国外追放されて路頭に迷っていたら、農業ギルドで働くことに!?
「天気予報」のスキルを持つ主人公が活躍する『追放された公爵令嬢は、天気予報をしながら辺境の地でのんびり暮らす ~天気予報スキルを活かした追放生活の楽しみ方~』。
ふわっとしたかわいらしい絵柄が、ほのぼのとした作品の雰囲気にぴったり◎
ギルドやスキル、オリジナル農作物など、ファンタジー要素もしっかり堪能できちゃいます!
それではさっそく、本作の魅力を紹介してまいります♪
あらすじ
メイドの子として公爵家に生まれたウェーザ・ポトリー。
国で唯一、100%天気を当てることができる「天気予報」のスキルを持っていることから、第一王子プライドの婚約者となり王宮天気予報士として働いていました。
しかし、ウェーザの義妹アローガとプライドが恋仲に!?
ウェーザは婚約破棄だけにはとどまらず、国外追放までされてしまいます。
ひとり放り出されたウェーザは、辺境の街ロファンティへ。
そこで奴隷商人に連れ去られそうになったところを、ひとりの青年に助けられます。
彼は農業ギルド「重農の鋤(すき)」のラフ。
お腹を空かせていたウェーザは、彼にパンを恵んでもらい、これまでのことを話します。
ウェーザが天気予報スキルを持っていることを知ったラフは、「俺たちのギルドに来い お前が必要だ」と、彼女をギルドに誘って――。
スキルを活かした農業ライフが始まる予感!?
登場人物
ウェーザ・ポトリー:「天気予報スキル」を持つ公爵令嬢。婚約破棄され、国外追放されたところをラフに拾われる。
ラフ:農業ギルド「重農の鋤」のメンバー。ウェーザを助けてギルドに勧誘する。元冒険者。
見どころポイント
本作は、ほっこりスローライフ系ファンタジーです!
冒頭で国外追放されてしまうヒロインのウェーザですが、物語自体は穏やかな雰囲気で進んでいきます。
「冷遇されてきたヒロインが新天地で幸せになる」というストーリーが好きな人におすすめ♪
それでは本作の見どころポイントについて、詳しく紹介してまいります!
キーポイントは天気予報スキル!
本作のキーポイントは、ウェーザの持つ「天気予報スキル」。
天気を当てることってそんなに重要……?と思うかもしれませんが、本作ではその重要性が要所要所で顕著になります。
たとえば…
- 水に当たるとダメになってしまう作物がある
- 強い日光に当たると症状が出る病気がある
- 外交に天気が重要な場面がある
など、100%天気を当てられることが、いかに重要かということがわかります!
ウェーザは天気予報スキルというチート能力を持っていますが、それを私利私欲のために使うことはありません。
行く当てがなかった彼女は「重農の鋤」のメンバーに温かく迎え入れられるのですが、そんなギルドの人たちに恩を返したい、役に立ちたい、という想いで自身の能力を使うんです。
とても好感の持てる素敵なヒロインですよね♪
ギルドメンバーにも好かれていることがうかがえます。
そして彼女をギルドに誘った張本人であるラフとは、恋愛フラグを感じられる場面も♡
少しずつ近づいていく距離に注目しながら読み進めましょう♪
これからふたりの糖度が上がっていくことに期待です!
ギルドで楽しい農業ライフ
ウェーザが所属することになった農業ギルド「重農の鋤」のメンバーは、優しくてとても良い人たちばかり!
頼りになるギルドマスターや、コワモテシェフに、モフモフ狼の用心棒など、バラエティ豊かな面々が揃っています。
でもそもそもこのギルド、一体どんな活動をしているのでしょう?
――答えはその名の通り、作物や植物を栽培しているギルドです!
というのもこの世界には、個性的な作物がたくさんあるんです。
たとえば「太陽トマト」。
太陽みたいにピカピカ輝くトマトで、栄養価は普通のトマトの10倍ほどなんだとか!
食べると顔が光るという面白い設定です。
水に弱い太陽トマトは、雨が当たると穴が開いてしまい、収穫までにダメになってしまうものもあるようで……まさに、ウェーザのスキルが役立つわけです!
その他にも、食べると身体が浮くスイカとか、芯まで実になっているトウモロコシとか、読んでいてワクワクするような作物がたくさん出てきます。
作物と天気は切っても切れない関係!
ウェーザを歓迎してくれる場所で、彼女には幸せになって欲しい……絶対になれると確信できるギルドです!
悪役たちの行く末は……?
物語の冒頭で、プライド王子により婚約破棄を宣言されたウェーザ。
彼女が婚約破棄だけにとどまらず国外追放されてしまったのは、王子の新恋人となったアローガが「天気予想」のスキルを使えるようになったからでした。
ウェーザの100%当たる予報と比べると正確性に欠ける「予想」ですが、王宮天気予報士はひとりでいいと言われ、追い出されてしまいます。
読んでいてこのふたりに腹が立つかもしれませんが、本作は全体的にほのぼのとしたストーリー展開。
悪役ふたりもそこまで悪逆非道という印象は受けません。
さっそく1巻の後半でこのふたりの転落の予感が描かれているのですが、あまりにもその場しのぎすぎるふたりの態度に、逆に笑えてきてしまうほど。
きちんと制裁を受けることを期待しつつ、今後も変わらず小物感ある悪役でいてほしいです(笑)。
まとめ
いかがでしたか?
単行本1巻は今年発売されたばかり! 最新話にもすぐ追いつけちゃいます♪
スローライフに癒やされる本作、ぜひ読んでみてくださいね!
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