今や一大ジャンルにまで成長を遂げた異世界ファンタジー作品では、特殊な設定を上手く活かした展開が見どころですよね!
今回ご紹介する『転生美女と夜が野獣王子』(春野さく)には、公爵令嬢に転生したヒロインが登場します。
さらに彼女の婚約者は“夜になると処女を「食べる」野獣化の呪い”にかかっている……など、他作品ではなかなか見かけない設定がてんこ盛り!!
そんなふたりが織りなすストーリーがしっかりと練られていて、ページをめくればすぐに物語の世界に没入できちゃいます。
それでは早速チェックしていきましょう♪
あらすじ
22年間彼氏ナシの平凡庶民が転生した先は「美女」と「野獣」が出てくるあの物語の世界――!?
花の王国フルーレンの公爵令嬢であるルーナリアに生まれ変わったヒロインには現在、婚約者がいます。
お相手は小さいころから交流があるフェリクス王子。
ただ彼は、10か月ほど前から“夜になると処女を「食べる」野獣化の呪い”にかかり苦しんでいました。
呪いにかかってから1年後……つまりは今から2か月後の満月の晩までに、真実の愛で乙女と結ばれ誓い合わなければ一生呪いが解かれないのです。
だからこそルーナリアは、自らが真実の愛の相手である自信はないものの、彼の力になりたいと強く思うようになります。
そんななか、“ルーナリアの香り”に惹かれて性欲を抑えきれなくなったフェリクスと初めてキスを交わすことに!
それをきっかけにフェリクスに「食べられる」覚悟を決め、翌晩に彼の屋敷を訪れて……。
初めて身体を重ねたときようやく「食べる」=「(性的な意味で)食べる」だと気付いたルーナリア。
ここからフェリクスに毎晩激しく愛される日々が始まります!
登場人物
ルーナリア:公爵令嬢。生まれ変わる前は日本の大学生だった。前世も含め男性経験がなかったため、フェリクスとの初めてのエッチに驚いてしまう。しかしフェリクスのことを心から愛しており、毎晩激しく求めてくる彼を受け入れていく。
フェリクス:第一王子。呪いにかかったあと、ルーナリア以外の生娘と会わないようにしていた。婚姻前だからという理由で「ルーナリアを抱きたい」という欲望をずっと抑えていたが、彼女に受け入れられてからは一切遠慮なし……!?
ここに注目!
相思相愛の婚約者同士であるルーナリアとフェリクス。
心だけでなく身体も結ばれて見事ハッピーエンド♡
……と思いきや、ふたりにはさまざまな障害が待ち受けていました。
ここからは第1巻で楽しむことができるふたりの関係性の変化を順番に追っていきます!
↗︎進展:フェリクスがルーナリアを初めて「食べる」♡
フェリクスが“夜になると処女を「食べる」野獣化の呪い”にかかってしまってからは、婚約者のルーナリアも夕方以降は彼の住む城に近づかず、呪いに触れない日々を送っていました。
解呪に協力したいと直接申し出るルーナリア。
しかしその度に、フェリクスにやんわりと拒まれてしまいます。
このままではフェリクスが一生呪いに苦しめられてしまう……。
そこでルーナリアは、“公爵令嬢に痛くて辛い思いをさせたくない”という理由でなかなか首を縦に振ってくれない彼に、「あなたのためなら少しくらい痛くてもいい」とはっきり伝えたのです。
すると彼女の想いはフェリクスにしっかりと届いたようで、彼の口から「ほんとうに食べられてもいいというのか?」という言葉が!
しかも間髪いれずにキスをしてきて――。
さらには首元に噛みつかれてしまいます。急展開にドキドキが止まりません!
ただそのままあっさりと甘々な展開に進まないのが本作の良さのひとつ!?
その直後のルーナリアは、フェリクスだけでなく我々読者をも魅了するピュアさを発揮!
彼にキスされたり首元を噛まれたりしたのはただ単に味見されたと勘違いしてしまったのです。
(彼女は文字通り「食べる」=「血肉を食べる」と本気で思っていたから……)
そして彼に他の人に触れてほしくないと、「食べられる」覚悟を決めて一夜を過ごすことになった際にも、
- 痛みを緩和してできなくする薬 → 噛まれるときの痛みが緩和されるうえに噛み跡ができなくなるの?
- 彼の味見はまるでエッチの愛撫みたい → 食べたときに痛みが減るのならば仕方がないけど……。
と、勘違いの連発!! 本当は、
- 痛みを緩和してできなくする薬 → エッチ中の痛みを緩和して子供ができなくなる媚薬
- 彼の味見はまるでエッチの愛撫みたい → “みたい”ではなく実際にそう
だと気付く前に、彼に(性的な意味で)おいしく食べられちゃったのでした♡
ルーナリアが純粋すぎて逆に心配になっちゃいますよね(苦笑)。
でもそのおかげでふたりの距離がさらに縮まったのであれば、結果的にはヨシ!
→継続:婚約を解消しない!
初めて一夜を共にしたとき、実はフェリクスもルーナリアを愛していたことが発覚。
ふたりが結ばれてついに解呪できた!……とはならず、ここで予期せぬ展開が訪れてしまいます。
なんと彼はその後も“呪い”にかかったまま!?
つまりルーナリアは真実の愛の相手ではなかったのです――。
けれどもフェリクスはルーナリアを手放す気はありません。
身を引こうとした彼女を引き留め「ほかの女性などいらない」と宣言します。
「一生呪いが解けなくても、ルーナリアを抱ければそれでいい」
そう告げる彼、最高すぎません??
そんな彼の想いを受け止めたルーナリアにも拍手を送りたいですね!
ふたりとも、幸せになって〜〜(懇願)!
そしてフェリクスは今まで我慢していた分を取り戻すかのようにルーナリアを抱くようになっていきます。
昼は優しく、夜は激しい肉食獣のような熱い視線にも注目ですよ♡
↘︎後退?:真のヒロインが登場!?
自分は真実の愛の相手ではなかったと分かり落ち込んでしまうルーナリア。
引き続き愛してくれる彼をこの先どんなことがあっても支えたいと思いつつ、やっぱり不安もあるようです。
そんななか、自らをヒロインと名乗る女性・ベルの姿を目撃!
彼女こそフェリクスの呪いを解く真実の愛の相手では?と思ってしまいます。
しかも後日行われた晩餐会にて、フェリクスとその女性が仲良さげに一緒にいる姿を目撃し……。
ベルもフェリクスのことを狙っており、ここにきてまさかの“三角関係ルート”に突入!?
第2巻以降の展開がさらに気になっちゃいますね!
コミック動画や漫画の無料公開版も展開中
現在、秋水社が運営するYouTubeチャンネル・恋愛宣言【秋水社人気TLコミック動画CH】にて、本作のコミック動画が配信されています。
ルーナリアとフェリクスが一夜を共にするまでの様子を、優雅なBGMと共に試し読みできますので、ぜひこちらもご覧くださいませ♪
また秋水社の公式ホームページでは、漫画の1話目が無料公開されており、途中まで試し読みができます!
気になる方は本記事ページ下部の「作品詳細ページ(秋水社)」ボタンをクリック♪
まとめ
今回は単行本化第1巻に収録されているストーリーを振り返ってきましたが、本作は今年の1月25日に第4巻が発売されたばかり!
はたしてこのままフェリクスの呪いは解かれないままなのか?
そして第1巻の後半で登場したベルや、彼に呪いをかけた魔女についての“謎”も明かされるのか?
見どころ満載なのでぜひ漫画で追いかけてみてください!
▼本作の関連情報は以下もチェック!
▼関連リンク