濃厚なラブシーンをたくさん見たい!
そんな方におすすめしたいのが『シーツの波間でみる夢みたいな』と、その続編となる『夢から覚めてもそばにいて』です!
それぞれ上下巻で展開しているオムニバス形式のTL漫画なのですが、キャラクターや舞台設定が大きく異なった8つのエピソードを楽しむことができちゃいます。
2020年には『シーツの波間でみる夢みたいな』がコミックシーモア主催の「電子コミック大賞2020」にてTL部門を受賞! これまで多くの人をキュンキュンさせました♡
はたして各エピソードはどのように生まれたのでしょうか……?
作者・キラト瑠香先生と担当編集・並木さんのおふたりに、制作秘話をたっぷりと伺いました♪
あらすじ
「愛」にはさまざまなカタチがある――。
年下アイドル × トキメキを忘れたデパコス店長の秘密の愛を描く「The Romantic Night」。
平凡なOL × 傷だらけのボクサーの情熱的な愛を描く「The Escape Night」。
憧れのAV男優 × コンプレックス絶壁女子の記憶に残る一夜限りの愛を描く「The First Night」。
初恋の先生 × 元教え子のダンサーの再会愛を描く「The Switch Night」。
庭師の幼馴染み × 田舎出身のモデルの遠距離恋愛を描く「The Wild Night」。
クールな編集長 × スランプ中の作家のアダルトな一夜限りの愛を描く「The Melt Night」。
優しい縄師 × 自分に自信がないバツイチの甘美な愛を描く「The Bondage Night」。
刺青を背負う男 × 借金取りから逃げるキャバ嬢の運命的な愛を描く「The Last Night」。
時に甘く、時にほろ苦い物語をご堪能あれ♡
▼本作のレビュー記事はコチラ
インタビュー
TL漫画にチャレンジしてみて良かった!
――「漫画家になりたい」と思ったのは、いつごろでしたか?
キラト瑠香先生(以下、キラト) 小学2年生のときです。それから漫画の専門学校に通いました。
――幼いころから漫画やアニメに触れていたのですね。
キラト 父が少年漫画や青年漫画が好きで、いとこの姉が漫画の専門学校に通っていて。あとは同い年のいとこともずっと一緒に少女漫画を読んだり、絵を描いたり、アニメを観たりしていたんです。だから日々の生活に常に漫画やアニメがあったのかなと!
――漫画といえばいろいろなジャンルがありますけど、TL漫画を執筆しようと決めたきっかけは何だったのでしょう?
キラト 私が漫画家としてデビューをするときにサポートしてくださった当時の担当編集さんがフューチャーコミックス(※現CLLENN)さんに転職された際、お誘いをいただいたのが最初でした。だけど当時私は、別の出版社さんで、イケメンが登場するギャグコメ漫画を描きたかったんですよ。
――えっ! そうだったんですか!?
キラト はい! 他の方からも意外だと言われちゃいました(笑)。でも全然コンペで通らなくて。いろいろな作品を読んできたなかで、自分がTLジャンルに向いていると何となく分かったので、TL漫画を描き始めた感じでしたね。
――そのころにはすでにTL漫画もたくさん読まれていたと?
キラト 正直、当時はTL漫画を読んだこともない状態でした。「とりあえずイケメンを描きたい!」というくらいだったんです。
――となりますと、当初はTL漫画を執筆するのにかなり苦労されたのでは?
キラト そうですね……! 描き始めた当時は3PがNGといいますか、三人交際がダメみたいな空気があったんですよ。「え〜描きたいのに〜!」と思った記憶があります(笑)。あとは男の子の乳首が描かれていないものが多くて、当時の担当編集さんと「何でないんだろう?」と話したのも覚えていますね。描いちゃダメというルールがあったのかどうかは分からないんですけど、私は絶対にあったほうがエロいじゃん!と思ったので、最初から乳首も描いていました。
――確かにあるのとないのとではエロさが大きく変わってきそうです。では、そんななかで実際にTL漫画を執筆してみての感想はいかがでしょう?
キラト TL漫画を通して自分のなかで官能的で美しいと思う部分を見つけて、表現をすることが少しずつ増えていった感覚がありましたね。“自分のなかの知らない部分”を見つけられた気がするんです。なので結果的にはTL漫画にチャレンジしてみて良かったと思っています!
「一生忘れられないワンナイトラブ」をテーマに……
――今回お話を伺っていきたい『シーツの波間でみる夢みたいな』『夢から覚めてもそばにいて』は、オムニバス形式でさまざまカップルの恋愛模様が描かれますね!
担当編集・並木(以下、並木) やはりオムニバスですと軸がないとブレてしまうので、「一生忘れられないワンナイトラブ」というのを全体のテーマとしています。先生には、それにまつわるキャラクターの秘密の夜をいろいろと書いていただきました。
――「ワンナイトラブ」というテーマが生まれた経緯は?
並木 雑誌「anan」のセックス特集が好きな読者さんに刺さるようなガッツリエロい作品を描きたいというお話が、先生からあったんです。そこで「ワンナイトラブ」をテーマにしたらガッツリエロに振り切れるのでは?と思って、ご提案させていただきました!
――ここからは収録されている各エピソードの制作を振り返っていただきたく思います。まず「The Romantic Night」からお願いできますか?
並木 「一生忘れられないワンナイトラブ」の1本目となると誰もが夢見るキャラクターが良いなと考えまして、「1本目はアイドルで」というところまでは最初の企画段階で盛り込んでいました。それで日本のアイドルよりもK-POPアイドルにしたほうが、より現実味が薄れて夢を見ることができるのでは?と思ったんです。
キラト 最初にお話を聞いたときは「楽しそう!」と感じました。でも当時私はK-POPアイドルにあまり詳しくなくて……。BTS(防弾少年団)のMVのURLなどを共有いただき、すごくたくさん観ました!
並木 アイドルだから髪の毛の色も黒じゃなくて良いといいますか。通常のTL漫画ですとなかなか見かけないシルバーでもOKでした。
キラト あとはこのお話ですと、言葉が通じないというのもキーポイントなのかなと思っています。
――メインのふたりが会話できないとなると、物語を進めていくのも大変なのでは?
キラト 正直、あれ以上ページ数が多かったらちょっと厳しかったかもしれません(笑)。
並木 会話なしでエロいというのがすごかったです! ただ『夢から覚めてもそばにいて』だと、めちゃめちゃ喋っていますよね(笑)。
キラト 再会までに勉強した設定で(笑)。私はミラが「2年間 すごく 会いたかったのに……っ」と言うところが気に入っています。彼が初めて言葉で感情を表に出すシーンだったので、描く際に一番気合いが入りました!
© キラト瑠香 / ブライト出版
――ちなみにキャラクター名はどのように決めていったのでしょう?
キラト ミラは、まず星や惑星の名前をたくさん候補に出して、どこにある星なのかを調べていった末に決まりました。
並木 ミラが所属しているグループ名が「PLANET」なので、宇宙に関係ある名前にしたかったんですよね?
キラト そうです! あと夕貴乃(ゆきの)は「や行にしよう!」というところから入り、赤ちゃんの名前一覧の資料を見たりして、響きが良かったり字面が綺麗だったりしたものから選びましたね。
――「や行」にしたのには何か理由があったのでしょうか?
キラト 彼女の容姿が固まった後、改めて見たときに「Y」(※イニシャル)のイメージが強かったんです(笑)。そこから二文字にするか三文字にするか悩んで、最終的に夕貴乃になりました。他のお話でもそうですが、名前に関しては私の場合ですと最初の文字を決めてから考えることがありますね。
――なるほど。パッと思い浮かんだイニシャル重視で考えていくのですね! 続いて「The Escape Night」はいかがですか?
キラト レイジに関しましては私の好みをすごく詰め込んでいます! 荒れ狂って、血を流して、彷徨っている感じなのに、なの子から貰った似合わない絆創膏を大事にしているというのがフェチといいますか……(笑)。
並木 ワイルドなのにちょっとかわいいところもあるのが良い、みたいな?
© キラト瑠香 / ブライト出版
キラト その通りです! 一方、なの子はオフィス街を歩いているとよく見かける子というイメージでして。その辺にいる女の子が実は何か隠し持っているというのを描きたいなという思いがありました。
――では、こちらのお話は最初から最後までキラト先生考案なのでしょうか?
並木 記憶を辿ると、「The Romantic Night」と「The Escape Night」までの構成は最初に考えていて、「まず2本お願いします!」と依頼をさせていただいたかなと。それで「The Romantic Night」がアイドル編で“夢”や“憧れ”がテーマでキラキラした感じだから、「The Escape Night」は対照的に無骨で肉体派なキャラクターにしてくださいと先生にお伝えして、そこから話が膨らんでいきました。
キラト それで肉体派として最近グッときた映画や漫画の話題になったとき、『百円の恋』という映画に出演されていた俳優の新井浩文さんがすごくカッコいいとお話しまして。そこからボクサーを登場させよう!という流れになったんです。
――レイジにはモデルさんがいらっしゃったのですね! 次に「The First Night」はいかがでしたか?
並木 この辺りから1本ずつ入念に打ち合わせをして、キャラクターのイメージを一緒に固めてからプロットを描いていただく〜…という進め方でした。
キラト 打ち合わせのときにAV男優の鈴木一徹さんのお話もしましたよね?
並木 しました!
キラト 資料として女性向けのAVを観ていたときに「鈴木一徹さん大好き〜♡」と思ったんです。そこからAV男優さんを活かして、女の子のコンプレックスを包んでいこう!という感じでストーリーを作っていきました。
© キラト瑠香 / ブライト出版
キラト 他には木の実の胸のサイズをAダッシュにしてトキメキを詰め込んでいます。キャラクター名は、木の実はまだ芽吹いていないけど倫一との経験が実になる女の子だから「木の実」にしていて、倫一の「一」は一徹さんからいただきました(笑)。
――ですよね(笑)。私もお話を伺っていてそうなのかな?と勘付きました。そして「The Switch Night」では、世那(せな)と比良田(ひらた)の二視点で物語が描かれていました。
キラト 打ち合わせのときに「主人公をふたりにして、それぞれの心情を描こう」とお話をしましたよね。
並木 そうですね。このお話では男性(比良田)視点から始まります。今までは女性のモノローグから始まっていたんですけど、毎回いろいろな挑戦をしているオムニバスなので、視点も少し変えてみようかなと!
キラト 私が少女漫画脳なので、男性も少女漫画感が出ちゃうな〜と思いながら描いていました(笑)。気を抜くとすごく女々しくなっちゃうんです(笑)。それから世那に関してですと、学生のころの初恋って忘れたいものもあるじゃないですか。でも彼女は大人になっても、学生時代の夢も初恋もずっと変わらず大事にしている。そこはしっかりと描きたいと思いましたね。あと個人的に世那に対しては水色といいますか、水のイメージを抱いていまして。そんな彼女と結ばれる比良田先生の下の名前は「悠(はるか)」なんですけど、世那に合わせて透明感のある名前にしました。
並木 両視点なこともあり、このふたりは他と比べて、見開き構成が特徴的に使われてますよね。
© キラト瑠香 / ブライト出版
キラト 確かにそうでした!
人物の感情が伝わるように表現することを意識しています
――「The Wild Night」についてもぜひ。
キラト 田舎に住む男の子を登場させようとなったときに「どんな職業が良いか?」という話になりまして。男の子がするなら何がカッコいいんだろう?と考えた末に、舜平(しゅんぺい)の職業が庭師になりました。
並木 それから打ち合わせでりのちゃんと舜平くんのラブシーンの話になった際に、「軽トラでエッチさせたい」という意見が上がったんです(笑)。このお話に関しては、まずエッチのシチュエーションを先に決めて、そこへ向かってストーリーを組み立てていきました。
© キラト瑠香 / ブライト出版
キラト あんな狭い車内でヤるって、もうかなり切羽詰まっていますよね(笑)。家に帰ってからシたほうが絶対にいいのに……。それに車の作り的にエンジンとかが邪魔で、なかなか思うような見せ方が難しくて(笑)。
並木 アングルが大変だったんですね(笑)。
キラト でも軽トラ内でエッチができたからこそ、お互いの切羽詰まった昂りみたいなのを表現できたのかなと思っています。
並木 遠距離のTL漫画もなかなかないので、そこも挑戦だったのではないでしょうか。
――個人的には「方言男子」という設定も最高だなと感じました!
キラト あれは私の地元で使われている方言なんです! 実は作中に出てくる景色も、地元で撮ったものを参考にしていました。
――それから「The Melt Night」ではヒロインの雰囲気をガラリと変えてきましたよね。どちらかというとかわいい系よりも綺麗系なタイプだという印象を受けました。
キラト 暦(こよみ)は、まだ売れていない作家をリアルに描こうと思って描かせていただきまして。彼女は、芽はまだ出ていないけど表現を諦められない!という“作家根性”を持っているんです。一方で則政(のりまさ)は、厳しけれど全てを受け止める覚悟と愛がすごく大きい編集さんというイメージで。理想的な作家と編集さんのカタチなんじゃないかなと思っています。……えっ、そうですよね!?
並木 分かります! 私もこのふたりの関係性、カッコいいなって思います!
キラト ふたりといえば、授賞式のラストの表情にもぜひ皆さんに注目いただきたいです。受賞して嬉しいはずなのに自分のもとから巣立っていくのが寂しい則政と、作家として表現することを教えてもらい垢抜けた暦をしっかりと描くことができました!
© キラト瑠香 / ブライト出版
――続く「The Bondage Night」は「The Melt Night」と繋がりがありますよね?
キラト そうですね! 暦が書いた作品のキャラクターのお話となっています。珠里(じゅり)は自分に制限をたくさんかけてしまっているせいで生き辛くなっている女の子でして。彼女自身もそれに気付いているけど、解し方がなかなか分かっていないんです。そんななか、博巳(ひろき)の力で彼女が少しでも生きやすくなったら良いなという思いを込めながら描きました。
© キラト瑠香 / ブライト出版
――「The Bondage Night」もキャラクターの設定裏話を教えてください。
キラト 博巳は干支の「巳」をあえて使っています。甘くて優しい雰囲気だけど、蛇みたいに絡みつくといいますか。毒がないように見えてすっと絡め取っていくんです。でも実はすごく寂しがり屋という設定もあるんですよ!
並木 良いギャップですよね!
――すごく素敵です! では「The Last Night」も振り返っていただけますか?
キラト このお話に出てくるヒロインの美湖(みこ)は、生い立ちを知ったら「グレちゃうのでは?」という心配があるかもしれません。でも彼女はずっと心は純粋なままで、どん底スタートだけど頑張って這いつくばっているんです。一方龍彦(たつひこ)は、美湖とは真逆でどん底に沈んで真っ黒になっていて。でも優しさだけはちゃんと持っているから、美湖のことを放っておけなかったんです。ただ彼は相談が下手くそなので、ひとりで決めちゃって美湖に怒られちゃうというのがあります(笑)。
――龍彦もレイジ同様、アウトロー感が強いキャラクターだったのかなと。
キラト そうですね! 正直、刺青の作画がすごく大変でした(笑)。
――細部までしっかりと丁寧に描かれていましたよね。では「The Last Night」のキャラクターの設定裏話もぜひ。
キラト 一番記憶に残っているところですと……ラストで美湖と龍彦の間に美生(みき)という女の子が生まれるのですが、私が「ミキ」と名前を決めた後、並木さんから「美湖が冒頭でお店で働いていたときの源氏名も『ミキ』でしたよね?」とお話をいただきまして。正直全然覚えていなかったんですよ(笑)。源氏名のほうは「ミコ」からカ行のみズラして適当に決めていたんです。でも子供の名前は「美湖」の「美」と、ふたりの第一子である「龍生(たつき)」の「生」を組み合わせていて。なので「ミキ」が被ったのは本当に偶然でした!
© キラト瑠香 / ブライト出版
――各エピソードを振り返ってきましたが、尺の都合で泣く泣くカットしたお話などはありましたか?
キラト 全部やり切った感があるので、特にないかもしれません……。
並木 確かにキャラクター的にもストーリー的にも挑戦し尽くしたと思います! 担当としては、特に「The Melt Night」「The Bondage Night」「The Last Night」のヒロイン像がすごく好きで、革新的だなと思っていまして。暦ちゃんのような作家がヒロインになるTL漫画って、あまりない気がするんです。しかも作中でクリエイターの苦悩にも正面から向かい合って描いていて。短い中で恋愛以外の主題があって、そこも珍しい内容かなと。他には、珠里ちゃんは結婚で重めのトラウマがあったり、美湖ちゃんは子供はいるけど今は恋愛していないシングルマザーだったりして、そのあたりも多様なキャラクター像としてチャレンジしたところだったのかなと!
――「The Romantic Night」と「The Last Night」の二組をコミックスの表紙に起用した理由も教えてください。
キラト 始まりのお話(※「The Romantic Night」)と、終わりのお話(※「The Last Night」)のメンツだからというのが理由ですかね。あとは、“こういう恋愛があったら良いな”と思うような夕貴乃&ミラと、“本当はあってほしくないけどこういう関係性も良いよね”と思うような美湖&龍彦にして、対にしたかったというのもあります。
並木 結果、ピュアな感じとセクシーな感じになりましたよね(笑)。
キラト 朝と夜みたいなイメージにもなったかもしれません(笑)。
――あと全体を通して個人的にひとつ気になることがありまして……。作中で登場するコンドームのパッケージの柄は、あえて統一されていますよね?
© キラト瑠香 / ブライト出版
キラト そうです! あわよくば発売したいなという夢があったんですよ(笑)。いつかananに私の漫画を載せていただけるのなら、雑誌の付録につけてほしいな〜とも思っていました。
並木 これも裏話のひとつですよね! 男性陣がみんな同じゴムを使っているという(笑)。
キラト (笑)。実は以前『美少女戦士セーラームーン』と厚生労働省がコラボしたとき、『セーラームーン』のパッケージのコンドームを無料配布していたことがありまして。「『セーラームーン』世代の人が年頃になったタイミングでこれを配るんだ!?」と、すごく感動したんです! だからそこからアイディアをいただきました。
――いつかキラト先生の作品に登場したコンドームも商品化してほしいですね! 本作に限らず、キラト先生は作者目線で、並木さんは担当編集目線で、物語を創り出すうえで特に大切にしていることを教えてください。
並木 私はTL漫画=娯楽の極みといいますか、恋愛とエッチな描写を全力の熱量で提供するものだと思っていて。読者の皆さんがトキめくかとか、癒やされるかどうかが大切だと思っています。それと寝る前に読まれる方が多いイメージがあるので、読んだ後にそのまま良い夢を見られる内容になっているか?というところを、編集としては一番意識していますね。あまりないんですけど、傷つくような表現とかはかなり気をつけています。
キラト 私は作画の面ですが、人物の感情が伝わるように表現することを意識しています。キャラクターの考え方やセリフが伝わらなくても表情では伝わるかもしれませんし。それで読者さんが「これは自分の物語だ」と投影し、共鳴できるようにというのも大事にしていますね。
――最後に、本インタビューをご覧になった皆さんへメッセージを!
キラト 今これを読んでくれてるあなたのために漫画を描いてます。幸せにしちゃるで、待っときや!!
インタビュー当日の思い出(byライター)
今回は『シーツの波間でみる夢みたいな』『夢から覚めてもそばにいて』に収録されている8つのエピソード全ての制作の裏側を暴きたい!ということでかなりボリューミーに♪
インタビューの際はおふたりとも、こちらで用意させていただいた質問一つひとつに対して丁寧にお答えいただく姿が印象的でした。
そしてどのエピソードでも新しいことに挑戦されていたというのがビシビシと伝わってきたうえに、「なるほど!」とか「そうなんだ!?」と思ったり、その場が笑いの渦に巻き込まれたりして……。
気がつけば、あっという間に1時間半が過ぎていて驚いたのも覚えています(笑)。
キラト瑠香先生、担当編集の並木さん、長時間お話いただきありがとうございました!
サイン入り本プレゼントキャンペーン(終了済み)
※本キャンペーンは終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました!
キラト瑠香先生のサイン入り『夢から覚めてもそばにいて』上下巻が抽選で3名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施します。
Qunn公式Xのポストを引用の上、インタビュー記事の感想を書いて投稿してください!
応募期限は2024年3月31日(日)までなので、お忘れなくご参加くださいませ!
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