目つきの鋭い俺様キャラが、ヒロインにズブズブと沼っていく姿が見たい人ー！
その希望にぴったりな作品があります♪
タイトルは『ギラつき上司と偽装結婚!?』（叶依恭）。
あらすじと見どころをご紹介するので、ぜひチェックしてみてください！
あらすじ
派遣OLの坂本千弥（さかもと ちや）は、とある理由からお金を必要としていました。
そのため平日17時までは派遣先の会社で事務として働き、その後はビル清掃、土日はバイトと労働三昧。
そんな彼女が久々の休日を謳歌していたところ、派遣先の上司・本條隼人（ほんじょう はやと）に呼び出され、彼の家族の前で強引に唇を奪われてしまいます。さらに隼人はその場にいた全員に「彼女は俺の妻になる人です」と宣言。
© 叶依恭 / モバイルメディアリサーチ
大混乱しながらもふたりきりになって話を聞くと、偽装結婚計画を持ちかけられました。なんでも隼人は結婚をするつもりがないのに家がそれを許さず、偽装結婚をして半年後に離婚したいとのこと。その相手として千弥に白羽の矢が立ったのは、仕事ぶりが真面目でお金があれば動き、彼に本気にならなさそうだから。
成功報酬500万円に釣られ、前のめりで計画に乗った千弥。
そして、隼人と「ラブラブな夫婦を演じるため」にセックスをすることになり……。
超俺様な上司と地味なOLのすれ違いラブが繰り広げられます。
見どころポイント
本作の見どころは、千弥と隼人の主人公カップル、そして“偽装結婚”という秀逸な設定にあります。さっそく詳しくご紹介していきますね♪
俺様でノンデリ、そして世話焼き！ 隼人の魅力
隼人は仕事ができる課長で、実家も超裕福。目つきはかなり鋭くコワモテですが、非常にカッコよくスタイル抜群。
非の打ちどころがないと思いきや、けっこうあります（笑）。
序盤、千弥に何も説明せずに強引にキスをして親族の前で結婚宣言をしたり、行為の最中にただ確認のために「最近男と寝たか？」「バック派？ 正常位派？」と聞いてきたり。
そんな強引でデリカシーがないところに最初は千弥と同様びっくりするかもしれないのですが、ぜひ2話以降も読んでみてください。だんだんとそこが魅力に感じてきます（笑）。
特に読んでほしいのは、隼人が千弥の看病をする第5話。
隼人への気持ちを自覚し、感情を整理するため1人になりたくて「具合が悪い」と言ったら、本当に発熱していたエピソードです。
もちろん千弥が願ったように1人にはなれず、隼人は怒涛のお世話を開始。水、ゼリー、桃をすぐに用意し、ほかにもりんごやヨーグルト、アイスなど考えうる限りのものを買ってこようとします。「騒ぐほどの熱じゃない」という千弥に「は？」と圧を掛けて寝かしつけ、話をあまり聞かずにさまざまなものを用意し、桃を「あーん」と食べさせ、「眠るまでここにいてやる」と一緒に寝室にいるのです。
やっぱり強引……でも彼女のことを本当に心配しているのが伝わってきて、胸がキュンとします。まっすぐな性格で、頼り甲斐があって、千弥を本当に大切に扱う人なんだなあ……と、ときめきが止まりません。隼人自身もどんどん自分の偽の妻に沼ってきているようで、「最高にそそる」「お前が可愛くて我慢できなかった」と言葉での賞賛を惜しまないところもGOOD!!
俺様なのに世話焼き、というギャップにやられたい人には本作をオススメします！
努力家のヒロイン・千弥の可愛らしさ
千弥は一見地味なOL。ですが、目標のためなら労働三昧でもへこたれないガッツ、突然偽装結婚なんて突拍子もない計画を持ちかけられても成功報酬のために即断即決する強さがあります。
バイタリティのあるヒロイン、素敵ですよね♪
そういった生命力だけでなく、素直さや可愛らしさ、誠実さも持ち合わせていて好感が持てる女性なんです。
無茶な量の仕事を押し付けられても「私の業務ですので」とがんばり、学生である弟のために「お金で苦労させたくない」と働き、隼人への気持ちが育ってしまって偽装結婚から逃げたくなっても「隼人さんに失望されたくない」と気持ちを立て直す。
彼女の前向きで努力家な性格がわかるようなシーンが各エピソードに少しずつちりばめられ、気づいたら千弥を応援していた……という読者も多いはず。
愛すべきヒロイン・千弥も本作の魅力のひとつです！
“偽装結婚”の切なさ
“偽装結婚”、TLでは人気の設定ですよね！
偽装結婚は「なんらかの目的のもと婚姻届を提出して夫婦であることを装う」ことを指します。TLにおいては嘘の夫婦であるふたりがお互いをどんどん好きになっていき、でも「これは偽装結婚だから……」と気持ちに蓋をする、そのすれ違いが切なくも楽しいもの。
本作もそういった偽装結婚の楽しさを存分に味わえる作品です♪
序盤だと、第4話と第5話に素晴らしいエピソードがあります。新婚旅行を温泉で過ごしたふたり。おみやげコーナーで綺麗なグラスを見つけた千弥は、自分たちふたり用に買おうとします。それを「気に入ったのか？」と即座に購入した隼人。喜ぶ彼女に「本番ではもっといいもの買ってもらえよ」と言うのです。つまりこの結婚生活は「偽装」であり、「本番」ではないとサラリと自覚させられるのです。
綺麗なグラスで隼人と一緒にお酒を飲みたいと思っていた千弥は、冷や水を浴びせられたような気持ちになり、そこで彼への思いに気づきます。しかし、最初から彼は「俺は結婚するつもりがない」から偽装結婚をしたいと言っていました。千弥の恋は自覚すると同時に終わっているようなもの。切ない〜！
言ったほうの隼人は平然としていますが、気に入っていたはずのそのグラスを千弥が義母におみやげとして渡したことで違和感を覚えます。そうした少しのすれ違いや違和感、トラブルが重なっていき、ふたりに転機が訪れるのです。
千弥と隼人はめちゃくちゃ大変だと思いますが、読者としてはすれ違いにワクワクが止まりません（笑）。
まとめ
世話焼きな俺様上司と、がんばり屋なOLのオフィスラブ『ギラつき上司と偽装結婚!?』。
隼人の押しの強さに振り回されつつ、千弥も彼をズブズブに沼らせているという胸キュンストーリーが繰り広げられています。
5月に最新7巻が発売されたばかり。ふたりの恋はヒートアップし続けているので、ぜひ手に取って読んでみてくださいね♪
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