好きな人が双子って、どうしたらいいんでしょう……?
ふたりともイケメンでハイスペック、さらには自分のことを好きだったとしたら? ひとりを選ぶなんて、難しすぎます!
そんな究極の選択を突きつけるマンガ『幼馴染は一卵性の獣』をご紹介します。
あらすじ
主人公は結城陽菜(ゆうき ひな)、27歳独身。
転勤で昔住んでいた地元に帰ってきたものの、不動産会社の手違いで契約した家に入居にできなくなってしまいます。
途方に暮れていたところに声をかけてきたのは、ふたりのイケメン。
陽菜のひとつ年上の幼なじみ、双子の兄の速水理久(はやみ りく・りっちゃん)と、弟の椋(むく・むーちゃん)でした。
ふたりは陽菜の初恋相手。小さいころはいつも一緒に遊んでいましたが、地元を離れてからは疎遠になっていました。
しかし、再会するとすぐに空気感は昔のように。陽菜はふたりの家に呼ばれ、「再会パーティー」をすることになります。
お酒を飲み、すっかりくつろいだ陽菜にふたりは「家がないならうちに住めばいいのに」と提案します。
陽菜は「そんなの結婚が遠のく」とべそべそ。そして「2人には素敵な人がいるんでしょ? 私だったら放っておかないもん」と言います。
すると、ふたりの様子に変化が。
「…もしいないって言ったら放っておかないでくれる?」
「昔からお前一筋だし?」
そう言ってふたりは、陽菜にキスをして……。
結局、双子たちと暮らすことになった陽菜。さらに、3人は会社も一緒⁉
今後3人の関係は、どうなっていくのでしょうか?
物語のポイント
イケメン双子の威力は絶大! ふたりと再会した陽菜は、心も体も振り回されっぱなし。
しかしそれは、双子それぞれに違った魅力があるからでしょう!
以下に本作のポイントを、ストーリーに沿ったかたちでご紹介していきます。
職場も一緒! 強引な弟・椋
双子と同じ会社とは知らなかった陽菜は、新しい職場で椋と会い、驚きの表情を見せます。
職場での椋の評判は、すこぶる良好。
営業成績は3期連続1位、ほぼ毎日新規顧客のアポを取ってきており、本社からのお誘いもあるほど。
職場の女性からは「顔よし、性格よし、将来有望、三拍子そろった28歳フリーの男」とモテモテな様子。
しかし、子どものころ、セミの抜け殻をプレゼントされたり、あちこち引っ張り回されたりと、イジメられた(?)記憶がある陽菜は、椋の評価にギャップを抱いていました。
が、評判通り、職場では優しくサポートしてくれる椋。
陽菜相手だから特に優しく面倒を見ているわけなのですが、本人は全く気付く様子はなし。親身なサポートに対して、素直に喜んでいます。
しかし、ただ優しくするだけでは終わらないのが椋!
誰もいない会議室に呼び出され、仕事だと思って行くと、そのまま押し倒されてしまいます。
優しさもあって、強引で……そんなギャップが椋の魅力です!
油断ならない! 優しい兄・理久
一方、穏やかで優しそうな理久。
本社勤めの理久は帰宅後、悶々としている陽菜に「陽菜ちゃんの相談ならなんでも聞くよ」と優しく声をかけます。
まさか新しい職場で「初日から椋に押し倒された」なんて言えない陽菜。が、勘のいい理久は、会社で椋に何かされたことを察し、その場で陽菜を押し倒します。
気が休まる暇がないですね、陽菜……。
「拒否すればいいのに」と思ってしまいますが、なにせ相手は初恋の人。
おまけにカッコよく成長しているものだから押されたら心が揺らいでしまうのは当然です!
強引な椋に対し、優しい理久……かと思いきや、なかなかイイところを触ってくれなかったり、陽菜からの「おねだり」を要求したりと、ちょっと意地悪な部分も。
そんな理久のギャップも、魅力的ですよね!
「昔からぜんぜん変わってない、むーちゃんには強引に流されて、りっちゃんにはうまく言いくるめられて…」と陽菜自身も双子の押しに弱い自覚があるよう。
なんだかんだ陽菜には優しいふたりですから、ほだされてしまっても仕方ありません!
ライバルはお互いだけではない?
双子に翻弄される陽菜は、いつの間にかふたりのことが気になって仕方がない、という状態に。
何もされないと落ち着かないと感じるほどです。
理久とはふたりきりの家の中で、椋とは出張先で、そして時にはふたり同時に愛される陽菜。
戸惑いながらも、陽菜はふたりのことを受け入れていきます。
そんな中、単行本の後半では、職場の後輩として子犬系男子の三ケ森新(みかもり あらた)が登場!
彼の出現によって、事態が変わっていきます。椋と一緒にいるところを見られ、同居していることがバレてしまうんです。
人気がある椋と一緒に暮らしていることが、社内でバレたらどうなるか……。
新は陽菜に、会社の人たちに黙っている代わりに、なんでも言うことを聞くよう要求します。
「もしかして、新にまで流されてしまうの!?」と不安でしたが、そこはしっかりと拒否をする陽菜。
第三者の出現によって、改めて陽菜の気持ちがどこにあるのかがはっきりとしてきます。
もちろん、新の出現を理久と椋が黙って見ているはずもなく……!
新を含む4人の関係は今後、どうなっていくのでしょうか?
まとめ
イケメン双子にズブズブに愛される陽菜の様子が見どころの『幼馴染は一卵性の獣』を紹介してまいりました。
いかがでしたでしょうか?
陽菜をめぐって張り合う双子の姿は眼福!
まさに「私のために争わないで!」が目の前で展開されているわけですが、それで調子に乗らない陽菜には、性格の良さが感じられます。
タイプが全く異なる双子。いつか陽菜はどちらかを選ぶのでしょうか?
3人とも同じ会社で、一緒に暮らしていることがバレたらどうなってしまうのか……?という点も気になります。
2023年10月現在、単行本5巻まで発売している本作、ぜひ読んでみてくださいね!
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