアは利用価値のない人間でした。

そこで敵国の嫁にと差し出されたわけですが、「知識だけが取り柄」というクレアは思いもよらない歓迎を受け、ここで本領発揮!!

そうならないための知識です、殿下
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

バラトニア王国に存在しなかった紙と印刷の技術を導入し、国の財務を整理し、自分に居場所を与えてくれたバラトニア王国に貢献しようと懸命に働くクレアはドレスを着た“バリキャリ”に生まれ変わる!!

かわいい顔して働く働く! 小さな身体で働く働く! 目にクマを作ってモーレツにバラトニア王国の発展に尽力します。

これまでに貯えた知識で次々と難題をクリアしていく姿は見ていて爽快!
蔑まれてきたこれまでの経験から度胸も備わっているクレアに、「いいぞいいぞー!父親や姉妹たちに思い知らせてやれ!!」と応援したくなること必至! 逃した魚は大きいんだぞ!!

さて、これまでは本に夢中で色恋沙汰にはとんと縁遠かった様子のクレアですが、夫となるアグリア王子との間には早々にラブ到来♡

「生贄に来て良かった……」なんて素直なセリフに読者もほっこりするハズ!

生贄に来てよかった……
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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愛想も愛嬌もないと言われてきた彼女ですが、アグリア王子には初対面から表情豊かなので、最初から彼が運命の人だったのかもしれませんね♡

ポイント2. これぞ理想の「ザ・王子様」! 癒やし系イケメンのアグリア王子

ヒロインのクレアをオススメしたなら、ふたつ目のおすすめポイントはやっぱりアグリア王子!

登場の瞬間から背景にキラキラをしょっているような美男子の彼ですが、彼には「女は男性を立てるべき」といった固定概念がないだけでなく、クレアの話を遮ることもなければ、だれに対しても不遜(ふそん)な態度を見せません。

元敵国の人間であるクレアに内政改革の全権を任せ、彼女に心強い補佐をつけるだけで口出しを一切せず、疲れたクレアにミルクティーを淹れてくれるかいがいしさ!

感情表現も豊かで素直。
クレアを躊躇(ちゅうちょ)なく抱きしめるし、「浮気しないでね?」とかわいい嫉妬もサラっと表に出します。

くぅっ、かわいいじゃないですか!

バルク卿に浮気しないでね?
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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くったくのない性格は育ちの良さを感じさせますし、一瞬で人を虜にする魅力がある彼は、未来の王に相応しい人たらしです!

実はアグリア王子がクレアを伴侶として迎えたい理由は、過去にクレアに助けられたことがあったから。
クレアを迎えに行くために努力を続けてきた一途さも持ち合わせています♡

ずっと君を励みに生きてきた。改めて結婚を申し込みたい
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

もちろん王太子ですから、財力や権力もバッチリ。
「欲しいものがあったらなんでも言ってね 叶えられる限り叶えるから!」と伝える姿は頼もしいかぎり♡
これはだれもが理想として描く「ザ・王子様」です!!

(S)素直で
(A)明るく
(I)一途で
(K)金持ちな
(O)王子様!

……まさにS・A・I・K・O(最高)!!

先ほど触れた“過去の出来事”がバラトニア王国の人々がクレアを「生ける知識の人」と呼んで救国の英雄として称えられる発端ともなったのですが、それは漫画で実際にお確かめください♡

ポイント3. バラトニア王国の愛すべき人々

クレアは、敵国から嫁いできた自分をバラトニア王国の人々が快く迎えるはずがないと思っていましたが、意外にも初対面からクレアを笑顔で迎え入れたお城の従者たち。

祖国にいたときだってこんな丁寧に扱われたことがないとクレアが思うほど、心を尽くしてくれる愛すべき面々をざっと紹介します。

まずはアグリア王子が用意したクレアの侍女たち

侍女たちの画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

クレアの入浴はもちろん、癒やしのマッサージスキル、顔色が明るく見える服を選ぶコーディネイトスキル、目の下にできたクマも完璧にカバーしてくれるメイクアップスキル、よく眠れるようハーブティーを用意してくれる気遣い、仕事をしながらさりげなくクレアを褒めて心をくすぐる褒めスキル、それだけではなく護衛訓練まで積んでいるのです!

まさにスーパー侍女!

国王夫妻の画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
© 水谷悠珠 / かえで透 / 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

アグリア王子の両親である国王夫妻は、嫁に来たクレアにいろいろうるさく口出ししない理想の舅姑(きゅうこ)ですし、弟のジュリアス王子ときたらかわいい上に熱烈なクレアファン!!

ジュリアス王子の画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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アグリア王子が信頼を置くバルク卿はクレアと一緒に仕事をすることになる人物ですが、愛想がなく妥協もしないと言われる彼も、クレアの前ではずっと笑顔♪

世間からの評価は無愛想だけど、話してみると実は表情豊かというところはクレアにちょっと似ているので、気が合うのかもしれません。

バルク卿の画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 ~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~』
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クレアの今までの母国での扱いを考えると、そりゃあこの国が好きになっちゃうに決まってます!!

ノベル、動画もチェック

ノベル版『生贄第二皇女の困惑 』の表紙画像
引用元:『生贄第二皇女の困惑 敵国に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています』
© 真波潜 / さくらもち / アース・スター エンターテイメント

実はこちらの作品、原作ノベルがただいま3巻まで絶賛発売中!

ノベルでもさらに濃く政治や改革について描かれているので、こちらでも紡がれる物語をより深く楽しめるはず。

また、株式会社アース・スター エンターテイメントの公式YouTubeチャンネルにて、コミック紹介ショート動画も公開されています!

こちらを観ると続きが絶対に読みたくなるハズなので、まだ漫画を読んでいない方は、まずこちらをチェックしてみて!

まとめ

いかがでしたか?

漫画版は現在2巻まで発売中。

知恵と度胸でバラトニア王国を発展させてゆくクレアの活躍にワクワクが止まりません!

アグリア王子と繰り広げられるキュートなほっこりラブにも注目したいところ。

ぜひ、その雄姿を漫画本編でお楽しみください♪