© 晴海にいな / viviON THOTH
皆さんはここ数年で急激に流行り出した「悪役令嬢もの」と呼ばれる作品に触れたことはありますか？
「悪役令嬢もの」とは、“悪役”に転生した女性主人公がバッドエンドを回避するべく奮闘していく姿を描いたジャンルです。
物語の舞台が乙女ゲームや少女漫画などの異世界だからこそ、乙女心をくすぐるような男性キャラクターたちが登場し、彼らのうちのひとりと結ばれるといった“本来存在しないルート”を辿るというのも見どころのひとつでしょう。
今回は、そんな王道＆胸キュンロマンスを存分に味わえるTL漫画『忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。』（晴海にいな）をピックアップしました！
あらすじ
学生時代にプレイしていた乙女ゲーム『運命の花園』の世界に転生した女性主人公が成り代わったのは、なんとワガママな財閥令嬢・小鳥遊玲子（たかなし れいこ）！？
だけど彼女は臆病な性格なうえに、自身のボディーガード・一条鷹臣（いちじょう たかおみ）と本来のヒロイン・英小百合（はなぶさ さゆり）が結ばれたら死亡ルートを迎えてしまうことを知っていたため、記憶喪失のフリをしながら玲子の悪評を払拭し続けてきました。
そして、鷹臣との信頼関係も築きつつ、転生してからちょうど一年後。
「鷹臣が小百合を救うイベント」が発生する運命の日を迎えた玲子は、鷹臣に代わって自らが小百合を救うという計画をいざ実行！
小百合の姿を探して見つけ出し、見事やり遂げました！
しかしホッとしたのも束の間、ふたりのもとへ駆け寄ってきた鷹臣に話しかけられた小百合が彼に惚れてしまい、鷹臣ルート（＝玲子にとっては死亡ルート）を突き進んでいく事態に！？
現状を打破したい玲子は、鷹臣と小百合を引き離す計画を考えて、自身のボディーガードを鷹臣から別の人に変えるという手段を思い付きます。
そんななか、その計画だけでなく、玲子自身が別の世界から転生してきた人間であることが鷹臣にバレてしまい、ベッドに押し倒されて……。
登場人物
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小鳥遊玲子：乙女ゲーム『運命の花園』の世界の財閥令嬢に転生した主人公。鷹臣に裏切られることを避けたり、彼への叶わない恋心を忘れて諦めたりするために、鷹臣を解雇しようとした結果、彼が抱いている“激重な愛情”を思い知ることになる。
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一条鷹臣：玲子専属のボディーガード。玲子に危害を加える者たちには遠慮なく噛み付いていく。玲子の中身が別人に変わる前は彼女と犬猿の仲で、深く関わろうとしなかった。
ここに注目！
本作は物語のテンポが非常に良く、玲子＆鷹臣の出会いから心が通じ合うまでを1冊で楽しむことができます。
ここからは時系列に沿いながら、ふたりの関係が進展していく様子を追っていきましょう♪
ホップ：だんだん気になる存在に……！
本来のゲームシナリオ通りであれば、鷹臣ルートに入ると、玲子は鷹臣からヒロインを陥れた報復を受けて、命を奪われてしまいます。
そのため、鷹臣に対して怖いと思いながらも、彼に嫌われないよう慎重に動いてきた玲子。
半年前にトラブルに巻き込まれ、玲子の父親が鷹臣に「役立たず」と言った際は、黙っていられず「私の大切なボディーガードを役立たずなんて言わないで」と反論します。
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鷹臣を庇ったときの玲子は堂々としていて、とにかく素敵♡
彼女の優しさがたっぷりと滲み出ていますよね！
そして後ほど玲子が鷹臣に「今の私が鷹臣を大切だと思っていることは 信じてほしいな」と伝えたことがきっかけで、深く玲子に関わろうとしてこなかった彼の心境に変化が生じたようで……。
© 晴海にいな / viviON THOTH
ここから鷹臣の玲子に対する“感情”が大きくなっていくのでした。
つまりは“玲子過激派”爆誕です★
（余談ですが、玲子が鷹臣以外の攻略対象キャラクターたちと出会わなかったのは、鷹臣が影で睨みを効かせていたからとのこと。付き合う前から密かに後方彼氏面をしていたようです。）
一方、玲子自身も一緒に過ごしていくうちに鷹臣のことが気になっていった様子。
そう！ 互いに恋心を抱いていたにもかかわらず、その気持ちをずっと隠し通していたのです！！
性格は真逆とも言えるふたりですが、実は似た部分があるのかもしれませんね。
ステップ：玲子の秘密がバレて鷹臣が大暴走！？
本作は前述した「あらすじ」からも分かる通り、小百合が登場したことで物語が大きく動いていきます。
まるで忠犬のように従っている鷹臣は嗅覚がかなり鋭いようで、「鷹臣を解雇する」という玲子の企みもこっそり把握。
© 晴海にいな / viviON THOTH
さらには普段玲子が持ち運んでいた“ゲームの攻略が書かれた手帳”も手に入れました。
玲子に危険が襲いかかる場面以外でも、仕事がデキる男っぷりを遺憾なく発揮しちゃうところはさすがです！
それから手帳に書かれた内容を読み、玲子の中身が別の人間であると知った鷹臣を止められる者は誰もいません……。
玲子の紅茶に“薬”を入れて眠らせた後、自分の家に連れていき、彼女にエッチなお仕置きをするシーンも！？
© 晴海にいな / viviON THOTH
“ゲームの一条鷹臣”を信じている玲子を見て嫉妬する鷹臣は、執着心がハンパないうえに、かなりドSで激ヤバ！！
彼を怒らせたら危険だということが改めて分かります（汗）。
ジャンプ：想いをぶつけ合って関係が進展♡
玲子が健気に接してくれたのは「自分が死なないために機嫌を取っていただけ」だと思った鷹臣。
ついにはボディーガードを辞めることを彼女の父に伝え、玲子のもとを離れようとします。
けれども玲子がそれを許しません！
目の前からいなくなろうとした鷹臣に向かって“想い”を必死にぶつけていきます。
© 晴海にいな / viviON THOTH
結果、玲子の言葉は鷹臣の心に響き、鷹臣は引き続きボディーガードの役割を全うすることに。
（本当に良かった〜！ おめでとう〜〜！！感涙）
思いが通じ合ったふたりは晴れて恋人同士になったのでした。
恋人になった直後のふたりのエッチは、読んでいるこちらもすごくドキドキしてしまうほど激しくて甘々です♡
皆さんの目で直接確かめてみてください！
ボイスドラマ版も無料配信中
今回ご紹介した『忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。』は、現在「DLsiteがるまに」にてボイスドラマ版を配信しています。
※こちらのボイスドラマは成人向けコンテンツ（18禁）となります
原作のストーリーを再構成していて、収録時間は42分。なのに無料で聴くことができちゃいます。
……えっ、ものすごくお得じゃないですか！？！？
販売サイトではサンプルを視聴することもできますので、気になる方はぜひ、聴いてみてくださいね♪
作者・晴海にいな先生にインタビューを敢行
本サイトでは、作者の晴海にいな先生へのスペシャルインタビューも掲載しています。
『忠犬ボディーガードが偽物令嬢の嘘と身体を暴くまで。』が誕生した経緯や、各キャラクターや名シーンの裏話、さらには今後の展開などをたくさん語っていただきましたのでお見逃しなく★
※2024年1月31日（水）まで晴海先生のサイン入りグッズが当たる抽選プレゼント企画も実施しています
▼晴海にいな先生のインタビュー記事はコチラ
まとめ
今回のレビューでは玲子と鷹臣が恋人同士になるまでを振り返っていきましたが、ふたりの物語はまだまだ続いてきます！
もともと電子版展開をしてきた本作は、2023年10月に紙単行本版が発売。
そちらには続編『学園編』や、ここでしか読めない描き下ろしおまけ漫画も収録されていますよ。
『学園編』では、玲子に惚れているキャラクターが新たに登場したり、嫉妬に満ちた鷹臣をたくさん拝めたりできますので（笑）、チェックしてみてください♪
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